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月刊 米国株決算祭り

優良企業・話題の企業を中心に米国上場企業の決算データおよび企業動向を毎四半期ベースで定点観測。記事内容は全てストレイナー(https://strainer.jp)からの転載となり…
注目の米国上場企業の決算データ・企業動向をベースに時間をかけてディープに見ていく記事と、情報を整理…
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2024年7月の記事一覧

マイクロソフト決算:クラウド&AIが牽引、四半期の営業利益は脅威の4兆円超え

マイクロソフト決算:クラウド&AIが牽引、四半期の営業利益は脅威の4兆円超え

マイクロソフトが7月30日、2024年4〜6月期決算を発表。売上高は前年比15%増の647億ドル、営業利益は同じく15%増の279億ドルだった。

2020年頃、「マイクロソフトの営業利益は毎月日本中の豆腐が降ってくるのと同じ」とツイートしたことがある。当時は四半期に150億ドルを稼いでおり、ドル円も100円強。豆腐の国内市場規模が5,000億円ほどであることに引っ掛けたジョークである。

それが

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Alphabet 2Q決算:クラウド売上が100億ドル超え!自動運転Waymoに50億ドルを追加出資へ

Alphabet 2Q決算:クラウド売上が100億ドル超え!自動運転Waymoに50億ドルを追加出資へ

アルファベットが7月23日、2024年4〜6月期決算を発表した。

売上高は前年比14%増の847億ドル。営業利益は同じく26%増の274億ドルだった。依然として増益基調が続くが、決算発表後の時間外株価は執筆時点で2.2%の下落となっている。

サンダー・ピチャイCEOは足元の好業績について、検索とクラウドの堅調さを強調。事業の各レイヤーにAIを活用していることもアピールした。

生成AIをめぐる

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テスラ2Q決算:車両販売は軟調もエネルギー事業が急伸、人型ロボットは社内で実用化へ

テスラ2Q決算:車両販売は軟調もエネルギー事業が急伸、人型ロボットは社内で実用化へ

テスラが7月23日、2024年4〜6月期決算を発表。売上高は前年比2.3%増の255億ドルだった。営業利益は同じく33%減の16億ドル。

株価はこの一カ月35%近い上昇となるなど、市場での期待が高まっていた。時価総額は約7,700億ドルという水準。決算発表後の時間外株価は執筆時点で約7.8%の下落となっている。

業績の見通しについては、「我が社は現在、二つの大きな成長の波の狭間にある」と従前の

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Netflix 2Q決算『ブリジャートン家S3』が大ヒット、長期成長に向け広告事業に注力中

Netflix 2Q決算『ブリジャートン家S3』が大ヒット、長期成長に向け広告事業に注力中

Netflixが7月18日、2024年7〜9月期決算を発表。

売上高は前年比16.8%増の95.6億ドル。営業利益は同じく42.5%増の26億ドルだった。前回決算で発表された業績予想を上回ったが、決算発表後の時間外株価は一時急落したのち上昇。終値と比べ、横ばいで推移している。

Netflixはこの一年、アカウント共有対策をはじめとした業績向上施策を講じ、売上・利益水準を一段と拡大。広告付きプラ

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オンライン保険の「Lemonade」が成長、2024年中にFCF黒字化へ

オンライン保険の「Lemonade」が成長、2024年中にFCF黒字化へ

オンライン保険会社のレモネード(Lemonade)が、トップラインの拡大を続けている。

加えて著しいのが収益性の改善だ。総契約額(in-force premium)は前年比22%の拡大だが、営業費用は2%増。従業員数は11%減少した。営業レバレッジの拡大が、黒字化に向けて顕著な成果を出しつつある。

保険事業というものは、ひとたび軌道に乗ればキャッシュフローには優れている。保険料を先に受け取り、

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Nike本決算!減収予想で株価急落、リストラ効果で利益水準は堅調

Nike本決算!減収予想で株価急落、リストラ効果で利益水準は堅調

大手スポーツ用品ブランドのナイキが6月27日、2024年3〜5月決算を発表。同社にとっては第4四半期だ。

売上高は前年比1.7%減の124億ドル、税引前利益は38%増の17.3億ドルだった。減収増益という結果だが、決算発表翌日の株価は約20%もの暴落。投資家も阿鼻叫喚である。

「2025年5月期は、変革の一年になるだろう」とナイキのCEO、ジョン・ドナフーは発言した。これまでの一年で、ナイキは

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