羅小黒戦記感想その2 主にフーシーのことについて。
2020/12/5にふせったーに書いた感想です。
ムゲンがシャオヘイの襟元ちょいちょいって直す優しさでで気が狂いそうになりまーーーーーす!!
(羅小黒戦記感想その2)(多分フーシーのことばっか喋る)(ネタバレしかない)
基本的にシャオヘイとムゲンに関してはずっと三木道三してるのでもう話すこと殆どないんですけど(一生一緒にいてくれや)。
ねぇ、フーシー。フーシー……。
フーシーとムゲンてめちゃくちゃ対なんですよね。
属性が金で人間のムゲン。
属性が木で妖精のフーシー。
人類の発展に金属は不可欠だし、そこの点もめちゃくちゃ象徴的ですよね……。
シャオヘイから見て、人、未来、発展、共存の象徴と言えるムゲン。そして妖精、(故郷の森を追われた)過去、人間への復讐の象徴と言えるフーシー。
でもそもそもサブタイトルが「ぼくが選ぶ未来」なんですよね……サブタイトルの時点でムゲンという未来を選ぶ事がほぼほぼ……オオオン……。
やっぱり、一線を越えてしまったから彼等の処遇に仕方ないなと納得するところはあります。
けれど。
「人に住みかを奪われ続けて傷ついて苦しみ抗い続けた彼等の結末がこれだけじゃあんまりじゃないか。救いがないじゃないか」
そういう気持ちもあるはあるんですよ。
だって、フーシーみたいな生き辛さを抱えてる人って多分沢山いるじゃないですか。
何かしら理不尽に傷つけられて。被害者になってしまって。その心の傷から前に進めなくて。でも自分を傷つけた奴らは今ものうのうと生きている。
なんで自分ばっかり耐えなければならない。何も悪い事なんてしていないのに。どうして。
人間と共存している妖精みたいに誰もが前向きに要領良く生きれるわけではない。現実の世界でもそう。
結局、過去に囚われて、傷ついたままで、不器用なフーシー(あるいは自分)は、報われないのだろうか。
違うんですよぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!(大号泣)
フーシーにも、ちゃんと手は差し伸べられていたんですよね。キュウ爺が良い例になる台詞を言ってて。
「嫌いじゃない。ちゃんと話をしたいのだが」
フーシーは、差し伸べられた手を払い除け続けてしまった。助けようとする人達の声にも聞く耳を持たなかった。
結局最後まで、心を閉ざして、自分の世界に閉じこもっていたんですよね。だからこそ、最後あの選択をしたのかなと……。
フーシーも絶対未来という光の中で生きられたんですよ。最後までその選択をしなかったのは彼ではあるんですけど。
救いってやっぱり、誰かが救ってくれるわけじゃなくて、自分で自分を救わなければいけないから。
フーシーもそうだけれど、シューファイ、ロジュ、テンフーの事を考えるといたたまれない……。
ロジュは特にシャオヘイのこと可愛がってたんですよね。フーシーにシャオヘイの力を奪うのをやめてくれって懇願する叫びが辛かった。
テンフーもずっとしょんぼりした顔してたし……。シューファイはもう完全に覚悟決めてたのかなとは思うんですけど、それだけフーシーを信頼していたわけですよね。
牢で長い時を過ごす彼らはきっと一人で大樹となってしまったフーシーの事をずっと考えて過ごすんでしょうね……。
でもきっと、生きていれば。生きてさえいれば。
フーシーだって、死んだわけではないですから。
シャオヘイに頬ずりをしたロジュが、お肉をあげたテンフーが、共に杯を交わしたシューファイが、そして、シャオヘイにごめん、と言えたフーシーが、
彼等の中にある確かな優しさと光がきっと暖かい未来をもたらすって、自分達を救えるんだって、私、信じてますから。
信じてますからね!!!!!!!!!!!!ね!!!!!!!!!!!!!!!!!(続編希望)