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広がり続けるスタートアップ連携の可能性――KEPPLE DBスタータープランが生む“エコシステムとの接点”

こんにちは!ケップルのPR担当、冨田です。
ケップルは、スタートアップエコシステムの発展に貢献するため、起業家・投資家の方々を支援するさまざまなサービス・プロダクトを展開しています。

近年、新規事業開発や事業拡大を見据え、大企業がスタートアップと連携する事例が急増しています。オープンイノベーションに取り組む企業が増える中、スタートアップ情報をどれだけ早く・深く・正確に収集できるかは、今後の新規事業創出や投資活動を左右するといっても過言ではありません。
私たちケップルは、そのような取り組みを支援すべく、スタートアップデータベース「KEPPLE DB」の新たな利用形態として、無料で利用いただける「スタータープラン」をリリースしました。(プレスリリースはこちら

今回、KEPPLE DBの運営に携わるメンバー、プロダクトマネージャーの枝とカスタマーサクセスマネージャーの藤田にインタビューし、スタータープラン開始の背景やユーザーの方々に実際どのように活用いただいているのか、そして今後の展望などを深堀りしました!

スタートアップエコシステムとの継続的な接点をどのように創出していくか、ぜひ参考にしていただければと思います。


スタートアップ情報収集における多様なニーズ

Q. スタートアップと事業会社の連携の機会は増えている一方で、なかなか具体的な成果につながらないという声も聞かれます。その理由はどこにあると思われますか?

藤田:事業会社がスタートアップと協業するケースは増えていますが、実際には「どのスタートアップと組めば自社の新規事業に効果的なのか」「どんなスタートアップの動向が業界で注目されているのか」など、つかみたくても情報収集になかなか時間か取れないという声をいただいています。大手企業の投資部門や CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)であれば、ある程度スタートアップ情報を収集する仕組みが整っている場合もあります。しかし、新規事業部門や経営企画、研究開発部門といったスタートアップ投資がメイン業務でない部署は、調査にリソースを割くことが難しいケースもあります。

枝:特定のスタートアップと「紹介を通じてつながって投資する」まではできても、市場全体のトレンドをキャッチアップしていくのは大変です。そこで、データベースの契約を検討しても社内稟議の段階で「費用をかけてデータベースを利用する必要性があるのか」と問われ、二の足を踏むケースも少なくないようです。情報を取りに行くアクションのハードルが高い場合、まずはスタートアップエコシステムと接点を持っていただき、情報が入ってくる環境を作っていただくのが良いと考えています。

(左)プロダクトマネージャー 枝 (右)カスタマーサクセスマネージャー 藤田

Q. たしかに、常時スタートアップ情報を収集する部署でなくても、いざ必要なときには深い情報が必要になるという場面がありそうです。ケップルとしては、今回どのようにその課題解決を目指していますか?

藤田:KEPPLE DBはもともと、事業会社の投資部門や新規事業部門、経営企画、研究開発部門の方に向けて、スタートアップ情報を幅広く提供するデータベースとして運営してきました。ここで課題だったのは、スタートアップ連携を手段の1つとする部門の方たちが、必要なときに必要な情報のみにアクセスしたいというニーズを満たしきれていなかったことです。
たとえば事業会社の新規事業部門で「来年度から新たな事業領域を検討したい。スタートアップの動向を軽く調べたい」というフェーズがあるのですが、年間契約のサブスクリプションモデルだと利用を決断しにくいという声がありました。

枝:そうした潜在ユーザーがどれくらい存在しているかを検討したところ、実は相当数いるだろうという感触を得ました。そこで無料で利用をはじめられて、さらにニーズがあれば従量課金システムで使っていただけるプランをご用意させていただきました。

KEPPLE DBスタータープラン利用のメリット

Q. 多様なニーズにお応えすべく誕生したのが「スタータープラン」ということですね。具体的にどのような特徴があるのか教えてください。

藤田:スタータープランは、無料ではじめられて必要なときに必要な情報だけを取得できる「従量課金」が特徴です。無料で閲覧できるコンテンツに加えて、さらに詳しいスタートアップの情報を深掘りしたい場合にチケットを消費して閲覧いただく仕組みになっています。特にご好評いただいているのは、ケップルのアナリストチームが作成した業界カオスマップです。毎月無料で配布されるチケットを使用いただくと、1ヶ月に1本特定業界のレポートをご覧いただけます。

スタータープランは、これからスタートアップ投資や新規事業開発を始めようとされている方、あるいはまずはゆるやかにスタートアップのトレンドを追っておきたい方も利用しやすいのが強みです。ユーザー向けのメルマガも定期的に配信していますので、常にスタートアップの最新情報にアクセスいただくきっかけとなると思います。

注目領域の国内外スタートアップ情報を網羅したカオスマップ

Q. 従量課金型であれば、これから取り組みを始められる方、取り組みを検討している方も導入しやすいですよね。その他にどんなメリットがありますか?

枝:大きなメリットとしては、アカウントを無料で作成できる点が挙げられます。部署内のキーパーソンだけでなく、関連するメンバー全員がアカウントを持ち、無料でコンテンツを閲覧してスタートアップエコシステムの最新動向を掴んでいただくことが可能です。いざ「この会社を深掘りしたい」「もっと詳細なレポートを見たい」となったときにチケットを使えばよい仕組みなので、サブスクプランに比べて非常に始めやすくなったと思います。より多くの企業情報やレポートを閲覧したい場合は、必要な分のチケットを追加購入いただけるのもポイントです。

実際のユーザーの反響

Q. 実際にスタータープランを導入されたユーザーの方々からは、どのような声が寄せられていますか?

枝:「チケット制なので、使いたいときにピンポイントで情報を得られるのが便利」という声は多いです。特にスタートアップ投資を始められたばかりの企業や、新規事業開発を検討中の部署の方が「まずはライトに情報に触れてみたい」ときに導入しやすいという点を評価いただいていますね。

藤田:また、事業部門との情報共有に使いたい、というご要望もあります。投資部門と事業部門の連携は、スタートアップ投資成功の鍵と言われています。実際に事業に携わる方がいつでも必要なときにKEPPLE DBへアクセスできる状態になったことで「同じ前提知識を持って議論をスタートできるようになった」とおっしゃる企業の方々もいらっしゃいました。

Q. たしかに、社内に詳しい人とそうでない人の情報格差が生まれやすいのがスタートアップ連携の難しいところですよね。みんなで同じ情報にアクセスできるというのは、社内コミュニケーションにも大きなプラスになりそうです。

藤田:その点については、同じプラットフォーム内の情報を同じタイミングで見ていただけるよう設計しています。気になったスタートアップのリンクを共有するなど、リアルタイムで情報を共有し合うことで、意思決定のスピードも上がるのではないでしょうか。

今後の展望について

Q. スタータープランをリリースして手応えを感じている一方で、今後さらに拡充したい機能やコンテンツがあれば教えてください。

枝:大きなところでいえば、コンテンツ面の強化ですね。複数の業界動向を比較・分析網羅したケップル独自レポートや、外部メディアとの連携記事、さらには特定の業界を深く分析したレポートなど、ユーザーの皆さまにとって有益な情報を増やしていきたいと思っています。スタートアップと一口にいっても業種や領域は多岐にわたるので、必要な情報がユーザーの方々へ適切に届くようにカスタマイズしたレコメンド機能の検討なども進めていきたいと思います。

藤田:今後は「ユーザーがゆるやかにコミュニティに参加できる」場作りを、もっと強化していきたいと考えています。KEPPLE DBを通じて他の事業会社の動向を知り、新規事業担当者同士がつながって情報交換できるような交流を支援していきます。スタートアップと事業会社や事業会社同士の連携の輪が広がれば、日本全体のイノベーション創出にもつながっていくと信じています。

枝:ただデータを提供するだけでなく、スタートアップとの出会いが生まれてそれぞれの事業が加速する動きを創出していかなければならないですよね。ぜひ今後のKEPPLE DBのさらなる進化にもご注目いただきたいです。

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おわりに

今回は、KEPPKE DBのスタータープラン開始の背景と今後の展望についてご紹介してまいりました。ケップルは、従来のサブスクモデルだけでは対応しきれなかった多様なニーズにお応えしていくことで、スタートアップエコシステムとの継続的な接点の創出を促進し、協業や投資活動への最初の一歩を踏み出していただくことをさらに支援してまいります!ぜひお気軽にご利用いただければ幸いです。

KEPPLE DBスタータープランのお問い合わせはこちら

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