ブランディングという言葉に振り回されないようにするためには?
「○○ならあなたと呼ばれるようにしましょう!」
ビジネスをするうえで固有名詞から検索されて商品が購入されたり、想起されて来店に繋がる。そんな風になるのはものすごく重要です。
Apple→iPhoneやMac
ハンバーガー→マクドナルド
そんな感じにあなたの名前や商品、会社名で商品が売れていくって理想形ですよね。
Webでもそれはすごく重要です。ブランドキーワードとも言われますが、一般的なキーワードで検索されて流入するユーザーより、社名や商品名、名前などの固有名詞で検索して流入するユーザーの方が購入率(CVR)は高い傾向にあります。
実は検索結果で上位表示を達成するためにも、Web上でどれだけあなたのビジネスに関するキーワードが言及されているかどうか(サイテーション )も重要視されています。
例えば「パソコン通販 ヨドバシ」と検索される回数が多ければ多いほどGoogleから「あ、パソコン通販といえばヨドバシカメラなんやな、背やったらこのキーワードで検索する人にはヨドバシカメラを優先的に表示したろかいな」みたいな感じです。
ですので、「○○ならあなたと呼ばれるようにしましょう!」というような活動をするのは全然問題ありません。むしろ大歓迎。
問題なのはそれをどのように達成していくのか?そして最も大事なことである、ブランディング活動をどのように検証しているのか?なのです。
エセブランディングコンサルタントの闇
「地鶏して、覚えてもらいましょう!」「毎日投稿すればいつの日か○○といえばあなたと呼ばれるようになります!」
確かに接触頻度が多くなれば、刷り込みのように「ああ、この人はそういう人なんだ」「中尾は闇を抱えてるんだ」と覚えてくれることでしょう。それ自体はいいんですが・・・。
重視すべきはその結果、購入まで至っているかどうかを検証できているかどうかなのです。
エセブランディングコンサルタントはとにかく回数を設定してきます。養分となっている純粋な経営者、起業したばかりの方は額面通りに受け止めて、一生懸命数をこなします。
こなすことは大事なのですが、活動結果を検証していますか?って話。
ブランディング、認知度が高まっているかどうかというのは正直検証しづらい部分ではありますが、Webでは頑張れば無料の範囲でなんとか検証できることだってあるわけです。
例えば・・・
Google Search Consoleの検索クエリレポートで、自社の名前の検索表示回数が増えているかどうか?
上記と同様に、狙っているカテゴリと自社名で検索されているかどうか?
Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを使って、ブランドキーワードから流入してきたユーザーが購入しているかどうか?
※もちろん、人間の脳の中まで検証することはできないので、あくまでも言語化されたかどうかの範囲で、ですが。
上記以外にもあると思いますが、大事なのは目標設定と、検証です。
SNSに慣れていない純粋で情弱な経営者を騙すエセブランディングコンサルタントはこういった数値化を特に嫌います。
なぜか?
検証する術を知らない、または具体化(数値化)するのを恐れているからです。だって数値化して結果が出てなかったらそれこそ彼らのブランドを毀損するから。
彼らは概念の上で生きる動物。概念だけを食い物にしているわけですから、抽象的な世界を具体的な数値で語られることを毛嫌いします。
だからキラキラしてまばゆい光線で目くらまし攻撃をしてくるわけですね、ハイ。概念をマネタイズ(換金)するのは得意なんです。でも数字に弱い・・・。
最後にもう一度。ブランディングはものすごく重要です。購入率、売上に大きく影響を及ぼします。だからこそなんとなくやってみるのではなく、丁寧な仮説をもとに検証を続け、失敗や挫折を繰り返しながら地道に活動していくことが大事なんです。キラキラブランディングの目くらまし攻撃に負けないで!
リスティング関連の著書2冊。39歳のとき急性大動脈解離→生存率15%の病気に。お仕事ご相談→http://www.keyword-hunter.com/contact FM福井出演 毎月第三金曜15:00 Twitter質問箱https://peing.net/propo0202