読書メモ20年20

概要

(題):HOW FINANCE WORKS ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座
(著):ミヒル・A・デサイ
(翻):斎藤 聖美

おすすめ度

★★★☆☆

サマリ

ファイナンス用語を暗記するのではなく、理解を深めることを目的とした本
利益、キャッシュフローから企業経営の実態に触れる章は分かりやすかったが、DCF法等の価値を決める章は、専門用語を砕ききれていない印象
その時点だけでなく、時間軸を伸ばした議論が必要なので、表を使って丁寧に理解していく手法は前半特に理解が進んで良かった

抜粋

ROE=純利益÷株主資本・・・株主が手に入れる年間利益
ROA=純利益÷総資産・・・会社資産がいかに効率よく利益を出せているか
EBITDA・・・EBIT(営業利益)+DA(減価償却費)=純利益+金利+税金+有形資産減価償却費+無形資産減価償却費
ROE=収益性×生産性×レバレッジ=利益率×資産回転率×レバレッジ=売上高当期純利益率×総資産回転率×株主資本資産比率
営業キャッシュフロー=純利益+減価償却費-売掛金増加分-在庫増加分+前受収益増加分+買掛金増加分
現金循環化日数(キャッシュ・コンバージョン・サイクル:CCC)=在庫日数+売掛金日数-買掛金日数
フリーキャッシュフロー=EBIAT(EBIT-税金)+減価償却費+-運転資金の増減+設備投資

ファイナンスは、会計と異なり将来にこだわる
お金の時間価値を割引として利用する
会計の場合、サンクコストを貸借対照表と損益計算書で注意深く扱うが、ファイナンスのプロは資産に使った金額はもうなくなったものとして見る

加重平均資本コスト(WACC)は、将来のキャッシュフローを割り引くときに利用する
債務コストと株式コストとその比重、税金の条件が含まれる

マルチプル・・・株価収益率、資産と関連する評価基準と比較する
DCF・・・企業価値 = 企業が生み出すフリーキャッシュフローの期待値を加重平均資本コスト(WACC)で割り引いた現在価値
①将来のキャッシュフローを予測する
②WACCを適用する
③永続価値を計算する
④企業価値と市場価値を比べる
⑤シナリオ、期待値、入札戦略を分析する

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