【それから鬱に　そして笑顔へ】

前回、僕が【火事】になって1人暮らしの平屋建てのアパートが全焼してしまった事を書かせて頂きました。

今回はその続きになります。

長文になりますし、感情移入し過ぎて、気分が悪くなる事があるかもしれないのでご了承下さい！

つづき↓

それから、僕は会社に対して絶大なる【恩】を背負いました。

会社の持ち物である建物を自分の責任で燃やしてしまった事。
罪は一切咎めずに、逆に次に住む場所まで用意して貰った事。

僕は長男なので、いずれ実家の静岡に帰る予定でしたが、それも諦めました。（後に、両親も同じだったと聞きました）

それから、その【恩】と言うものを返す為に、毎日毎日必死に働きました。その会社は時間外にいくら仕事をしようが、休日に出て来ようが一切給料は変わりません。（今、こんな会社に勤めてたら辞めますw）

火事から丁度1年位経った時、警察から一本の電話が入ります。
｢～警察ですが、1年前のあの火事は【放火】の疑いがあります。｣
【放火！？】恨まれるような事はしてないけど…。

その時は、会社も忙しく、朝6:30～夜23:00位まで毎日毎日仕事してました。何より【恩】があったため。
会社の愚痴はあったんだろうけど、愚痴る事が【悪】みたいな【根性で何とかなる】みたいな、変な考えの持ち主だったので、誰にも言わなかった。
その上、今度は警察から｢火事の時の事を詳しく聞きたいので署まで来て下さい｣
行ったら行ったで取調室に6時間！！！
（これも、何回も何回も同じ事聞いて来るので死ぬ奴）
後に、近辺を狙った【無差別の放火魔】の仕業と言うことが分かります。
#理不尽の極み
僕の火事になったアパートから見えるクリーニング屋さんも同じ放火魔で、そこは、ご主人が、亡くなっています。

仕事の激務、警察の取り調べ、僕の心と身体は限界に！

会社を一日も休んだ事も無く、遅刻も早退もしたことが無かった僕（小中高も皆勤賞）が、朝出勤したら、急に動悸が！
気持ちが悪くなり、早退。
その後、何日か出勤するが、又、動悸と言葉では言い表せない恐怖感！
早退してアパートで寝ていると、今度は全身が痺れだした！
物凄い恐怖感が襲ってくる！
寝ていることもままならなくなった僕は先輩に電話。救急で病院へ運んでもらった！

当時（20年前）は、鬱病なんてものは無い（それほど認知されていなかった）から、何も異常が無いと言うことで、適当に点滴して終わった。

そして、会社に行けない身体になってしまったので、１ヶ月実家に戻る事に。
それでも、頭の中は仕事の事でいっぱい！！
寝ても寝れない。人に会っても気持ち悪くなるので会えない。身体は定期的に動悸と痺れ！勿論笑うことなんて到底無理！
会社に戻る前に人間ドッグも受けたが、異常なし。

１ヶ月後父親のハイエースに、荷物を載せて栃木に戻るが、荷物を降ろしてる最中に強烈な恐怖感が襲ってきてそのまま又静岡に帰る事に。

一向に良くならない身体と精神に、やむなく会社は退職。

『俺、これからどうなっちゃうんだろう！？』しかありませんでした。

精神科は抵抗があったので、漢方薬局へ。高いお金を払って続けたけど、なんの効果も無し。

丁度その時、尺八の師匠（知っている人も多いが、僕は尺八の準師範です）が心療内科に通っていて、そこを紹介して貰った。
もう忘れてしまったけど、初回に先生は永遠と続く話をひたすら聞いてくれたと思う。それから、薬を処方して貰いながら、徐々に徐々に仕事が出来る身体になっていった。
それでも、20代前半は転職の繰り返し！まず、身体が持たない。ほとんど体調不良で辞めている。

かなり話を飛ばしますが、それから5年続いた会社があったけど、人間関係が悪く、先輩に暴力を振るわれ（忘年会の2次会で髪の毛引っ張られて引きずり回されて顔を蹴られた。軽く鞭打ちになった。警察や弁護士にもお世話になった←軽く言ってるけど、こんな経験も他の人したことが無いんじゃ無いかな！？）向こうが悪いけど、こっちから辞めた。

1年間働かずに、（不景気で働く所も無かった）自分家の山を片付けしながら人生に絶望しながら過ごす。

その間も5年働いた所の事務員さんとお付き合いしていて、そのお父さんの紹介で今の会社へ。

その事務員さんと結婚して、子供も出来るが離婚。

離婚して7年位経つけど、子供も元嫁さんとも仲が良い。

【まとめ】
身体にも限界があるし、勿論心にも限界があります。
だから、無理はし過ぎないで欲しい。
壊れた身体は元には戻らない！
人生に絶望する事もあるし、死にたくなることもあると思う。
こんな事を言ってはいけないけど、死んでしまっても（自ら命を絶つ）いいのかもしれない。
その方が楽だから！

でも、今僕は薬に頼りながらだけど、（かれこれ20年！長っ！！）毎日仕事が出来て、充実感があって、何よりも【笑顔】でいられる！
そんな未来が来るなんて、あの時は到底思えなかった！
ただただ生きてた。（死ねなかった）

だから、僕は、
『誰よりも笑って死にたい』
↑あの時笑えなかった分まで

『皆に笑っていて欲しい』
↑笑顔は心を救ってくれるから

大袈裟だけど僕が今生きているのは、全て

【恩返し】だと想っている！！！
※火事になった時に死なないで生かされたので

最後までお読み頂いた方ありがとう御座いました！