見出し画像

見えないものを観ること

すみません!また、木村さんの本とはあまり関係ないかもしれない内容なので、そこに興味があった方はスルーしてください。今日の内容は見えない「つながり」を観るだ。

現代の日本では、建前上かもしれないが、個人を大切にする生き方が定着している。また、科学の世界では、物質の構成要素を重視する自然観が定着している。いずれも人間と物質という存在に着目しているのだ。

これに対して、人と人との関係を重視すれば生き方が変わり、物質の相互依存を重視すれば自然観が一変する。物質の相互依存を重視した自然観のことを複雑系と呼び、実はここから学ぶことは多い。

個という存在を重視する生き方の要は個性の発見と活用だ。ただし、この場合の個性には、個人的な個性だけでなく、組織や文化といった別の次元の個性を含んでいる。個性を活かすためには視野を拡大する必要がある。

そして、その世界の中でより大きな価値のために、自己を役立たせる志のようなものがあればいい。このような使命感は、自己という存在を見る目と、自己と環境とのつながりを観る目から生まれる。

さらに、この二つの視点が有機的に結合し、融合し、統合されたときに、新しい成長と価値が誕生する。ここで問題になるのは「野(フィールド)」だと思う。個々人がどこまで視野を広げればいいのか?

正直に言うと、その人にはその人なりの身の丈がある。無理に地球規模の環境と自己とのつながりをイメージしても、それはピンとはこないだろう。そう、先ずは自己の野をはかることが肝心だ。

仁者は山を愛し、智者は海を愛す。僕の好きな言葉の一つだ。自分は何者になりたいのか?これを応用すれば、何を愛すかで何者かを推論することも可能かもしれない。人間観を身に着けたいなら算命学も参考になる。

自己と日本文化という存在を再評価して、包括的な視野からその個性を活用し、全体とのつながりの中で、競争ではなく共創の精神で価値を創造する。こうした活動を志す若手が日本各地に増えているのは喜ばしい。

桜が満開になった。今日は未来の価値創造活動に勤しみたい気分だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?