07 味わいを守ったスペシャリスト。今度はジンの世界をアップデートする!
みなさん、こんにちは。
マーケター村岡さんからバトンを受け取りましたファントムディスティラリー/
風味&レシピ作成担当 松田です。
現在は一般企業に、
前職は某スぺシャルティコーヒー会社で18年、
コーヒーの教育&啓発、
そして品質管理を主に担当していました。
私も村岡さんと同じく大のアルコール好き♪
お酒が好きだと叫びたいw!!!
学生時代にバーテンダーをしていたので、
ここでまたジンに触れ合う機会がくるとは!と、少し運命的なものを感じています。
さて、何を綴ろうか?そう考えた際に、
いつもレシピを作る際の『私の頭の中(考え)』を書いてみようと思いました。
これは今回のジンだけでなく、
料理、その他のカテゴリーにも活用できると思いますので、レシピを考えている時の私の気持ちになって、読んでみてください。
私の頭の中、パカリ♬と初公開ですw!
大切なのはビジョン
レシピを作る際に、1番大切なのは
『ビジョン』
1つの料理を作る時。ブレンドコーヒーを作る時。そして、今回のジンでも。
その先にいる人に何を伝えたいのか?
何を感じて欲しいのか?
いわゆる作り手の“想い・情熱”というやつです。
「情熱は伝染する」という言葉が示すように、
どんな商品も情熱がないと魂は絶対宿らない。
イコール、相手に伝わらない!!
情熱不在の商品って、
結構、世の中あるものです・・・。
このチームは、今までのnote記事でも
感じて頂いていると思いますが、
ある意味、変態に近いジンへの揺るぎない情熱をもっています。
だから大丈夫!w
私たちの持つビジョンと
商品コンセプトは2つです。
ひとつはジンバージン。
まだジンを味わったことがない方に
楽しみ方を伝え、
ジンの世界への架け橋をつくる。
そして、
その先にいるジンラバーへつないでいく。
ジンを介してつながりをつくり、
そして世界中に訴求していきます。
もうひとつは沼津事変。
すでにジンを愛している方へ、
今までの経験や好みに偏らず、
「まだ」「新たに」を
いつまでも大切にしてほしいという願い。
今一度、無邪気な大人になって
心を熱くジンジンさせてほしい!
私たちのチャレンジは始まったばかりです。
だけども、このビジョンを持って邁進すれば、
いつだってジンは、夢の途中にいさせてくれ、
新しい香りで未来へ連れて行ってくれます。
未体験は、本当にもったいない!
たくさんの方に味わって頂きたいと
考えています。
香りは裏切らない
皆さん、好きな食べ物、飲み物は何ですか?
どんな香りがしますか?
味覚の大半が”香り”からくるといわれています。
人間にもフェロモンがありますが、いい香りの方とすれ違うと、思わず振り返っちゃいますよね?
つまり、香りで引き付けることが出来れば、
ぶっちゃけ勝ちです。
勝ち・・というかファーストステップはOK。
非常に安易かもしれませんが、
脳がそう感じてしまうのです。
人間は、「はっきりと、明確で、わかりやすい」ものに反応する、ということです。
それが自分の好みの香りであれば・・・。
なおさら好き、になる。
シトラス類(爽快感)
ボタニカル類(華やかさ、フローラル感)、
スイートスパイス類(シナモン、バニラ)
・・これらはほぼほぼ、嫌いな方はいません。
この流れで考えると、
今回のジンでは何をキーボタニカルにしたの?
頭をよぎりますね?私たちがキーにしたのは、
ジンバージンに『梅』、
沼津事変に『山葵』です。
できれば地元で収穫できるものを!
そんな想いで沼津で獲れるボタニカルを
ふんだんに使っています。
続いて、味わい。風味。・・・となるのですが、ここは実際に蒸留したジンを味わいながらの話になるので、試飲会後の話ですね!
また次回以降にします。。。
以上、ビジョンとキーボタニカルが決まったら、次に頭の中でちゃかちゃか作成していくのが
風味のMAPです。
類は類を呼んでくれる
突然ですが、みなさんマンゴーはお好きですか?
マンゴーは、あの甘美な風味の他に、シトラス、桃、パイナップル、ココナッツ、乳製品、花、
松ヤ二の風味を持っています。
つまりマンゴーはこれらと合わせた時に、
お互いを邪魔しない、
引き立てあう関係となりえるのです。
ジンはその原材料にジュニパーベリーが使用されていないと、ジンと名乗ることは出来ません。
レシピを組み立てる際に、ジュニパーベリーとの相性の良い原材料を知っておくことは
スーパー重要です。これをマンゴーのイメージで相性の良い風味をつないでいくのです。
具体的に書くと超マニアックですが、
私の頭の中にある風味マップと思考を
表現してみました。
この思考をベースにすると、
より風味の生きた商品が必ずつくれます!
【ワタシの思考】
キーボタニカルにした梅、ワサビは
そもそもジュニパーベリーと
相性が良いので、OK。
梅は、オレンジ、ユーカリ、セージ、
昆布などの風味を併せ持つ。
(実はマンゴー風味もある)
では、オレンジは誰と仲がいい?セージは?
梅→①オレンジ→レモン→ラベンダー→セージ
→②ユーカリ→カルダモン→バラ→アニス
→③セージ→レモン→ジンジャー→カルダモン
→④昆布→塩
→⑤レモングラス→グレープフルーツ→塩
世の中のジンをアップデートする
ビジョン、コンセプト、そして風味MAP。
これらが揃ったら、いよいよ試飲です!
楽しみー。
ブレンドしながら、
あーでもない。こーでもない。と、
よりよいジンをつくり上げる工程に入ります。
この工程や、実際に風味を組み立てている時の
頭の中はまたの機会に。
最後になりますが、
特に『ジンを飲んだことない』
『ジンのあの香りが苦手』、そんな皆様へ。
嫌も嫌も好きのうちw
実は私、
元々コーヒーが嫌いで飲めませんでした。
ですが、1杯のあるコーヒーに出会い、
好奇心の扉が開きます。
是非、
あなたのその好奇心の扉を開けるお手伝い、
私たちにさせてください。
嫌いが好きになり、
18年どっぷりコーヒー会社で働いていた
自分が保証します。
まだ開けていない扉があるなら、
是非、開けましょう!
ジン玄人な皆様も、
まだ・・とか、新たに・・
そんな言葉があることは幸せなことで、
無邪気な大人になることが出来るはずです。
一緒に心を熱くジンジンさせましょう!
さて少しマニアックな私の話でしたが、
一旦ここまで。
次回は、ジンの出品を検討する
『Makuake』についてです。
ここをリード頂いている立川さんに
バトンをつなぎたいと思います。
立川さんも最近ジンを好きなったばかり。
フレッシュなコメントにも
是非、ご注目ください!