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【夫編】出産の日ドキュメント

こんにちは!瀧本家の夫、タケシです。2024年7月、妻のサキが無痛分娩で出産しました。私たちにとって念願の第一子です。

この記事は、出産の日に僕がどう動いていたのかの記録となります。サキの19時間にわたる「無痛分娩出産レポ」に比べると山も谷も少なめですが、同じ一日をパートナー目線で振り返るのも一生の記念になるかなと思い、綴ります。


入院は突然に


06:20
里帰り中のサキから電話。この日は予定日4日前。陣痛のようなものが来たかもしれないとのこと。一気に目が覚める。

07:15 
出勤中の義父からLINE。「電車の移動時は気をつけてな」。
娘がこれから大変ななか、病院へ行くことになった場合の夫まで気遣う心の広さよ。ありがたい。

07:36 
サキからLINE。痛みが断続的にあったため、病院に電話したとのこと。今から1時間ほど経過を見て、再度病院に様子を報告するそうだ。

08:40 
サキから電話。痛みが強まったようで、朝イチの電話の声よりも一段と苦しそう。そのことに気を取られてしまい、サキが「病院に向かう」と言ったかどうかを不覚にも忘れてしまう…。でも痛がっているサキに掛け直して聞き直すこともできないため、とりあえず身支度だけしておく。

*この間、パソコンを開いていた気がする。出産立ち会い、それから数日の日々に備えて少しでも仕事を減らしたい、身軽になっておきたいと考えていたのだろう。だが、赤ちゃんのことでソワソワして仕事はほとんど進まず笑。(ちなみにタケシの勤務形態はリモートです)

09:40 
サキ、病院到着。即入院が決まったとの連絡。

興奮気味の夫、冷静な看護師


10:20
会社に欠勤を連絡(正確に言うと1hは勤務したので「退勤」と言うべきか)。自宅を出発。特急電車に乗る。病院到着予想は12:00台前半。

*移動は順調だったが、乗換予定の電車が人身事故に遭ったらしく、こんな日に限って全線運転見合わせ。運転再開はお昼を回るそう。別な鉄道会社ルートを検索し、遠回りやむなしで病院を目指す。

13:00 
なんとか病院着。夫、汗だく。分娩病棟の受付で「瀧本です、着きました!」と興奮気味に名前を名乗るも、看護師さんは「ちょっと待ってくださいね」といたって平静。何もできるわけないのに、「スーパーマン、やってきました」とばかりに声を張った自分と看護師とのテンションの差に恥ずかしくなる。

13:05
看護師さんよりレクチャーを受ける。陣痛は来ているが、子宮口は2センチで、出産は早くても夜中の見込み。明け方になることも想定して、寝床の用意も考えておいた方がいい。今すぐ何か動くということはないので、1回家に帰ってもいいですよ〜というノリだった。少し拍子抜け。

とはいえ、ここまできて自宅に帰るのも何か違うし、サキの顔は見られない(私たちが選んだ病院は出産直前まで対面不可)ながらも彼女の近くで応援したい気がして、病院に居座ることを(勝手に)決める。

13:10 
病棟の廊下で昼ごはん。コンビニのおにぎりなど。

14:00
院内のカフェで過ごす。サキからのLINEや電話を待ちつつ、どうしてもやっておかなばならぬ仕事を片付けていく。サキからは14:30に麻酔が入り、激痛のスパイラルから抜け出したとの連絡。ということは背中から入れるというあの麻酔がうまくいったってことかー(麻酔医の説明を夫婦で3月に受けていた)、とほっとする。

男同士勝手に評論、スタンバイ

17:45
サキから、子宮口が7-8センチまで広がったとの連絡。ここにきて一気に進んだ感がある。義父も予想外の進捗にテンパったようで、「も、もう産まれるで!」と言い出す。

とはいえ、こちらにはこれ以上の情報がない。7-8センチが10センチになるにはどのくらいかかるのだろうか。おそらく個人差もあろう。サキがこの日報告してきた子宮口の大きさは○時に○センチだったから次は…などと、数学で習った正比例みたいな計算をああでもないこうでもないとしつつ、男2人が論評する。

18:00
義父の「もう産まれるで」発言の影響もあり、いつ看護師さんからスタンバイの指示を受けてもいいように、病院周辺をそぞろ歩き。病院近くのスーパーや公園でぼーっとしたり、少し先の駅のパン屋さんで過ごしたり。

20:30 
いよいよ行くところがなくなり、いったん義実家にステイすることに。義実家は病院から車で15分ほど。それに対してわが家は電車で2時間以上なので最良の選択。妻不在の状態で、義父母と3人でご飯を食べるというのが新鮮な体験だった。

21:10
サキからLINE。「いきむと赤ちゃんの心音が弱くなる事象がある」とのこと。その場合は帝王切開の可能性もあるため、家族の同意書が必要になるとのこと。同意書にサインが要るので、必要になったらタケシが呼び出されるという。

21:15 
サキから電話「病院へ来てほしい」。かなりドキドキ。妻よ大丈夫!と念じつつ出発。

21:35
義父とともに病院着。担当医の女性が、帝王切開の可能性ありとのレクチャーを私たちに始める。10枚はあろう、A4の紙。手術にあたってのリスクや注意事項等が寝ているサキの頭上で読み上げられ、僕もそれを黙って聞いた。文言の一つ一つはそこそこ恐ろしいものだった。

サインをしていったん帰宅。風呂に入る。帝王切開であれ、経膣分娩であれ、ここまできたら赤ちゃんとサキにとって最善の方法を選んでほしいと思った。

感動の対面


00:39
いったん仮眠を取ろうと目を瞑っていたら、サキから電話。自ら電話ができる体調なのか、と少し安堵。子宮口が全開近くになり、停滞していた赤ちゃんも下に降りてきたとのこと。懸念された心音低下も見られず、帝王切開の可能性はなくなった。いよいよだ。

01:00 
義父と一緒に病院到着。本日、3回目の病棟。サキはカーテンの向こうの部屋の分娩台でいきんでいる。

01:10
「ダンナさん、どうぞ」とスタンバイの声かけ。分娩台のある部屋に通され、サキの頭側からその瞬間を見られることに。

01:15 
僕が入室してから2回目のいきみだったと思う。サキがふーーーーんと踏ん張ると、むにゅにゅにゅっと赤ちゃんが登場。「オギャー」というオノマトペは誰が考えたか知らないが、まさに「OGYAHHHHH」という甲高い声をあげてやってきてくれた。母サキの頑張りと踏ん張り、赤ちゃんという生命体のエネルギーが偉大すぎて圧倒された。ありがとうとしか言いようがない瞬間だった。

01:20
別室で待機していた義父に無事誕生を報告。男泣き。二人で抱き合ったのは結婚式の時ですらなかったのではないか。

02:00
サキの処置が終わり、再入室の許可が出る。カメラもOKですよということで、3人になった瀧本家を看護師さんに記念撮影してもらう。

02:10
サキと義父がビデオ通話(立ち会いは家族1人までなので義父は入室できなかったため)。義父、またしても号泣。

02:30
義父と病院を出る。

03:15
ながーい、夢のような一日が終わる。

以上です。超長文、失礼しました(汗)
出産の立ち会いには正直不安もあったのですが、僕はやってみて本当によかったと思っています。

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