読書メモ20年34
概要
(題):Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命 ―移動と都市の未来―
(著):日高洋祐, 牧村和彦, 井上岳一, 井上佳三
おすすめ度
★★☆☆☆
サマリ
日本版Maasについて、プレイヤーの先行事例、見えてきた課題、持続可能なエコシステムの3つの視点、交通・自動車業界へのインパクト、その他産業におけるビジネスモデルを解説。具体内容が多く、事業立案時に参考文献として活用するのが良い利用方法
抜粋
日本は、公共交通が民間で運営されている比率が海外と比べて高く、インフラ整備から自己資本でまなかうのが常識。これは小さい領土に多くの人口が密集しており、鉄道建設と沿線開発を一体に行うビジネスモデルの確立が出来たからと言われている。
Maasは、全ての交通機関が1つになることで利便性を得られる事が1つ挙げられるが競争環境にある中でどう合意しながら接続していくかが論点になる
Maasでの儲け方が見えないのは大きく課題。過去googleが1993年インターネットが開始されてから、2000年に検索連動型広告をきっかけに高収益体質に変化。このような新しいビジネスモデル構築がこの後生まれてくると予測
Maasビジネスエコシステムを記述する3つのアプローチ
①プレイヤーに焦点を当て、相互関係として記述する
ex)自然界の生態系は、植物、菌類、虫、微生物などから構成される
②構成する機能、アーキテクチャとして記述する
ex)植物が葉緑体上で光合成、無機物を有機物に換え、細胞内のミトコンドリアでエネルギーに替えることで動物は活動が行い、分解者がそれをまた無機物に替える
③ビジネスモデルとして記述。何がビジネスを回し続ける肝なのか
太陽エネルギーが光や熱の形でエコシステムに注ぎ込まれて活動する
Maas=手数料ビジネスは間違い
Whim(ウィム)は、マイカー維持費込で毎月1万円利用している交通費を、マイカーを手放し、1万円で出来る限り利便性高く交通機関を利用出来るようにする。より単価の低い交通手段比率を上げ、全体の遊休資産の活用率を上げる事で、差額を収益としてもらう事を想定している。
Maas時代のスマートシティ実現に向けて
①ビジョンの共有
ウォーターフロントは、「マイカーからの開放」
②官民データ連携
③データ駆動型のプロセス