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モーニング・コーヒー・ブルース (2025年の冬休み)


明け方に目覚めて、いつもと違う見慣れない天井を見上げたとき、この世は現実なんだって思う。少しだけ、絶望する 。

先週、名前は、まだ無い。さん (以下N/Nさん) と旅行した。高尾山に泊まりがけで。

旅行なんて滅多にしないから寝付きは悪いが、昼間 (登山) の疲れでいつしか落ち リセットされて、ここはどこ? って一瞬おののく。

修学旅行、社員旅行、団体行動が大の苦手なので、旅先の目覚めは大体いつも憂鬱だった。子供の頃、親戚の家で迎える朝とかも。

スマホを見ると 4時46分 (2分ボンヤリした)
いつもより、良く眠れた。

やはり不眠症 (早朝覚醒) が悩みだという、 N/N さんが隣の布団でまだ眠れている様子に安心して、音をたてぬようロビーのトイレに下りていった。抜き足差し足忍び足、超久しぶりの忍者になって😓



糸井 : 
野球好きです。甲子園もずいぶん好き。世代的には読んでいてもおかしくないんですけど、『タッチ』が81年にスタートしたって知って、読んでいない理由がわかったんです。

あだち : なんで?

糸井 : じぶんのことで忙しかった!

あだち : 知らないよ、そんなの!

一同 :(笑)

糸井 : つまり『TOKIO』っていう歌が80年で。

あだち : あー、はい。

糸井 : そこからなんだか知らないけど、そのワヤガヤの渦に巻き込まれていって、マンガとちょっと距離ができた時期だったんです。そこから40年以上が経って、発掘されたかのようにいま読みはじめたら、もう夢中になってしまって。

『あだち充のほどよい距離感。』
(ほぼ日刊イトイ新聞) より引用しました。


前回もふれた糸井さんとあだち充さんの、
1981年に始まる『タッチ』についての対談を、未明のトイレで再び読みふけった。

糸井さんと、あだち充さんの、1981年。



太田光 (僕らと同い年) は、地元で友達もいっぱいいる福岡高校には行かず (上福岡には飽きて)、大東文化第一高校に入学したが…

それが、高校の3年間というのは、記憶からまったく抹消されてるんです (中略) たぶん、ほとんどのヤツが俺には何の印象もないんじゃないかな (中略) 高校の3年間は、とにかく暗かったから。学校にはひとりも友達がいなくて、本当に誰ともまともな会話をしなかったから (P102)

(太田光『爆笑問題 太田光自伝』小学館文庫より引用)

ネクラいた。太田光。

同い年、隣町、同じ最寄駅…なのに何故かそれほど興味が持てずにいた、太田光の本を旅のお伴に持ってった。

2001年7月1日 初版第1刷発行


1981年、太田光の、孤独。


タカオネさんの朝食 ☕️🍞🌄 は美味しいサンドウィッチで、前日のお昼に高尾山で食べた天ざるに続いて、パンとお蕎麦 (糖質ツートップ?) を2年ぶりに解禁してしまった。

部屋に戻り、N/N さんとの対話は続く。
糸井さんやYMOからロッキング・オンを経てフリッパーズ・ギター、そして大森靖子さんにたどり着いたわたしと、デヴィッド・ボウイやレッド・ツェッペリンから岩谷宏さん、そして大森靖子さんに出会った N/N さん。

ジャズやクラシック、民俗音楽、沖縄、
イージーリスニング、モンドミュージック…
わたしだって、毒にも薬にもならない音楽と言ってた。大森靖子に出会うまでは。

N/Nさんからのプレゼント📢
(ありがとうございました🙇‍♀️)



N/N さんは未知の音を探して、未だザッピングしている。その一部始終が見れたのも良かった (これって本屋でのわたしだと気づいた)


16歳当時も、その後も、聴き込むレベルが違うのだ。音楽から受けた啓示、それをロックンロールと呼ぶならば、N/N さんの中で、ロックンロールはまだ鳴り止んでいない。

わたしのロックンロールは本に移った。

出会って4年、心の鍵を開く話を、聞いたつもりだったけど、何もわかっていなかった。
N/Nさんのこと、岩谷宏さんのこと、も。

お話を聴いてるうちに、静謐な、
でも厳かな、微睡みに包まれた。
血糖値スパイク (強烈な睡魔) にも襲われて。

話してる彼が、私になり、溶け合い、
気づけば有限を知らしめる時間が消失して…
チェックアウトの10時になっていた。

1981年、N/N さんの、孤独。

その後は深く考えることは止め、働き、妻と出会い、家族を築き、住み、生活をした。


午後からは京王永山駅に向かい、

『温泉で会いましょう』(竹取の湯)
大森靖子と前野健太ツーマンライブへ。

本編のセトリも良かったし、前野さんのビッシリ書いてある (多分) アンチョコを見て「まだこんなことやってんの?」と容赦ない大森さんがわたし的に大好物だったし…

大森さんの「君と映画」をスタジオでやると「君がコンビニまでの道~」(何度私を振り返った、私の幸せ) のところで必ず泣いちゃう…って話とか、前野さんオモロ素敵過ぎて✨

アンコールでやってくれた『コーヒーブルース』(前野健太+大森靖子) それに、

『モーニングコーヒー』(モーニング娘。のカバー)( 前野さん+大森さん+肉野菜さん)

たまたまなのか偏愛の2曲! がとても良かった。

『天国ランキング』(大森靖子+前野健太)も!

ぼくから見て「いい感じ」で仕事をとらえている人々がいる。アイドルファンだ。ぼくはメロン記念日や制服向上委員会などのアイドルイベントに招待されてトークすることがある (中略) 目の前にアイドルの子たちに向けて書かれたパネルが見える。「明日は札幌だね。ついていくよ!」。時間とお金がよくあるよね。彼らがどんな仕事をしているのか、君は想像がつくかな。ぼくがたずねる。「すいません。地方公務員の人、手を挙げてください」予想通り、いっせいに手が挙がる (中略) 

加えて、アイドルファンは、ファン同士で情報交換したり、情報収集する時間も必要だ。それには平日は9時~5時で働く以外はできるだけ自由な方がいい。地方まで追っかけるにはお金もそれなりに要る。だったら、地方公務員こそがアイドルファンにはピッタリだ (中略) 

彼らにしてみれば、地方公務員としての生き方に特別な魅力があるのでも、仕事に幻想を持つわけでもない。アイドルファンというやりたいことがあって、それを続けるためにどんな仕事がいいか考えた結果が地方公務員なんだ (中略) 

こういう仕事の選び方はとても「いい感じ」だ (中略) アイドルファンとしての〈生活〉のために〈仕事〉をするわけだ。〈仕事〉が〈生活〉なんじゃない。

(宮台真司『14歳からの社会学』世界文化社より引用)

宮台真司さんが先日の深掘りTVで、
「趣味の共同体は共同体ではない」とおっしゃっていたけれど、宮台先生の名著 (の仕事論にあたる部分) でのアイドルファンの話、
2008年11月25日 初版第1刷発行とあるが、その段階で読んでとても印象的だった。

大森靖子のファンになって、まさにそういう (それ以上の) 生き方をしているオタクをよく見る人生になった。

そういうカッコいいオタクの一人、この企画を発案? されて今回から主催者になられたという肉野菜さんにご挨拶もできた。

お金にも、時間にも糸目をつけず、愛を証明する。つまり命を賭けてる。大森靖子さんにはそんな人が、本当にたくさん付いてる。

それは多分すでに共同体で。
だから「身の程を知る」凡人のわたしは、
共同体にそぐわないのかも知れない。

好きな人と同じ部屋で眠るなんてできないし、そう言えば学校でウンコしてはいけない世代だし (前の日あたり X 旧ツイッターで盛り上がっていた😂)

病院には早めに行く。受付番号を呼ばれたら一秒も待たせてはいけないので、見ていたスマホを片手に即座に立ち上がり、しかしkenziさんはまだ 👐 と静止され。呼ばれたのは前の人の番号だった⤵️

対人過敏は一生続く、が。


自分がぐっすり寝て、起きて、スッキリ出して少し食べて、心地よい朝は。外は極寒ながらヒーターから出てきて (伸びをして)、朝ごはん食べる猫ちゃん眺めてるだけで、わたしは珍しく (出社なのに) 満たされてしまった。

いつも読んでくださり感謝! です🐱

名前は、まだ無い。さん!
いろいろありがとうございました🙇‍♀️


猫の日に🐱

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