6つの帽子思考法の青い帽子は「考え方を考える」というメタ動詞だった
イタリア・マルタ島生まれ。創造的な考え方という新分野を切り開いたエドワード・デ・ボーノ。様々な思考法を考案したので恩恵に預かっている人も多いだろう。なかでも、水平思考と並んで有名なのが6つの帽子思考法だ。視点を変えると会議も変わる。いかに知的生産性を上げるか。60年前からわれわれの課題は変わってない。6つの帽子は色の違いでモードの違いを表している。チーム全員で同じ色の帽子をかぶるのがルール。帽子の色の選択は状況によるが、同時に同じ視点に立つことがポイント。白では事実やデータを、赤では思ったままの感情を、黒では批判や否定を、黄では良点や肯定を、緑では創造性や新たなアプローチを、青ではプロセス全体を、それぞれ重視する。メタ動詞なのが青の帽子。オーケストラの指揮者のように、サーカスの団長のように。考え方を管理したり、考え方を組み立てたり。思考プロセス自体をコントロールする役目。プロマネの真骨頂がここにある。