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ココロが疲れたとき

自己紹介に続いての実質1回目の投稿に何を書こうかと思うと、なかなか出てこないものですね。等身大で書きますと自己紹介したので、自分の体験も踏まえてメンタルヘルスについて書いてみようと思います。最初にお伝えしておきたいのですが、もちろん専門家ではないので、あくまで人事の仕事を通じて得た「自分なりの考え」に過ぎませんので、「まぁそんな考えもあるかもね」程度のスタンスで見ていただけると幸です。
※写真は故郷、宮崎の海(日向灘)です。あるホテルから自分のスマホで撮った写真ですが私にとっては心が休まる1枚です。

一生懸命やっているから

人事という仕事柄これまで多くの人と向き合う機会がありました。
私が担当したのは、キャリアに悩んでいる人、仕事で壁にぶち当たっている人、上司との関係に悩んでいる人と向き合うことでした。毎年恒例の自己申告面談ではキャリアの悩みを持つ若手社員も多くいましたが、色々な悩みが原因でいわゆるメンタルダウンしている人も多く、そうなるとしばらく休むという選択肢を取るケースも多くありました。今日はそれらの方々とのやりとりで感じたことを思い出しながら少し書いてみようと思います。

私が感じたのは、そうした人の多くは「一生懸命やる人・一生懸命考える人」だということです。一生懸命の人は言い換えると、自分に厳しい人、完璧主義の人、なんでもかんでも自分でやろうとする人、自分を責めがちな人・・こんなタイプの人が多かったです。

メンタルがダウンしてお休み(休職)が必要と思える段階まで来ている人は落ち込みが激しく、自分はダメだ・・などと自分を責める状態になり、自信を失っているので、まずは「あなたが一生懸命やってきたからこうなっているんですよ。あなたがダメだからこうなっているワケではないですよ」と伝えていました。正確に言えば、伝えてあげるというよりも「気づいてもらう」ということかもしれません。

メンタルダウンした中で自分と向き合うということ

偉そうに人事の体験談を書こうとしている私ですが、実は私自身もメンタルダウンの経験があります。私は休職までは至りませんでしたが、完全にメンタルダウンした状態でした。
正直に言うと休みたかったのですが、当時人事の1つのチームのマネージャーをしていたので「人事のマネージャーが休職したなんて会社全体に良くないのでは・・」とか社員に「おいおい人事って大丈夫なのか?と思われるのではないか」などと思って、絶対に休んだりできないと思い耐えていました。今振り返ると完全に思い上がった考えだし、またもしかすると実際に休まずになんとか乗り越えたのでさほどのキツさではなかったのかもしれません。
でも体重も落ち、頭が回転しない、少しきつい(本当はそんなにキツくない)質問をされたりするとドキドキと動悸が高まってくる・・という状態でした。そして自分がそんな状態であることを誰にも言えず毎日が本当にきつかったです。さらになんとそんな自分が休職者の対応をしていたのです。今考えるとその時の休職者の方には不十分な対応だったかもしれず今さらながら申し訳ない気持ちになります。

しかし自分の状況と相手の状況が近いこともあって、客観的に色々なことを考えることができ、相手の気持ちも実体験をもって理解することができました。
そして「自分の状況を第三者に話すことがとても大切なこと」だと気がつきました。休みに入る前や入ったばかりの頃は自分のことなのに、なかなかしっかりと話すこともできません。でもそれでよいのです。定期的に面談を重ねて少しずつ話してもらうことで整理できるようになります。すると不思議なことに、辛い原因(上司との関係や周囲の人間関係、担当した仕事の困難さ、などさまざまです)だけでなく、自分のことを客観的に捉えることができ、「自分ももっとこうすればよかった」とか「自分のこういう部分が原因の一つであったのかもしれない」といわゆるストレッサーのことだけでなく、自分の内面との向き合いから言葉が出てくるようになりました。

私は誰も面談してくれる人がいなかったので(苦笑)「どうして自分はこういうことになったのだろう?」と本当に何度も自問自答していました。あんなに自分自身のことを考えたことは人生で一番かもしれません。そしてついに(自分の中ではついにと言いたい)自分なりの考えに到達しました。(ちょっと大袈裟ですね)

私の場合、ストレッサーは仕事量、自分の能力を超えた仕事の質、上司からのプレッシャーなどでしたが、内面的な部分は「怒られたくない、できないヤツと思われたくない」など、自分自身の内面的な弱さにたどりつきました。

「自分は怒られたくないと思っている人間です」なんて普通は恥ずかしくて言えないですよね。でも私自身もそうでしたが、本当に辛いことにぶち当たった時に自分と向き合っていると自然に出てきました。

専門家でもないのに、断定的に言うのは良くないかもしれませんが、私自身も誰かに「あなたは怒られたくないとかダメなやつと思われたくないと思っているのでしょう?」と言われたわけではなく、もちろん私が面談した人々にもそういう誘導は一切せずに「どういう気持ちでしたか?」などのシンプルな質問を重ねる中で多くのみなさんが自分でそうした内面を言葉にするというところまで自力でたどりついていました。

復活へのスタートライン

文章がうまくないので、すっかり話が長くなってしまいましたが、このように心が疲れた時、そのことを人に話すこと、話せることは「復活へのスタートラインに立っている」ことで、めちゃくちゃ大きな一歩であると心から思います。実際に私がお話しする際にはどこかのタイミングでこのことを伝えています。私がお話ししたみなさんがどう感じているかは正直わかりませんが、強く信じている考え方なので、いつも伝えるようにしています。

辛いことがあってココロが疲れてしまったら、ゆっくり休み、そしてそのことを誰かに(ある程度信頼できる人がよいですね)話してみてください。そして誰かに話しができたら、それは復活への大きな大きな第一歩だと思います。

最後に

以上は私の経験と考えですので、もしこの内容で不快な思いをされたりする方がいたらお詫びします。当たり前ですが私が経験したことよりももっと大きく深い辛さをご経験されていて、こんなことでは復活への第一歩にはならない、という方もいらっしゃると思います。偉そうに語るつもりはありませんので、どうかお許しください。
しかし私の経験や考えが、もし誰かお一人でも応援することができていれば最高に嬉しいです。

しかし本当に自分の文章力の無さを痛感してちょっと悔しいです(苦笑)何度か書いていくことで文章力を磨きたいと思います。

貴重なお時間を使って最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。

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