『不思議の国のアリス』署名の無い手紙③
「署名の無い手紙」第2連です。
第2連
He sent them word I had not gone
(We know it to be true):
If she should push the matter on,
What would become of you?
王は私が立ち去らないと言って死刑執行人を派遣した
(それは正しいことだと分かっている)
もしも女王がクローケーを続行したら
君はどうなっただろう?
第2連の話者はチェシャ猫です。
he→王
them→3人の死刑執行人
I→チェシャ猫
we→(総称的に)私たち
she→女王
you→アリス
場面特定
第8章と第9章のクローケーの場面。
ブラックジャックの♤Kであるチェシャ猫は公爵夫人の家の場面でbustになったので再びゲームに参加することはできません。
しかし、クローケー場でアリスと話していたので王はルール違反であると判断し、警告後に3人の死刑執行人を派遣しました。
正しい行為ですね。
チェシャ猫が消えた後も次々と参加者が退場し、クローケー場には♡Qと♡Kとアリスとアリスのフラミンゴが残ります。
ここで女王はクローケーを中断してアリスをモックタートルのところへ連れていくわけですが、もし続行していたとしてもクローケーがブラックジャックの暗喩と分かっていればアリスが処刑されないことも分かります。
ダチョウとフラミンゴ、2冊合わせて「片目のジャック」を示すヒントの再確認でした。
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