8年の海外生活を通して培った実践的英語上達法(リスニングとスピーキング)vers.1

前書き

日本人の多くは、学校教育を通じて高いレベルの英語の文法知識や語彙力を身につけていますが、いざ英語を話す場面になると、自信を持って話すことが難しいと感じることが多いです。リスニングやスピーキングに課題を抱え、せっかくの知識をうまく活用できないことがよくあります。

この記事では、特にスピーキングスキルを向上させるための具体的なアプローチについて解説します。レベル別に、初心者、中級者、そして上級者向けの効果的な方法を紹介し、それぞれの段階で取り組むべき課題やポイントを明確にします。また、発音の改善方法や、英語を話す際のメンタリティについても触れ、技術面と心理面の両方から英語力を伸ばすためのヒントを提供します。

最終的な目標は、英語を使って自信を持ってコミュニケーションを取れるようになることです。それぞれのレベルに合わせたステップを踏みながら、スピーキングスキルを着実に向上させ、最終的にはネイティブスピーカーと同等の流暢さや自然さを手に入れるための道のりをサポートします。




各レベルの概要

初級レベル:英語に慣れる段階


この段階では、英語での会話がまだ自然ではなく、簡単な単語やフレーズを使うことに集中しています。文法や語彙の知識はあるものの、話すことに対して自信がない人が多いです。初級者は、まず英語のフレーズに慣れ、簡単な文を作る練習から始めるのが理想的です。

中級レベル:会話力の向上と流暢さの獲得


中級者は、基本的な会話はできるものの、より複雑な話題になるとスムーズに話せなくなることが多いです。日常的な会話には十分な語彙がありますが、まだ言いたいことをスムーズに表現するのに苦労することがあります。この段階では、実際の会話で役立つ「会話のブロック」を増やし、流暢さを向上させることが目標です。

上級レベル:ネイティブに近い流暢さとニュアンスの理解


上級者は、ほとんどの状況で英語を流暢に使いこなせますが、微妙なニュアンスや文化的な表現の違いを完全に理解するのはまだ難しい場合があります。この段階では、言葉の選び方やイントネーション、より高度な文脈でのコミュニケーションスキルを向上させることが重要です。


レベル別勉強方法

初級者レベル:日常のフレーズを英語に翻訳することから始める

多くの日本人学習者は文法や語彙に集中しますが、英語特有の文構造に慣れておらず、スピーキングに抵抗を感じることがよくあります。この段階の目標は、簡単な英語の文を自信を持って作り始めることです。

具体的な勉強方法

日常で使っているよく使う日本語のフレーズを英語に翻訳することから始めます。これにより、実際に役立つ文構造と語彙に慣れていきます。例えば、 "今から仕事に行きます" → "I’m going to work"、"お昼ご飯の時間です" → "It’s time for lunch" など。毎日これらの文を声に出して言う練習をしましょう。英語を日常生活の一部にすることが大切です。

このとき、発音にも気をつけるようにしましょう。特にこのレベルではよく使われる音に集中すると効果的です 日本語にはない英語の音(例:「r」「l」「th」など)に慣れることが重要です。そして、YouTubeや言語アプリを使ってネイティブスピーカーの発音を聞き、真似してみましょう。これにより、耳と口の筋肉が英語に慣れていきます。


中級者レベル:語彙を増やし、会話のブロックを習得する

この段階では、基本的な会話はできるものの、流暢さに問題があり、適切なフレーズを見つけるのに時間がかかることがあります。聞き取ることはできても、自分で表現するのに苦労する学習者が多いです。

具体的な勉強方法

僕は勝手に、会話のブロックを学ぶと唱えています 

会話のブロックを学とは、日常会話でよく使われるフレーズのブロックを習得しましょう。これには、挨拶や雑談、助けを求めるフレーズや意見を述べる表現が含まれます。以下別項目にて詳しく説明いたします。

実際の会話に参加してみましょう。言語パートナーを見つけたり、英語の会話サークルに参加したり、HelloTalkなどのアプリを使ってリアルな会話を練習しましょう。また、状況を想定してロールプレイをしてみましょう。レストランでの注文や道案内、自分の趣味について話すなど、さまざまなシチュエーションを想定して会話を練習しましょう。この際、イントネーションに注意して、練習を行ってください。 英語ではイントネーション(声の高低)を使って意味や感情を表現します。日本語とは異なるため、ネイティブスピーカーの発音に注意しましょう。コツは、単語のストレスに意識することです。 英語では、特定の音節が強調されます。強調する場所を間違えると、相手に伝わりにくくなります。強調する音節に意識を向け、発音練習をしましょう。


上級者レベル:微妙なニュアンスを理解し、ネイティブに近い流暢さを目指す

このレベルでは、ほとんどの会話をこなせますが、単語やフレーズの微妙なニュアンスや文化的な意味合いを理解するのにギャップがあります。発音や流暢さも、まだ「自然さ」に欠けることがあるかもしれません。

具体的な勉強方法

このレベルでの勉強法は、単語やフレーズのニュアンスを学ぶことです。微妙な言葉の選び方が意味に与える影響を理解しましょう。慣用表現、句動詞、フォーマルな言葉とインフォーマルな言葉の使い分けも学びましょう。例えば、 "childish"(子供っぽい)と "childlike"(子供のような)など、微妙な違いを理解する。他には、高度な会話を練習する。政治、文化、哲学などのトピックについて深い議論をすることで、複雑な文構造や語彙を使いこなせるようになります。また、ビジネスミーティングやプレゼンテーション、プロフェッショナルなメールのやり取りなど、フォーマルな場で英語を使う機会を見つけましょう。

発音に関して言えば、もし望むのであれば、残っているアクセントを減らすことに集中しましょう。特に英語独特の母音や子音に注意を払います。ご存じのとおり、ネイティブスピーカーは、話す際に単語をつなげて発音することが多いです。単語をもっと流れるように発音する練習をしましょう。



会話のブロックの構築方法


会話のブロックとは?

会話のブロックとは、ネイティブスピーカーが日常的に使う短いフレーズや決まり文句のセットです。これらのフレーズは、特定の状況やトピックで頻繁に使われ、覚えておくと自然に会話を進める助けとなります。文法や単語を一から考えるのではなく、状況に応じた「ひとまとまりのフレーズ」を使うことで、会話の流れがスムーズになり、流暢さが増します。

例えば
「Could you help me with…?」(~を手伝ってもらえますか?)や
「I haven’t thought about that.」(それについて考えたことがありません)など。

フレーズをまとめてみましたので、詳しくはこちらから!

なぜブロックで英語を学ぶべきなのか?

中級者レベルでは、文法や語彙にある程度の自信がついているものの、話している最中に次に何を言うべきかを考え、つまずくことが多いです。会話のブロックを学ぶことで、言いたいことをすぐに表現でき、より自然に流れるような会話ができるようになります。会話中に必要な語彙や文法を一から考えるのは時間がかかりますが、ブロックを使うことで「フレーズをそのまま使う」感覚が身につき、反射的に使えるようになります。

ブロックの構築方法

ステップ1: よく使うフレーズを集める

まずは、日常の会話でよく使われるフレーズや文を集めましょう。以下のカテゴリーごとにフレーズを覚えると効果的です。

  • 挨拶と導入: "How’s it going?"(調子はどうですか?)、"Nice to meet you"(はじめまして)

  • 意見を述べる: "I think that…"(私は~と思う)、"In my opinion…"(私の意見では)

  • 感謝や謝罪: "Thank you for…"(~に感謝します)、"I’m sorry about that"(それについてすみません)

  • 質問やリクエスト: "Could you tell me…?"(~を教えてもらえますか?)、"Do you mind if…?"(~してもいいですか?)


ステップ2: 場面別のフレーズを練習する

次に、具体的な場面ごとに使えるブロックを練習しましょう。例えば、レストランでの注文、電話での会話、道案内、仕事での会話など、実際に使う場面をイメージしながらフレーズを組み合わせます。特定の場面を想定してフレーズを練習すると、実際の会話でとっさに使えるようになります。

  • レストランの注文: "I’d like to order…"(~を注文したいです)、"Could I get a menu, please?"(メニューをいただけますか?)

  • 電話でのやり取り: "Could I speak to…?"(~さんとお話しできますか?)、"I’m calling about…"(~についてお電話しています)


ステップ3: 言い回しのバリエーションを増やす

同じ意味を伝える複数の表現を覚えて、柔軟性を高めましょう。これにより、相手の言葉に合わせてフレーズを変えることができ、よりネイティブに近い表現力が身につきます。

例えば、「ありがとう」を伝える場合:

  • "Thank you for your help"(助けてくれてありがとう)

  • "I really appreciate it"(本当に感謝しています)

  • "That means a lot to me"(それは私にとって大きな意味があります)


ステップ4: 実際の会話で使う

最も重要なステップは、学んだブロックを実際の会話で使うことです。英語のパートナーを見つけたり、オンライン英会話や言語交換アプリを利用して、リアルタイムでブロックを使ってみましょう。初めはうまくいかなくても、使っていくうちに自然と身についてきます。

ブロックを使って流暢さを向上させてみましょう!

ブロックを事前に覚えておくことで、実際の会話で思い出しやすくなり、自然に言葉が出てくるようになります。これは、プレゼンやスピーチのリハーサルと同じ原理です。また、ブロックを使うことで、会話のリズムがスムーズになり、話が途切れることが少なくなります。相手とのやり取りもテンポよく進めることができるため、より「自然な会話」を楽しめるようになります。毎日少しずつでもブロックを使う練習を続けることで、スピーキングが格段に上達します。話せば話すほど、そのフレーズが自分の一部になります。



英語を話す際のメンタリティ: 成功への鍵

英語を話すスキルを向上させるためには、技術的な面だけでなく、メンタリティ(心構え)も非常に重要です。多くの日本人学習者が抱える問題の一つに、英語を話す際の自信の欠如や、間違いを恐れて話すことを躊躇する傾向があります。しかし、英語力を伸ばすためには、正しいメンタリティを持つことが必要です。以下は、英語を話す際に心がけたいポイントです。

まず、間違いを恐れないことが大切です。語学学習において、間違いをするのは自然なことであり、むしろ成長の一部です。毎回の失敗や間違いから学ぶことができ、次回はそのミスを避けることができます。完璧を目指すよりも、進歩を重視し、一つひとつの経験を糧にしていくことが大切です。また、ネイティブスピーカーも日常会話で間違いをすることがありますが、それを気にすることなくコミュニケーションを続けています。あなたも完璧を求めすぎず、相手に伝わることを目標にしましょう。

次に、自信を持って話すことが英語力向上の鍵となります。自信は一度に得られるものではなく、小さな成功の積み重ねから生まれるものです。短いフレーズでも、会話がうまくいったと感じたときは、その成功をしっかり認識し、次のステップにつなげましょう。声に自信を持つことも重要です。小さな声で話すと、相手に自信がないと感じられるかもしれません。しっかりした声で、自分の意見や思いを相手に伝えることで、自信を持って話す練習ができます。

英語を話す際のプレッシャーを手放すことも大切です。多くの人が完璧に話すことにこだわりすぎ、プレッシャーを感じてしまいます。しかし、目的は完璧に話すことではなく、相手に自分の考えや感情を伝えることです。多少の間違いがあっても、意図が伝われば十分です。さらに、英語を話すことを楽しむことができれば、自然と緊張がほぐれ、よりリラックスして会話を進められます。

他者と自分を比べないことも心がけるべき重要な点です。語学学習の進歩は個人差があるため、他の学習者と比べて焦る必要はありません。自分のペースで学び続けることが、長期的な成功につながります。自分の成長に焦点を当て、少しずつ進歩していることを実感しながら学ぶことで、モチベーションを維持できます。また、ポジティブなフィードバックを受けることも大切です。周囲の人からのフィードバックを受け入れ、自分の強みを伸ばしていくことが、英語力を伸ばすための効果的な方法です。

最後に、英語を話すことを習慣にすることが成功への道です。日常の一部に英語を取り入れ、毎日少しでも英語を話す練習を続けることで、スピーキングスキルが向上します。シャドーイングや独り言などの練習方法を取り入れ、自分の生活に合った形で日々の練習を続けましょう。語学学習は短期間で身につくものではなく、長期的なプロセスです。続けることで必ず上達します。

まとめると、英語を話す際のメンタリティは、技術以上に重要です。間違いを恐れず、自信を持ち、楽しみながら英語を話すことで、確実にスピーキングスキルは向上します。初めは難しいと感じるかもしれませんが、正しい心構えで取り組めば、徐々に自信がつき、自然に英語を使ってコミュニケーションできるようになるでしょう。

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