子供のスポーツ障害
子供のレジスタンストレーニングの潜在的利益
1、筋力の向上
2、筋持久力の向上
3、運動能力の向上
4、身体組成の改善
5、骨ミネラル濃度のぞうか
6、傷害耐性の向上
7、競技パフォーマンスのこうじょう
子供のレジスタンストレーニングの目的
「最大到達点により早く到達する」
ではなく
「最大到達点を引き上げる」
が目的となる
ガイドライン
1、最低年齢の制限なし
2、6〜15回、1〜3セット
3、6〜12種目
4、連続でない日に週2〜3回
5、トレーニング負荷は漸進させる
6、セット・レップス・エクササイズ内容に変化をもたせる
カッティングモーション
・サイドステップ
・クロスオーバーステップ
・スプリットステップ
初期加速期(正の加速)
↓
予備減速期(負の加速、カッティングの一歩前、それ以前のステップで方向転換に向けて運動量を減らす)
↓
カッティング、方向転換(荷重を受け止め、踏み切り動作を行い運動の方向を変える)
↓
再加速期
サイドステップ
カッティング角度、接地時間、内側広筋、大殿筋の筋活動+
鋭角の方向転換に適する
↓
減速と加速に向けより大きな制動力積と推進力積を適用するには長い接地時間が必要
↓
90°以上の方向転換ではサイドステップが適する
⇅
クロスオーバーステップはカッティング角度は小さいが速度の維持には適する
→予め予測された方向転換、課題において効果的方法
・サイドステップ
→膝関節の屈曲・外反・内旋の多面的負荷(ACL・MCL損傷リスク)
大腿四頭筋–ハムストリングスが同時収縮
・クロスオーバーステップ
→膝関節の屈曲・内反・外旋の多面的負荷(LCL損傷リスク)
カッティング能力の養成
①テクニック獲得期
20〜45°のクロスオーバー 全長5m
30〜90°のサイドステップ 全長5m
30〜90°のスプリットステップ 全長2.5m
②テクニックの保持と統合
クローズドドリル
20〜45°のクロスオーバー 5〜10m
30°クロスオーバーから60°サイドステップ 5m
30〜90°のスプリットステップ 2.5m
↓
・敵を回避、ボールに反応するY字アジリティドリル
・敵とのミラードリル
・味方からのパスに反応するカッティング
③動作解決期
タッチラグビー 3×3(パスの数を制限)
トレーニングの漸進
一般的指向(Level 0ー、0+、Ⅰ)
Level 0ー、0+ エクササイズから競技特異的な動作パターンの転移なし
スクワット、ベンチプレス、多関節エクササイズ
Level Ⅰ 爆発的筋力トレーニング(最小時間での最大発揮)プライオメトリック、ウェイトリフティング
*競技スポーツとなんらかの形で関連している必要がある
ジャンプスクワット、メディシンボールスロー、ジャンプバリエーション、オリンピックスタイルリフティング
指導的指向(Level Ⅱ、Ⅲ)
Level Ⅱ 身体能力への依存が大きい
Level Ⅲ 運動スキル(コーディネーション、テクニック)への依存が大きい
↓
特異的トレーニングはパフォーマンスを向上させるが、アンバランスを増加させやすい
Level Ⅱ 反復的高強度運動、スピードアジリティ、クイックネス、バリスティック、プリオメトリック
Level Ⅲ 競技スポーツに特異的な技術的スキルの発達に関連
専門的指向(Level Ⅳ)
スキルベースの筋力向上
試合的指向(Level Ⅴ)
ピリオダイゼーション
・プレシーズン
Level Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの発達
Level Ⅰのエクササイズは漸減しつつスモールサイドゲームなど傷害予防の観点からLevel 0ー、0+で実施
・試合期
試合によってもたらされる高い特異性を補償する
→特異性が高いほど傷害リスク+
Level 0、Ⅱ、Ⅲに基づくワークアウトを定期的に実施(少なくとも7〜10日に一度)
・オフシーズン
競技面の目標を二の次に
筋力トレーニングによる障害予防(0ー)
一般的な筋力の向上(0+)
計画的なプレーと練習(Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ)
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