『鏡の国のアリス』白の女王の年齢のパズルへの私の回答
『鏡の国のアリス』第5章で、白の女王が自分の年齢について述べる場面があります。
これはパズルです。私の回答を示します。
I'm just one hundred and one, five months and a day.
女王のこの台詞を、アリスは「女王の年齢は101歳と5ヵ月と1日」という意味にとらえて「そんなの信じられません」と言いますが、女王の返事は「信じられないの? もう一度やってごらん。深呼吸して、目を閉じて」というものでした。
では、女王が言うように「深呼吸を入れて」読んでみることにしましょう。
I'm just one hundred ー and one, five months and a day.
(私の年齢はoneの100倍なのーoneというのは5ヵ月と1日のことね)
計算してみましょう。
(5ヵ月+1日)×100=500ヵ月+100日
→(41年8ヵ月)+(3ヵ月+約10日)
→42年弱
つまり白の女王の年齢は42歳だったのです。
第9章のアリスの台詞「一度に2人以上の女王が存在したことなんてない」から、白の女王がヴィクトリア女王だと仮定すると、42歳というのは夫君アルバート公を亡くされて悲歎に暮れていた頃になります。
作中の白の女王が「嘆き悲しむキャラター」に位置付けられているのも納得できるのではないでしょうか。
(赤の女王が誰なのかは別の機会に)
このパズルについては、第9章の女王たちの試験にも関連する質問があります。
赤の女王
Take a bone from a dog: what remains?
(犬から骨を取ると何が残る?)
boneからoneを、dogからhundを連想すると「hundからoneを引き離す」、つまりoneとhundredの間に深呼吸を入れるというヒントになっているのが分かります。