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#ポストモダン終焉宣言
ポストモダン終焉宣言、第3弾!(ポストモダン40年の簡単なまとめ)
ポストモダンのアートは、理論的には三つの原理(相互に絡み合っている差異、シミュラークル、小さな物語)によって駆動され制御されてきた。だが実際に、ポストモダンアートの歴史を動機付けたのは、モダンの行き詰まりを打開するアートのサバイバル本能だった。
モダンアートは1970年代までに、新規なものを生み出すことができず、オリジナリティも、その連続が形成する進歩の輝かしい歴史も期待できなくなり、閉塞状況に喘
ポストモダン終焉宣言、第4弾!(アフターコロナのアート)
Wade Guytonの創作について付け加えておくと、彼が主題とする〈差異〉はあらゆる現象の背後にあるので、その戯れが起きるのは表層ではない。
ポストモダンの終焉は、この不可視な〈差異〉の現実化であると述べた。それは、シミュラークルの純化が最高点に到達することと等値にして同時である。シミュラークルこそが〈差異〉の戯れの現場であり、〈差異〉が表層ではなく深層から浮かび上がる震央である。シミュラークル
ポストモダン終焉宣言、第5弾!(ポストモダンの黄昏に面して)
確かに、ポストモダンはだらだらと継続してしまった。
終わる終わると言いながら終わらない。アーサー・C・ダントーが予言したように終わりを終わり続けるというのは、正鵠を射ていた。ということは、やめるやめると言いながら煙草をやめられないのと同じか?
ポストモダンは中毒化する?!
その証拠に、多文化主義は終わったはずだが、またぞろ新手の文化を持ち出してくる。プリミティヴィズムも終わったはずだが、土着的なも