ほぼ毎日ほぼ500字短編:その3「ワイルド」
「ポケットモンスターシールド」をプレイして2日目。「ワイルドエリア」に行けるようになった。
「え、えっ。なにこれ、ポケモンつよ!」
目の前にいたイワークに勝負を挑むも、あまりのレベル差に「ピッピにんぎょう」を投げて、逃げ出した。
「怖かった……。危なかった……。気をつけよ」
以降は注意しながら進み、無事に次の町・エンジンシティに辿り着けた。
実は、ポケモンシリーズで遊ぶのはシールドが初めて。それまでは「ゲームなんて」と思っていたけれど、たまたま動画サイトで流れてきた音楽がとてつもなく格好良く、元を辿ったら「ソード・シールド」で使われているとわかったのだ。
「お気に入りの曲はジム戦の曲らしいから、聞けるのはまだ先かなぁ」
エンジンシティを観光したり、エンジンジムに行って登録を済ませたりと、シナリオを進める。
「え、ジムリーダーたち、もう出てくるの?」
ガラル地方のジムリーダーたちが、一堂に会する場面になる。
「わ……」
1人ひとり紹介されるジムリーダーたち。誰もが個性的な魅力をまとっていた。
「……すごいなぁ。私も、こんなふうに個性を出せたらなぁ」
部屋に飾ってある未使用のダメージジーンズを、ふと見上げた。
2024年11月7日 pixiv創作アイディア「ワイルド」より
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