読書メモ20年18

概要

(題):不可能を可能にせよ! NETFLIX 成功の流儀
(著):マーク・ランドルフ
(翻訳):月谷真紀

おすすめ度

★★☆☆☆

サマリ

NETFLIX創業者のマーク・ランドルフの回廊録。『NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業』は、NETFLIXを主語に、創業を語った本であり、具体的な競合との立ち位置や戦略、資金繰りが書かれているが、この本は、創業者自らが書くことで、どういった思いがそこにあったのか、ビジネスの現場ってこうだよねという血の通った本になっている点が良いところ。また本人の価値観が繊細に描かれているところも特徴。

抜粋

「ひらめきなんか信じるな」1997年当時、私にわかっていたのは自分の会社を起業したい、その会社でネット販売をしたいだけだった。そこから世界有数なメディア企業が生まれるなんて全く思っていなかった

顧客の体験に揉まれて生き残る事業計画書はない。だからアイディアを早く現実と出会う衝突コースに乗せるのが肝要だ

アイディアを人に話すことはむしろ良いことだと気づいていた。アイディアを話すほど良質なフィードバックをもらえ、過去の失敗談を話してもらえる。人に話せばアイディアの精度が上がり、肩入れしてくれるのも常だった

夢に資金を投じるなら、使うのは他人の金だけにしておけ。賭けるのは自分の身一つにしておくことである

健全なスタートアップの文化は、創業者の価値観と選択から生まれる。作り込まれたミッションステートメントや会議で生まれるものではない

文化とは口でいうものではない、行動である

本物のイノベーションは、トップダウンの号令と細かく指定したタスクから生まれない。大局を見据え、方向性を見定めて解決出来るイノベーターを雇用するだけである。私はネットフリックスで働く全員を大人として扱おうと決めていた。社員が求めているのは自由と責任だ。

ネットフリックスで学んだ重要な教訓は、創造的なアイディア創出や適材集めだけでなく、集中する必要性だった

結局のところ、不可能を可能にするのが優れた起業家である

スタープレイヤーだけ残せば、競争しながら力を磨く文化が醸成される。エリート集団の一員だと思うと、仕事はもっと楽しくなる

あなたには解決策ではなく、問題を愛することを覚えてほしい

先のことは誰にもわからない

夢を持つ醍醐味は自分で物語を書くところだ。あなたは映画の主人公であると共に脚本家でもある

誰でもシャワーを浴びながらアイディアを思いついた経験はある。だが世の中を変えるのはバスルームから出て体を拭き、実際に行動に移す人間だ

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