ミャンマーを選んだ3つの理由
新しい方にお会いすると「どうしてミャンマーで事業がしたかったんですか?」と聞かれます。当然、その質問から始まりますよね。
答えは「残った選択肢がほぼミャンマー一択だったから」という、何とも格好のつかないものになります。笑
ミャンマーで事業を起こしたいと思い立ったのは、26歳(今からちょうど10年前)の時でした。当時、新卒で2年間勤めた秘境系旅行会社を退職し、何の当ても無いまま海外で事業に携わりたいと、日雇いの仕事で食いつなぎながら考えていたものでした。
自分には何の強みもない。お金もない。ビジネスアイデアもない。スキルもない。ネットワークもない。唯一の強みと言えるのは、日本人であることぐらいだなぁ、と。そこから唯一の強みである「日本人であること」を生かすための国(市場)を、3つの条件で考えてみることにしたのです。
①日本人が少ない国(競争相手が少ない)
②人口が5000万人以上の国(マーケットサイズが大きい)
③日本からの投資が10年以上継続して拡大しそうな国(チャンスが多い)
そこで残ったのが、2011年当時はバングラデシュとミャンマーだけだったのです。バングラデシュもミャンマーも、70か国以上を訪れていたのに当時は行ったことがなく、未知の国。両国ともとても魅力的に感じたのですが、「ミャンマー」というえも言われぬ響きに惹かれ、それ以来「ミャンマーに行く、ミャンマーで事業を起こす」と言い続けてみることに決めたのでした。
➡︎ もう少し深い「アジアを選んだ理由」はこちら
結局2011年の4月にミャンマーでの事業立ち上げを思い立ってから、2015年の4月に実現するまでちょうど4年かかってしまいました。その間は日本の人材会社に転職してシンガポールの買収先に出向して、、、という修行期間を挟むのですが、その話はまた別の機会に。
今でこそミャンマーラバーのミャンマー通を気取っていますが、そもそもの始まりは、自分に取り柄がほとんどなく、色々考えたら「ほぼミャンマー一択だった」というなんとも見てくれの悪い答えが真実なのです。そんな偶然が人生を形作ってくれるのですから、意図しない偶然の力を感じずにはいられません。
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