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秋が深まるなか、最近の発見したこと二つ

ニューヨークでは今年の夏は8月で終わってしまった。9月に入ると涼しくなって、10月半ばの今はすでに寒い。ツレの調子は良かったり悪かったり。でも段々と下降線を辿ってるのは確かな気がする。

この間で発見したことが二つ。一つは介護用品で男性用の尿とりパッドQuick Change。U字を逆さまにした形のおしっこパッドなのだ。

Quick changeのウェブサイトに記載された説明画像

これは非常に画期的。以前はおむつを二重にしていても、毎朝おしっこで濡れてる防水シーツとTシャツとオムツを交換するのが大変だった。洗濯物も毎日いっぱい。でもこれ以降はおしっこ漏れはないのでシーツやTシャツの交換もない。毎朝抵抗するおしっこまみれのツレとの格闘で精神的にヘトヘトになってたけれど、それが改善されたのが最も嬉しい。日本では販売してないみたいだけど売れると思うよきっと。ちと高いけど。

ちなみに105枚入りが104ドル99セント。今日の日本円のレートが1ドル150円くらいなので1万6000円! 最初は失敗もしたので105枚あっても1ヶ月くらいで使い切ってしまったけど、やりようによってはもう少し持つかな?

レクサプロを増量した結果

もう一つの発見は抗うつ剤の怖さ。ツレが着替えの時などに攻撃的になることが続いてたので脳神経外科医の先生に相談。今はレクサプロを10ミリ服用しているけど先生から攻撃性を緩和するためにあと5ミリ増やすように指示された。

ところがたった5ミリでもツレはほとんど寝たきりになっちゃって起きれない。夕方になってようやくベッドから起き上がっても足元はフラフラ。支えがないと真っ直ぐに歩けない日が続く。レビー小体型認知症と診断されて6年になり、ついに寝たきりになってしまうのかと心の底からびびった。

けれど、考えてみるとレクサプロを5ミリ増やしたあたりからそんな調子になっちゃったことに思い当たった。それで元に量に戻したら、なんと翌日から普通の調子に戻った。午前中に起きられるし足元もふらつかない。寝たきりはまだまだ先だと思うほどちゃんと動ける。たった5ミリ増やしただけなのに、抗うつ剤はつくづく恐ろしい。

医師は当然、専門的な知識も豊富だし的確に指導してくれてると思うけど、実際に病院に行くのは半年に一回くらいだし、通院が難しくなってきてるから次回はオンライン診察の予定。普段のやりとりはポータルアカウントのメッセージを交換するだけなので、私が報告する症状を読んで一般的な指導はしてくれるけど実際に患者を診察はしていない。薬の合う合わないは患者にとってはダメージも大きいし、ちょっと、というか、だいぶと不安になる。

外科医療ではなく、認知症はこうすれば治るということはないから医者に対する信頼ってメッセージ交換だけでは生まれない。残念ながら現代の医学で認知症の進行を緩和することができても治すことはできないので、目の前にいるツレが少しでも安心して毎日が送れるかどうかは私にかかってるんだなぁとしみじみと身に染みる。

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