初めてのイタリア・3都市旅行:女子2人旅 🇮🇹|5日間で芸術と美食を堪能!
2023年の冬、約1ヶ月のヨーロッパ周遊旅行に行ってきました。今回は、その中で訪れたイタリア(12月5日〜12月9日、5日間)でのローマ(バチカン市国含む) → フィレンツェ → ミラノ3都市旅行をご紹介したいと思います。この旅は、スペイン・バルセロナで働く友人と合流しての女子2人旅で、芸術と美食満載の大満足の旅路となりました。
スケジュール&移動方法
スペイン・バルセロナ「エル・プラット空港」から、飛行機でイタリア・ローマ「フィウミチーノ空港」へ。ローマからフィレンツェ、フィレンツェからミラノは高速鉄道を利用。ミラノ「マルペンサ空港」から飛行機でバルセロナへ戻るスケジュールです。
▼移動スケジュール
12/05(火)07:15 - 09:05 ✈️ BCN - FCO
12/06(水)16:20 - 17:42 🚄 ローマ - フィレンツェ
12/07(木)フィレンツェ
12/08(金)11:25 - 13:20 🚄 フィレンツェ - ミラノ
12/09(土)17:20 - 19:00 ✈️ MXP - BCN
12月5日:ローマ&バチカン市国
超過密スケジュールになってしまったイタリア初日。
ローマ市内散策
トレヴィの泉で定番のコイン投げをし、行ってみたら全然映えなかったスペイン広場の階段を登り、パンテオンを横目で見ながら、ピアッツァ・ナヴォーナ広場のクリスマスマーケットを散策。サンタンジェロ城を横に眺めながらバチカン市国へという1日でした。ローマ到着時のお天気は雨模様だったのですが、バチカン市国に着く頃には天気も回復し、サンタンジェロ城をバックに美しいバイオリンの音色と夕暮れに出会うことができました。
昼食|Il Marchese - Osteria Mercato Liquori
イタリアでの初ランチは「Il Marchese - Osteria Mercato Liquori」へ。スタイリッシュな内装の店内には、ダンディなお客さんが続々来店。牛肉のタルタルがとても美味しかった!パスタはちょっと塩っぱかったかなぁ。あと、本場アルデンテに「うーん、ちょっと硬いかも…」と素人感想。
サンタンジェロ城、バチカン市国
ローマに来たら寄らないわけにはいかない、ローマ市内にある都市国家で、カトリックの総本山「バチカン市国」です。私は、サン・ピエトロ大聖堂のみ見学。バチカン美術館も行きたかったのですが、今回は時間の関係で断念!大聖堂で見ることができるミケランジェロ作「ピエタ像」は、ヨーロッパ周遊旅行で見た彫刻作品の中で最も素晴らしいと感じた作品でした。
12月6日:ローマ → フィレンツェ
この日の午前中は、コロッセオを含むローマの遺跡を観光。事前に「コロッセオ、フォロロマーノ、パラティーノの丘」の入場チケット(19ユーロ)をWEBで購入。3時間ほどかけて、散策しました。
コロッセオ
約2,000年前に建てられた円形闘技場コロッセオ。近くに来るとその大きさを実感します。ここに集まった大観衆の声援は、きっと凄かったに違いありません。中の構造もとても凝っていて、どんどん上に登ると下階に戻りにくいので、じっくり見てから上階へ行くのをお勧めします。
フォロロマーノ、パラティーノの丘
コロッセオに隣接するこちらの遺跡群、行ってみると想像よりずっと中世・ファンタジー感が強く、終始興奮しっぱなしでした!パラティーノの丘では、是非、見晴らしの良い上の方まで階段で登って行ってください。「ここ、どうやって行くの?」と思われる謎のダンジョンスポットや、突如現れる天空のオレンジ果樹園、巨大な樹木など、ゲーム好きなら堪らない、リアル・ゼルダの伝説、リアル・ICO、リアル・ワンダと巨像感がすごい遺跡です。
12月7日:フィレンツェ
この日は、終日フィレンツェです。見所があり過ぎで、食事が美味しすぎて、お腹いっぱいな1日となりました。
アカデミア美術館
ミケランジェロの名彫刻「ダビデ像」が置かれている美術館です。入場チケットはWEBから事前予約(17ユーロ)しました。美術館はそれほど大きくなく2時間ほど滞在。宗教画を多く展示している他、ストラディバリウスのバイオリンなんかも見ることができます。「ダビデ像」は、思っていたよりもとても大きくて迫力がありました。
昼食|Mercato Centrale Firenze
フィレンツェの最大の市場「セントラルマーケット」のフードコートでサクッとランチ。どれも美味しそうで一生決まらなそうな種類の多さです。私は、散々迷って量り売りのピザにしました。ワインの種類も多く、グラスで少しづつ飲めるのも最高!
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)
フィレンツェとはいえばここですね!オレンジのドーム(クーポラ)に白とグリーンで装飾された美しい外観が特徴の大聖堂です。ドゥオーモ(大聖堂)内部は無料で見学ができますが、フィレンツェの街並みを一望できる展望台に登るには入場料がかかります。また、クーポラ(高さ116m、463段)に登るか、ジョットの鐘楼(高さ84m、414段)に登るかも悩みどころ。とはいえ、私が現地のチケットオフィスを訪れた時には、既にクーポラの入場チケットは完売だったでのジョットの鐘楼しか選択肢がありませんでした。
チケットを買って、いざ・ジョットの鐘楼へ!と列の前方に並んだのですが、入場時に「そのリュックはNG。預けてきて」と列を外されて大慌て。少し歩いた所に手荷物預かり所がありますので、事前に預けましょう。行ってみて分かりましたが、人ひとりすれ違うのもやっとな階段で、荷物を持って行けないのも頷けます。
ジョットの鐘楼は高さ84m、414段の階段で登ります。エレベーターはありません。初めは階段の多さに身構えていましたが、パリの凱旋門の苦しさと比べたら全然平気。ジョットの鐘楼側からは、美しいクーポラと共にフィレンツェの街並みが広がります。展望台の金網が邪魔ですが、それでも十分に感動的な景色でした。
ヴェッキオ橋
アルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋だそうで、主に宝飾系の店舗が合体した形になっているのが特徴の橋です。ヴェッキオ橋他、アルノ川にかかる幾つもの橋は、ウフィツィ美術館からも眺めることができます。風情がありますねぇ。
ウフィツィ美術館
アカデミア美術館同様、入場チケットはWEBから事前予約(17ユーロ)しました。サンドロ・ボッティチェリ作の名画「ヴィーナスの誕生」や「春」を見たくて訪れましたが、これ以外にも、一度は見たことのある名画が数多く展示されています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの未完作品「東方三博士の礼拝」では、躍動感のある下書き線が至近距離で見る事ができ印象に残っています。カラヴァッジョ作「バッカス」では天使がお酒を飲んで頬を赤らめていたり、ヘリット・ファン・ホントホルスト作「Supper Party With Lute Player」では楽しそうな宴会の様子が描かれるなど、イタリア(なのか、時代なのか)の自由でおおらかな雰囲気を感じます。
夕食|Nugolo
夕食は、ミシュランガイド掲載店「Nugolo」へ。こちら、1ヶ月のヨーロッパ周遊旅行で一番の美味しさで、感動の一夜となりました。オープンキッチンで気張らない店内は居心地が良く、お料理は、見た目も香りも味も最高で、おまけにペアリングしてもらったワインも完璧!あまりに美味しかったトリュフのパスタは、おかわりまでしてしまいました。なんてことだ…。
12月8日:フィレンツェ → ミラノ
感動の一夜を過ごしたフィレンツェからミラノへ鉄道で移動です。ミラノは、これまでの都市と比べてずっと都会で人も多い!街を走るトラムが可愛くて、撮り鉄をしながらドゥオーモ(ミラノ大聖堂)へ向かいました。
ミラノ市内散策
初めてドゥオーモが目の前に現れた時は思わず声が出ました笑。遠目からでも分かるその大きさ、彫刻の緻密さ、圧倒的な存在感は鳥肌ものです。完成までに5世紀もの歳月をかけたとのことで、その工期にもびっくりです。
またこの時期、ミラノの街はクリスマスムードで、美しいドーム状のショッピングアーケードで有名な「ガッレリア」は、もの凄い人でした。ツリーやイルミネーションも華やかで、クリスマスマーケットも大盛況。
夕食|Trattoria del Nuovo Macello
この日の夕食は、「ミラノ・カツレツ」を食べに、「Trattoria del Nuovo Macello」へ。ミラノ"風"カツレツ、ではありません笑。薄めの衣をまとった肉厚のお肉は、サクサク・ジューシーで柔らか。ミラノの郷土料理が小皿で食べられる前菜も頼みましたが、こちらは割と地味な味で印象は薄めでした。お肉&ワインだけで十分な満足感です。
12月9日:ミラノ
イタリア最終日は、あの名画とご対面です。また、前日に見たドゥオーモ(ミラノ大聖堂)にも登り、中も見学できました。
早朝・ミラノ散策
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会のツアーの集合時間が早かったため、早朝のミラノを散策しつつ、スフォルツェスコ城も眺めました。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
レオナルド・ダ・ヴィンチ作の名画「最後の晩餐」が飾られていることで有名なサンタ マリア デッレ グラツィエ教会。教会自体は無料で見学ができるそうですが、「最後の晩餐」を見るには予約が必須です。しかも、かなり前もって予約を強くお勧めします。私は公式サイト経由での予約に失敗(チケット完売)し、GetYourGuideでこちらのツアーを予約しました。チケット代1人74ユーロ(11,899円)と、1カ所の観光費用としては人生で過去最高額となりました。それでも、見れただけ良かったと思っています。
「最後の晩餐」自体はとても有名なので言わずもがなですが、この壁画が辿った不運の歴史と20年という信じられない時間をかけて修復を行ったピニン・ブランビッラ氏のストーリーには驚きました。見学時間が1グループ15分であることや、高額なチケット代も納得です。それでも、この壁画が後世まで長く残る保証はなく、是非、早めに見に行って欲しいと思いました。
ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)
昨日、外から見学だったドゥオーモ(ミラノ大聖堂)の中に入ってきました!この大聖堂は屋根に登ることができるのですが、作り込まれた装飾にはただただ驚くばかり。ヨーロッパ周遊旅行では、数々の大聖堂を見学しましたが、このミラノのドゥオーモ(ミラノ大聖堂)は、フランスのモンサンミッシェルに次ぐ衝撃度でした。
昼食|Rovello 18
イタリア最後の食事は「Rovello 18」へ。街中にあってアクセスも良く、家庭的な雰囲気でリラックスできる店内です。私は、ローストしたアーティチョークとパスタ(ラビオリ)、イタリアといえば!のティラミスをいただきました。昼からワインで幸せ〜。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いやしかし、今思い出してもイタリア3都市旅行は、とても贅沢な時間でした。巨大な遺跡群にエネルギーをもらったローマ、あまりに美しい街に息を呑んだフィレンツェ、過去と現代がMIXして情報量多すぎのミラノと…。フランス・パリの洗練された雰囲気に比べると、もう少し身近で親近感の湧く、作家たちの息を感じる街並みが印象的な旅路となりました。
食事も、本場のイタリア料理を堪能できて大満足。レストランのお料理はもちろん美味しいのですが、市場で食べた切り売りのピザや食べ歩き用の揚げピザ、Sサイズなのにてんこ盛りにしてくれたチェリージェラートなど、何を食べても美味しいイタリアでした。
イタリアにはまだまだ有名な都市が数多くありますので、他の街にも是非行ってみたと思いました。
ありがとう!イタリア〜!