ラマダン期間中のインドネシア語SNS運用
インドネシアでは、丁度1ヶ月にわたるイスラム教のラマダン月が終わり、断食明けの大祭(レバラン)の時期です。ラマダンの1カ月間、イスラム教徒は、日の出から日没まで断食を行います。ムスリムが国民の約9割を占めるインドネシアでは、国家的に非常に大切で大きなイベントとなります。
Kepo JepangのSNSのメインターゲットは、インドネシア人のフォロワーさん。もちろんムスリムの方が多いです。よく食べ物の写真を投稿しているツイッターでは、断食中のフォロワーさんに配慮して、日中食べ物のコンテンツを上げないように気をつけていました。※断食明け少し前に、断食明けメニューのレシピをご紹介はすることはありますが。
その他、Instagramでは、このラマダンにあわせてコンテンツを作成し、発信しました。今回は、このインドネシア人ムスリム向けコンテンツの内容とフォロワーさんからの反応を合わせてご紹介します。
ラマダン中のInstagramコンテンツ
ラマダン期間中、下記のコンテンツをアップロードしました。
①日本でハラル食品を食べるためのアドバイス
…日本でハラル食品を見つける方法、日本語の表現を紹介。
②断食に関わる日本語の表現
…断食中に使う挨拶、断食中に食事に誘われた際の断り方などの紹介。
③断食明け大祭(レバラン)に関する日本語の表現(予定)…断食明けの大祭で使える日本語の表現。
フォロワーさんからのコメント
日本でムスリムの方が生活すること
非イスラム国である日本で、ムスリムの方が断食を行うというの非常に大変なことです。この1ヶ月、自分は断食をしていたわけではありませんが、コンテンツを作成する中で改めて、インドネシア留学中のこと、日本で生活することムスリムの友人のことを思い出し、様々思うことがありました。
ラマダン月に限らず、日本で暮らすムスリムの皆さん、特に日本の会社で働くムスリムの会社員にとって、お祈りの時間をとることやハラル食品を探すことなど、周りからの理解を得ることは必ずしも簡単ではないのが現実です。
今月あげたコンテンツに、断食中に食事に誘われた際の断り方を紹介するビデオがありました。日本人の多くは断食を行わないため、この断食の文化をきちんと知らない人も多くいます。ムスリム自らが声を上げなければ、知るタイミングもないかもしれません。
日本で働くインドネシア人、ムスリムの方は増加していますし、今後もさらに増えていくことでしょう。希望を持って日本に来た方々が、苦労したり、がっかりしないよう、基本的な知識を皆が学んでいくべきだと考えています。
少しずつ進んではいますが、ムスリムフレンドリーな国になっていくよう、自分でもできることをやっていきたいと思います。そして、Kepo Jepang では、日本で暮らすインドネシア人とって役に立つコンテンツを今後も発信していきます。
執筆:坂本絢悠