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胸を張り続ける

国家試験で1点足らずに落ちた新卒。
母の言う通りに帰った地元。
母の言うとおりに始めた母と同じ病院でのアルバイト。

国家試験に合格してもまた、アルバイトをしていた病院で働き始めた社会人2年目。
アルバイトをしていた分、できることも多く、仕事を抱え込んだ結果
ぎっくり腰と帯状疱疹とサービス残業、休日出勤。

毎朝、仕事を行く途中で事故に会えば
行かなくてすむのかなと考えた通勤時間。
お昼の休憩時間はよくて15分。

自分が、勝手につぶれていっているだけだと、
上司と性格が合わなかっただけだと、
休職からの離職。
パニック障害、適応障害、うつ状態。

そして、社会から離れて1年と半年が昨日で経過してしまった。

自分の中で、決めていたお休みの期限が昨日で切れてしまった。
なのに私は今、何をしているのだろうか。

小学生のときの私の人生の予定では、

みんなに才能を認められて出世する。
結婚して子供ができる。

と書いてる。
あの頃の私は、自分自身にどんな才能があってなにを認めてもらいたかったのだろうか。
こんなひねくれものと結婚してくれる物好きな人は、この世に存在しているのだろうか。

紛れもなく今の私は、
日々、働きたくない。
なにもしたくない。
食事も、自分の身だしなみを整える元気もない
怠惰な人間である。


I have a dream
胸を張って言えていたことが、
今では、手のひらの中に何一つないことに気が付いた。

好きだと言えていたことが、
いろんな価値観に触れて、否定されて、好きだと言えなくなってしまった。
たくさんの自分の感情を無視して、蓋をしてしまった。
嫌いを苦手と言い換えるようにした。
自分一人では、なにをするにも決められなくなってしまった。

私は今、だれの人生を生きているのだろうか。

自分のことは自分で決めて、自分で責任を取るのが、人生の醍醐味なのに。

私は、1年半のお休みの期間で、私の好きを取り戻せたのだろうか。
少なくとも一つ。
私は、昔から、なにかと詩を書いたり、小説を書いたりするのが得意だった。気が付くといつもしていた好きのひとつ。

それを今、できていること。
何度も、アカウント作成の画面で頓挫していたのに
それでも今は、文章をこうして書いている。
やってみたかった動画の編集も、1年以上続いている。

この1年と半年の間に、
できなかったことを数えるのではなく、
できたこと目を向けていくこと。
それが今日の私の成長できた一つであると、胸を張っていうことにする。
そして、胸を張り続けていくことにする。

Fake it till you make it.


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