おままごとをやるのって大変じゃないですか
3歳の娘はおままごとが大好きなんですが、これにお付き合いするのが結構労力を要します。誘ってくれるうちが華だとは思うのですが……
労力を要する理由を掘っていって、今後も娘と良いお付き合いができるように考えていきたいと思います。
※一般的な話というよりは、単なる僕個人の自己分析のような内容となります。
おままごと とは
ここで指す おままごと とは、娘がぬいぐるみ等のキャラクターの世界を作り、彼らが遊ぶ様子を模擬して楽しむことを指します。一般に、シルバニアファミリーで遊ぶ様子を想像していただくと良いかと思います。
何が大変なの?
僕の集中力が続かないことです。1時間も持ちません。
なぜ集中力が続かないかを考えると、同じ相手(娘)と何回も同じ遊びをするのに飽きているためだと思われます。
例えば、年に一回程度会う親戚の子どもであれば、僕も1時間は集中しておままごとに取り組むことができます。なぜ取り組めるのかを考えると、年に一回しか会わない相手は能力も思考もわからず、おままごとという遊びを通して相手を理解する楽しみがあるから、です。
毎日顔を合わせている相手の場合は、相手のことを概ね理解している(と僕が思っている)ため、おままごとを通じた楽しみが小さくなっていると思われます。
とはいえ僕は毎日会う娘と一緒に集中して遊びたいと思ってるので、他の側面からもう少し見ていきます。(毎日の娘の小さい変化・成長に随時気付けない僕の節穴級の眼球の話は一旦棚に上げます)
娘はおままごとをどう楽しんでいるのか
娘を見ている中で、おままごとの中のENJOY POINTS は2つあるように感じます。
既知の情報を繰り返すこと
未知の情報を取り入れること
1.既知の情報を繰り返すこと
娘のおままごとでは、娘の中での知識「キャラクターAは入力Xに対しαを実行する」に基づき、これを基本形として様々なパターンを順次実行していきます。
この中で、娘のキャラクターAが実行したαという入力に対し僕のキャラクターBがβを実行する(娘の知識に即した行動)をすることで、娘は喜びこれを受けた次の行動に移るというサイクルが回ります。娘が1人遊びをしている時はこのサイクルを1人で完結させて回しており、30分以上も1人で集中していることもあります。また、同年代同士で遊んでる様子では、ひたすら同じ入力に対し同じ応答を返してキャッキャしてるように見えることもあります。
僕としてはこれに付き合うのが心理的な負担が大きく、最も苦労している部分です。この繰り返しの何が楽しいのかがわかるようになって、一緒に楽しめるようになるといいなと思っております。逆に、世の中には自然な形でこれを一緒に楽しめている(ように見える)人もいて、彼らと僕とで人としての性質の違いがあるのか気になるところです。
2.未知の情報を取り入れること
先ほどの娘のキャラクターや世界に対し、娘が予期しない動きや性質を僕が付与することでも、非常に喜ぶ姿が見られます。
具体的な一例なんですが、ヘアゴムをドーナツに見立てて遊ぶことを提案したところ、娘は少しつっこみながらも嬉々として一緒に遊んでくれました。それから半年以上も覚えてて定期的に娘はヘアゴムをドーナツに見立てることを提案いただきます。これ自体は僕も楽しさとやりがいを感じていて、僕が考えて追加した設定が娘に響き、娘の世界に残ると非常に嬉しく思います。たぶん娘も同様に嬉しく思ってくれてると思います。
一方で、課題は僕の想像力の限界です。常識的なラインの塩梅もやや難しく、最近はアイデアがあまり出てきません。出し切るほどたくさん案を出してないだろって脳内のもう1人の僕は責めるんですが、なんとも枯渇気味です。偶にちょろっと湧くんですが。
娘と僕のスタンスの違い
以上の様相から少し考えると、娘は2.未知の情報を取り入れて想像力の天井を上げ 1.既知の情報を繰り返し反芻し楽しむ ということをやってるのかな〜と思います。
一方で僕は相手を観察して情報をギブすることで楽しんでるので、自分のセンスの壁に当たって悩んでるという状態です。(キザな言い方)
我が身を顧みると 2.未知の情報を取り入れることは勉強含め好きな性質なので、もっと本気でインプットを増やせば想像力の天井が上がって色んなアイデアが出てくるだろうという反省が生まれます。つまり、センスの壁ってのは甘えで 本気でおままごとに向き合ってない自分がいるということだと思います。
そもそも僕は一歩引いたお高く止まった立場からおままごとを観察してしまっているので、本当に自分も楽しむならこの立場もよくないはずです。渾然一体、同じ立場同じ目線でぶつかり稽古していくべきだろうなと思います。おそらく1.の後半で登場した自然とおままごとを一緒に楽しめる人は、こういったスタンスを取っている気がします。僕がこういうスタンスを取れるようになるための努力については、また別の回で考えます。
努力って言葉が出る時点でこの点はもう素質がないのかもしれませんが……
まとめると
幼稚園や保育園の先生は本当にすごいと思いますし、素晴らしい職業だと思います。
以上です。