ブランディングに失敗する会社の8の特徴(その6)
これまで沢山の会社のブランディングを行なってきて、「うまくいく会社」もあれば「うまくいかない会社」もありました。
(もちろん会社ごとに目指すゴールも違うので一概には言えませんが...)
でもそこから導き出せる"共通項"を8つの特徴としてまとめてみました。
▼ブランディングに失敗する会社の8の特徴
1)業績が悪い状態で取り組もうとする
2)現社長と後継ぎとの関係性が微妙
3)リーダーのリーダーシップが弱い
4)成果主義の報酬体系になっている
5)コストを全て自社で賄おうとする
6)目立つことを危惧し二の足を踏む
7)社内の反対勢力を抑え込めてない
そして8つめは、
"ブランディングの意味"を理解していない
では今回は、「目立つことを危惧し二の足を踏む」を解説します。
ブランディングとは「見つけてもらう」こと
誰かが言った有名な言葉に、
「見つけてもらえない商品は、市場に存在していないのと同じだ」
というのがあります。
まさにその通り。
(#全くもってその通り)
しかも「唯一無二」で競合や類似が
一切ない商品というのもなかなかありません。
なので大きな特徴がないと
「埋もれてしまう」のです。
この大きな特徴を持たせることを
「差別化」や「差異化」というわけで、
「差別化」や「差異化」をして、
競合商品や類似商品との違いを際立たせて
(#これを言い換えると「目立たせて」)
「見つけてもらう」のです。
ブランディングとは「差異化」をすること
意外と「差別化」と「差異化」を
明確に理解している人が少ない印象ですが、
差別化とは、
他社の商品・サービスと機能、仕様、価格に
明確な違いを出して「優劣の差」をつけること。
(#同じベクトル上で行うこと)
差異化とは、
対象や方向性・コンセプトによって、
競合との優劣ではなく「競合がいない」状態にすること。
(#異なるベクトルに移ること)
ちょっと乱暴な言い換えをすると、
「差別化」がマーケティング領域
「差異化」がブランディング領域
となります。
今回のテーマからズレて深い話になってしまうので
差別化と差異化に関しては一旦ここまでとしますが、
とにかくブランディングとは、
「他とは違う」という価値化と可視化をするのです。
他とは違う=目立つ、のです。
だからこそ、
「ファーストコールカンパニー」になれるし
(#企業ブランディングの場合)
だからこそ、
「第ゼロ印象や第一印象」で選ばれるのです。
(#個人ブランディングの場合)
でもここで、
「いやー、前例がないからちょっとそこまでは…」とか、
「あまり目立ちすぎると、まわりから何か言われるから…」とか、
「目立つと妬みとか僻みとか、色々と面倒だから…」という
反応があることも。
そんなんじゃ、ブランディングはできません。
ブランディング=目立つ、派手
ではないけれど、
結果的に「際立つ」んです。
(#極限まで差異化するから)
際立つ=目立つ、です。
もちろん、そこには覚悟も必要。
目立つと注目もされるし、期待もされる。
応援もしてもらえるけど、妬みも嫉妬も生まれる。
それらを気にして「中途半端」にしたら、
それこそ何も生み出しません。
(#負も生まないし、正も生まない)
かくありまして、
ブランディングには「目立つ覚悟」が必要なのです。
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