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欧州旅行記2024 ロンドン編2@蜂蜜色のコッツウォルズ
欧州旅行記の続きです。
今回はロンドンから北西にあるコッツウォルズ地方のお話。
2泊お世話になったロンドンのHatton Garden Hotelをチェックアウトして、コッツウォルズ地方に向かう。朝食はホテル隣のCOSTA Coffeeにて。
COSTAはロンドンでは至る所にある。コカ・コーラ社が出資したこともあり、最近では日本の自動販売機でもコスタコーヒーが買えますね。
手軽さという点では日本でいうドトールのような存在でありながら、店内は少しゆったりしていてエクセルシオールに近い雰囲気を感じます。
Paddington駅までは地下鉄で数分。
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ロンドンには旅の拠点となるターミナル駅がいくつかあり、行き先によって利用するターミナル駅が異なる。Paddington駅はそのうちのひとつで、1番線には「くまのパディントン」の銅像があることで有名。
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Paddington駅から宿泊先最寄りのKingham(キンガム)駅まではGWR(Great Western Railway)で約1時間20分。
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GWRの車内は、各座席の上にディスプレイが設定されており、指定席として予約されている席は赤いランプとどの駅まで確保されているかが表示されている。それ以外の席は緑ランプで自由席扱いとなり誰でも座れる仕組み。
日本の電車のように車両ごとに決められているのではないことと、どの駅まで指定であるかがわかるのがとてもスマート。
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駅からは宿泊先のホテルが手配してくれたタクシーでホテルへ。
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キンガムは無人駅で、周囲には商店どころか民家すらないエリア。駅前にあるのは駐車場とロータリーのみ。事前に手配しておかないと移動が困難なのでホテル側がタクシーの手配を申し出てくれた。助かる。
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移動中に見えてくる蜂蜜色の建物が素敵。この地方で産出される石は「コッツウォルズ・ストーン」と呼ばれ、石灰石や砂岩に含まれる成分がこの色を醸成するとのこと。
約20分と少しで目的地の Lords of the Manor に到着。マナーハウスと呼ばれる、昔の荘園領主が暮らしていた邸宅を改装したホテル。イギリスのドラマに出てきそう。
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チェックインは事前にオンラインで済ませているので、パスポートの提示は不要。荷物をフロントに預け、まずは予約しておいたお目当てのアフタヌーンティーへ。執事のようなスタッフがいて、荷物を運んでおいてくれるという。
本場イギリスでアフタヌーンティをいただく。それもマナーハウスで。
案内されたのは、暖炉のあるゆったりとした居間で、僕らのほかには2人組のマダムがおしゃべりを楽しんでいた。
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中世の貴族夫人が実際にこの空間でお茶を嗜んでいた空気感がある。
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ロンドンよりもはるかにゆったりとした時間が流れるこの土地ならではの贅沢。
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アフタヌーンティーは3層のプレートで構成されており、下段にサンドイッチ、中段にスコーン、上段にはスイーツが並んでいる。妻の誕生日祝いと伝えておいたので、バースデープレートも用意してもらえた。
ロンドンにも多くの店で同様のメニューはあるものの、レストランのメニューのひとつとして出しているのがほとんどで、このような特別な居間の一室で振る舞われることはないだろう。
その後、スタッフに部屋を案内してもらう。一般的なホテルとして建てられたものではなく昔の邸宅なので、部屋の配置が混みいっていて迷いそう。
各部屋には、この地方の街や村の名前が付けられている。僕らが通された部屋は "SPELSBURY"。
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内装、設備、アメニティのすべてが素晴らしく、広さも十分。部屋の中の細部まで紹介してもらえて、その豪華さにテンションが上がる。
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さらに、瓶のボトルに入った水が2本と、エルダーフラワーの香りの炭酸水、お茶のセットは自由に利用してよいとのこと。この炭酸水は日本にあったら定期的に飲みたいおいしさ。
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今朝までお世話になっていたロンドンのホテルは機能的で全く不満がなかったが、この部屋を見てしまった後では色褪せて感じられるほど。もちろん、それぞれのホテルで果たすべき役割や求められる機能が異なるので、一概に比較できることではない。
夕飯までに時間があるので、腹ごなしに周囲を散策。
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ホテルの前庭を軽く見て、近くの集落ロウワースローターまで散歩しつつ撮影。曇り空ではあるものの、建物は色合いに独特の統一感があり、どこを切り取っても絵になる。美しい。
夕飯はレストランにて。
ドレスコードもあり、カメラを持って行くことは控えた。スタッフの接客は皆フレンドリーで親切。言葉が分からず聞き返したことは何度かあるが、嫌な思いをしたことはひとつもない。僕らの不完全な英語も理解してくれる。
料理もおいしかった。
もしコッツウォルズ地方に行くことがあるなら、 Lords of the Manor を強くお勧めしたい。
朝食はイングリッシュブレックファスト。ブラックプディングという豚の血と脂肪にオーツ麦や小麦粉などを混ぜたソーセージは、日本ではまず見ないが、変な癖がなくおいしい。
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夜から翌朝まで雨が降っていたが、チェックアウトの頃になって晴れ間が出てきた。
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駅までのタクシーが来るまでの間に、中庭などをささっと撮影。
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タクシードライバーは昨日と同じCaroline。昨日とは違うルートで駅まで向かってくれる。集落のあるところではちょっとした案内もしてくれて気が利いている。
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駅に着いた後も、ロンドン行きのホームは階段を越えた反対側なので、ツレの荷物を運ぶのを手伝ってくれた。ありがたい。
今回宿泊した Lords of the Manor は、かつて秋篠宮さまと紀子さまも訪れたことがあるそうで、僕らには身分不相応かと思ったが、選んでよかった。
実は、ここに決める前に、もともと湖水地方のウィンダミア湖周辺での宿泊を予定していたのだけれど、鉄道運転士労働組合のストライキがあって乗る予定だった電車がキャンセルされてしまったため、急遽こちらに変更した経緯がある。
もともと予約していたホテルはキャンセル不可の契約だったが、Expediaのサポートにストの事情を説明したらキャンセル料は返還してもらえた。ありがたい。すべて結果オーライ。
お読み下さりありがとうございます。
次回はロンドンに戻ってバラマーケットに行ったときのお話しです。