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諦めていた

30才を過ぎた頃、90年代半ばぐらいかな?僕たちは諦めていた。何かに挑戦する気持ちがなかった。ただ現状の枠の中に納まって行動していただけだった。

文章がうまく書けないとき、「俺は小説家じゃないからな。書けるわけないよ。文章は小説家に任せておけばいいよ」と言い訳した。良い言葉が浮かばないとき、「俺はコピーライターじゃないからな。そういうのはプロに任せればいいよ」と言っていた。

ゴルフに夢中になった友人が、あまり上達しないもんだから、「別に俺はプロになるわけじゃないからね。こんなもんだ」と言っていた。

こんな感じで、やる前から諦めていたんだ。

それに、できないのは恥ずかしいと思って、何かをやる前に「俺、全然練習してないから」とか「俺、学生時代に勉強しなかったから」と友人にからかわれる前に、自虐ネタで言い訳してたんだ。

本当に、こんな会話がはびこっていた。

もちろん、僕も同じようなことを言ってた・・・

思考停止してたね。

    *

プロを目指すわけじゃなくても、やる前から諦めるのはもったいない。やればやるだけ進歩があるんだから。たとえ上達がゆっくりでも、少しずつ上手くなるんだから。そして、そこから何かが生まれるからね。その何かが大事なんだよね。

でもね、あの頃はそんな考え方がなかったな。友人に笑われるのが嫌だったんだろうね。馬鹿にされるぐらいなら、やらない方がマシだと思ってた。他人の目を気にし過ぎてたね。完全に他人軸。

20代の頃は、かなりチャレンジ精神があったんだけどね。自分のやりたい仕事をしていたわけじゃなかったけど、自立するために積極的に行動してたんだ。でも、30を過ぎて仕事が安定してきてから、チャレンジしなくなったな。

今思えば、もったいなかったよ。あの頃は自己啓発なんて言葉も信じなかったもんな。

周りの風潮もそうだったし、完全に流れに飲まれていたよ。それが当たり前だと思ってた。

    *

と、愚痴はこの辺で。

これから挽回します!!!



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