選挙について

流石に良い歳なんで、税金に文句言いながら選挙行かないムーブの同世代はいないよな、と思いつつ、選挙行かない人はめんどくさいを正当化するためにたくさんの理由を並べる。変わらない人は変わらない。

近所で飯食ってたら、都知事選の話を店員と常連客がしてるのが聞こえた。登場人物の平均年齢が50〜60代くらいなんだけど、あいつは顔が気持ち悪いから入れる/入れないで盛り上がってて、選挙がシリアス目な話題になってるのはインターネット界だけなんだな、というのを目の当たりにして食らった。


「働いていると何故本が読めなくなるのか」の中に、自己啓発が何故流行ってきたのか、という話題が出てくる。

要約すると、社会はどうせ何をしても変わらないから自分の方を変えて適応していこうぜ、というのがスマートな価値観である、というのが広まったから、とのことである。

これはある種の諦念が内面化されている状態だ。そういう空気の中で、一票にどれくらいの意味があるかわかりにくい選挙に行け、と言われても全くもって行く気にならない、という気持ちはわからないでもない。


けどさ、とりあえず選挙行こう。絶望して何もしないのはいつでも出来る。ニヒリズムはファックだ。つまらないからだ。それに、何もしないことが当たり前になると人は年を取って行く。ゆっくり錆びる。選挙程度の簡単なことであっても自分を延命出来る簡単な積み重ねになるかもしれない。とか書くと自己啓発っぽくて良い感じ。

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