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Don’t think. Feel!・・・でもその前に💦

昨日は、料理教室で焼いたベーグルと実家でもらったコーヒーを飲食しながら1か月半停滞していたグフカスタム製作を再開しようと思っていましたが、またもや頓挫💦
午後からは愛知県中小企業診断士協会の「診断士の日イベント(診断士の日が11月4日ということで11月に各地の協会で開かれる)」にオンライン参加しました。
これも金融機関研修のオンライン打合せが急遽入り、その合間を縫っての受講・・・オンラインにしておいて良かったです。


オーダースーツSADA 佐田社長の冒頭「時間を大切に」

第1部の講師はオーダースーツSADAの佐田展隆社長。数年前にカンブリア宮殿で拝見したことがあります。冒頭の「皆さまの大切な時間をお預かりするので付加価値の高い時間にしたい」との言葉にまず激しく共感。調べればできるでしょ?前に何回も打合せしましたよね?的な不毛な時間はご勘弁をー私もできるだけそうしていますのでー皆がそんな時間を減らすだけでも日本の生産性はグンと上がると思います😁

佐田社長の「5つのマインド」

途中、打合せで中抜けしつつ、戻ってきたら「5つのマインド」について話されていました。

①おもてなしの心

⇒相手のあるべき姿を考え、その実現に全力を尽くす。自分に対しても。
「相手のあるべき姿」というところがオーダースーツ事業に深く関連していますねーその中でも低価格を実現しているのはスゴイと思います。

②自責の思考

⇒自分のコントロールできない事は前提条件として、自分は全力を尽くす。
「他責は成果を遠ざける」とのコメントにも共感。他人・環境が変わるのを待つより自分が変わる&動く方が大変かもしれませんが、精神的には楽です。

③チャレンジ・スピリット

⇒今の自分を否定する勇気を持ち、常に新しいことに取り組む。
「常に自己否定」についてはドラッカーも「廃棄」という言葉で語っていますね。中小企業では廃棄するものは無い、と思われがちですがそんなことはないと思います。

④ポジティブ・シンキング

⇒最悪の事態を直視する勇気を持ちつつ、強い意志と楽観的な解釈もできるよう自分を鍛える。
結局は自分に発生した出来事についてどう「解釈」するか?なんですよね。ポジティブの方が楽しいじゃないですかーただリスクを直視しないのはタダの●●ですが😂

⑤執着心

⇒出来そうか?ではなく成し遂げる。一度や二度の失敗では諦めない強い精神力を持つ。
これを言うと「精神論は意味が無い」と言われがちですが、もちろんそうですー精神論「だけ」では。精神論やテクニック論だけならうまいこと言えるんですが、実際成果を出すにはその両方が必要。これも当たり前、と思いつつ実行できる方は少ないのが現実です。
あと一般的なテクニック論はあまり役に立たないのでー引退モードの私に言われたくないかもしれませんが💦

佐田社長の自負と根本

最後の質疑応答での「繊維業の発展には?」に対する「その企業の経営者ではなく、その個別の状況まで存じ上げないので、何か申し上げる立場ではないと思う。ただもし、私が何か申し上げたとしても、それは誰かが既に考えたりやっていたりすることであり、そのままやってうまくいくわけがない。いま上手く行っていないという事は、執着心がまだまだ足りないのだと思う。まずは自社の事業と目標に執着して独自に取り組んだらよいと思う。(うろ覚えなので勝手に脳内変換しているかもしれませんが)」的なコメント。
私もこの手の質問をあえてする事がありますが、特にオープンな場でこういった回答ができるのは素晴らしいなと✨

先ほども「一般的なテクニック論ではあまり役に立たない」と書きましたが、佐田社長の言葉では「それは誰かが既に考えたりやっていたりすることであり、そのままやってうまくいくわけがない。」ですね。私も個別・イベントで求められれば成功事例やテクニック論を話しますが、それはあくまで一般的な内容であり、本当はそこに至ったプロセス・マインドが非常に重要です。もちろん守秘義務もありますし、そのクライアントの独自性・差別化要因を打ち消すようなことはできません(特に民間契約は)ので、そのあたりの情報開示はしません。
そしてその程度の一般論は生成AIがまとめて教えてくれます。補助金や助成金申請、金融機関への簡易リスケ依頼などであればそれでよいですが、根本的な解決にはならないでしょう。

佐田社長のこの回答から、ご自身で会社を再生させてきた自負と、その根本を感じることができました。
今回の100名強の参加者のうちほとんどが中小企業診断士だと思いますが、経営者に聞いてほしい内容であり、著書「迷ったら、茨の道を行け」が本当にしっくりくる方でした。

「Don’t think. Feel!・・・でもその前に💦

この講演・質疑応答から、佐田社長はかなりの勉強家だと思いました。話の中で渋沢栄一さんや松下幸之助さんなどの言葉も引用(だけでなくご自身でかみ砕いている)しているだけでなく、言葉の端々から様々な勉強をされてきたことが伝わってきました。加えて「自分を否定する」とか「自分を鍛える」などといった自己啓発本的なことも話されていました。
ですので、私が後継者塾や経営者育成サポートをする際に、7つの習慣、論語と算盤、ドラッカーの5つの質問、戦争論、孫子などのリベラルアーツ的な内容を取り上げることに自信も持てました。まあ、大半の経営者からはスルーされるんですけど😂

佐田社長のお話を聞いていて「Don’t think. Feel!」を思い出しました。ただし、これには「幅広い勉強・訓練・体験等」が前提ですねーただ単に感じたままに物事を行うのはタダの●●です。
そしてこの「勉強」は、経営者だから経営学を学べば良い、といった単純なものでもありません。これまでも書きましたが経営学を学んだだけで成果が出るなら、世の中の企業でつぶれることはないと思います。それを活かすアートの部分が幅広い勉強や訓練・体験等で鍛えられるんだと思います。それは趣味かもしれませんし、遊びかもしれません・・・そんなことを思い返しました。

まだ補助金業務?

続いて中小企業診断士おふたりのお話も良かったです。事業再生も伴走支援も今後の重要テーマですから、タイムリーだと思います。途中「補助金業務も激減していますし」の発言に思わず吹き出しましたーその方もきっと補助金業務メインではないでしょうし、私自身もう2年くらいやっておりませんので😂
それはともかく、企画・運営・司会などにご尽力された皆さま、素晴らしいイベントをありがとうございました🙇

おまけ:金融機関研修、楽しみ過ぎるー!

少し前の投稿で「仕事減らしたいー」と書きましたが、今回の金融機関研修は喜んで受託したいと。よくある「中小機構を通して(金融機関は無料で)」ではなく、「コストをかけてでも」という気合と「年度計画に藤井さんを念頭に置いて組み込んでいた」とのこそばゆいお言葉に。普段、叩かれる&無視されることの多い私は、褒め言葉に弱いのです😂

1時間ほどの打ち合わせでしたが、先方のニーズと求める成果を受け止め、完全オーダーメイドとなりました。
それこそ、佐田社長の「相手のあるべき姿の実現に尽力する」です。打ち合わせの中で現場の課題、その担当者の方が本来あるべき、と思っていらっしゃるサービスと成果の姿を伺い、それが実現できるスキルを育成する手がかりとなる研修骨子を一緒に組み上げ、お互いハイテンションで濃厚な1時間となりました。

楽しみ過ぎて、休日ですがこれから企画書に着手しまーす👍

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