欧州旅行記2024 ロンドン編5 アーセナルスタジアム、ロンドンの総括と英会話
今回でイギリス編は最終回となります。
前回、ウィンザー城とウェストミンスター寺院を訪れた際の模様はこちら。
アーセナルスタジアムツアー
つい先ほどウェストミンスター寺院で洗われるような気持ちになった後ではあるが、続いては全く脈絡なく、イングランドサッカー、プレミアリーグのアーセナルスタジアムツアーへ出発。
16時頃到着して入場。普段は入れないロッカールームや関係者席、ピッチにまで出られるスペシャルなツアー。
アーセナルには日本代表のディフェンダー、冨安健洋が所属している。
ロッカールームには冨安のユニフォームがかかっていた。日本から遥か遠く、世界最高峰のプレミアリーグで戦う日本人選手。胸熱。
本当に普段選手たちが使う部屋や動線が、そのままバックステージツアーになっている。すごい。
記者会見のコーナーも利用できて写真撮影も自由。
ファンにはたまらないイベント。試合や特別なイベントのない日は毎日開催されているそう。
途中、スタッフが写真を撮ってくれるコーナーがあって、出口で記事に見立てた架空の新聞を購入するかを選べる。東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンと同じシステム。見ると「Nemoto家がアーセナルスタジアムを訪問!」という見出しで、買ってもしょうもないんだけど、つい買っちゃうやつ。
Harrodsでお土産物色
この日はまだ終わらない。高級デパートHarrodsでお土産を物色。
着いたのがちょうど日没頃で、コントラスト高めの写真が撮れた。
イギリスで初めてエスカレーターを導入したのがHarrodsだそうで、装飾がエジプト風。店内のエスカレーターはさすがに駅のものよりゆっくり。
紅茶などのお土産を買い込む。
さらに、テムズ川クルーズ船とバスを経由してホテルへ帰着。ロンドンブリッジ駅構内のPret A Manger(プレタ・マンジェ)でサンドイッチを買ってホテルにて夕飯。
ウィンザー城から始まったこの日は、充実の24,000歩。
くたくたになって気絶するように寝る。
ロンドン最終日~二度目の衛兵交代式
3月3日、旅程7日目。
翌日は朝からユーロスターで移動するので、この日が実質的なロンドン最終日。朝食を済ませて出発。最終日なので心残りがないよう、もう一度衛兵交代式を見にバッキングガム宮殿に向かう。前回は位置取りがあまりよくなかったので再チャレンジ。
バスでトラファルガー広場まで移動し、一直線に伸びるザ・マル(The MALL)を通ってバッキンガム宮殿へ。天気がよくて気持ちいい。
途中、セントジェームスパーク内の公衆トイレに立ち寄り。
ロンドンはトイレが本当に少ないので貴重。有料だが綺麗。コンタクトレス決済にも対応している。地下鉄の駅には皆無だし、鉄道(National Rail)も基幹駅にしかない。
衛兵交代式の位置取りは、必ずしも宮殿前の鉄策に張り付くのが最良とは限らない。自分が何を見たいか、それによってポジションをどこに取るべきかが変わってくる。
前回は初めてで勝手が分からなかった部分があるが、今回はパレードの入場シーンに照準を合わせ、建物の正面ロータリー内で小高くなっているクイーンビクトリア記念碑の後ろ側を狙う。そして待つこと小1時間。
ブラスバンドの入場をバッチリ見られた。
さらに、正面左から入ってくる別の部隊も。
門の中で行われる式典は見えなくてほぼ音だけだったが、今日はそれでいいのだ。退場シーンもバッチリで満足。
ケンジントン宮殿~大英博物館
ホクホクしつつケンジントン宮殿へ移動。
バスに10分ほど乗って、その後ハイドパーク内を歩いていく。
めちゃ穏やかで平和な公園。
ケンジントン宮殿内はいくつかのアパートメントに分かれていて、ヴィクトリア女王が幼少期から女王になるまでの道のりの案内が興味深かったな。
ヴィクトリア女王のエメラルドティアラや、その孫娘であるプリンセスルイーズのダイアモンドティアラなど、美しい装飾品がいくつか飾られていた。
その後、ロンドン初日にわずかしか見られなかった大英博物館に移動して、もう一度駆け足で見る。
巨大で展示品も多いので、そもそも一度や二度で見切れるものではなく、割り切って狙った部分を見るしかない。
主にエジプト関係をざざっと見る。
ところで、ロゼッタストーンやその他エジプトの遺産がなぜロンドンにあるのかという素朴な疑問がある。
ロゼッタストーンについては、18世紀の終わりにナポレオンの遠征軍がエジプトから持ち帰り、その後イギリスがフランスに勝ったときに戦利品としてイギリスの手に渡り、そのまま所蔵されている模様。
大英博物館に限らず、ヨーロッパ各地の美術館に所蔵されている品には略奪品も多数含まれているとされ、返還すべきだとする議論もある。しかし、この疑問を掘り下げるとヨーロッパの歴史の闇に触れ、旅行記が永遠に終わらなくなりそうなので今回はこのくらいで。
The Shard 欧州一の高さからの夕景
17時に予約していたザシャード(The Shard)へ。
高さ309メートルでヨーロッパで最も高い建物。展望フロアの最上階は244メートル。途中でエレベーターの乗り継ぎがある。
時間の経過とともに空の色が変わっていくのが美しい。
ロンドン最後の夕飯は、イタリアン「Pizza Pilgrims」にて。
何も考えなしで、予約もなくロンドンブリッジ駅近くのお店に入ったのだけど、陽気でフレンドリーなスタッフとおいしいピザとスイーツのおかげで元気が出る。人懐こい笑顔でぐいぐい距離を縮めてくる。
「そのカメラいいね。いくらするの?」みたいな会話から始まって、「僕らと一緒に写真を撮って、よかったらそれを評価サイトに載せてよ」とか。
最初に注文したデザートが1つ品切れで、代わりに出してくれた別のデザート(Nutella Pizza Ring)はなんと無料にしてくれた。
ピザ生地で作ったドーナツにバニラアイスを乗せて、ヘーゼルナッツ入りのチョコクリームをかけたもの、それがNutella Pizza Ring。明らかに高カロリー高脂質だが、間違いなくうまい。
食事代は2人で36.5£(7,200円)。
満足のロンドン最終日。予定を詰め込んで充実の旅だった。
この日は23,000歩。よく歩いた。
もう帰国してもよいくらいの満足度だが、明日はパリに移動するし、さらにもう2泊したらバルセロナも待っている。旅程は半分を過ぎたところ。
ロンドンの総括とイングランド人の印象
ロンドンにはコッツウォルズ1泊も含めて計6泊の滞在。
僕から見たイングランド人は、謙抑的できびきび動き、勤勉で礼儀正しい。つまり、たいへん紳士的な印象。ジェントルマンは実在した。
治安もよいし、交通は便利で移動への不安要素がない。ちなみに、ブラックキャブはたくさん走っていたが、利用する機会はなかった。
朝食はカメラを持っていかなかったので、ホテルでとった朝食は写真を載せなかったが、いわゆるイングリッシュブレックファストを含め食事も総じておいしかった。
駅にトイレがなくて驚いたのと、物価高と円安でとにかくお金がかかることにはまいったが、イギリスで嫌な思いをしたことは一度もない。
チップも含めて完全キャッシュレス社会で、Google Walletの入っているスマホだけあればほぼ用が足りるのはストレスフリーで助かった。
英会話について
現地での会話は当然すべて英語。英会話については、この1年間毎日「Duolingo」「ELSA Speak」のアプリを使って欠かさずレッスンを続けてきた成果が如実に出た。英語の音そのものに慣れていることが大きいし、続けてきたことが自信にも繋がっている。
参考までに、以前書いたアプリのレビューはこちら。
もちろん、相手の英語を完全に聞き取れているわけではないし、聞き返すことも多かったが、こちらの言いたいことは概ね伝わった。これはELSA Speakでの発音矯正の成果もありそう。日々声に出して練習しているので、文章の組み立ても混乱が少なくできるようになってきたと思う。
ホテルでチェックインするとき、食事の注文やお会計のときといった毎回のやり取りは、それぞれが実践と振り返りの場になる。
Duolingoのレッスンは、出題される問題がやや簡単すぎるような気がしていたが、ホテルのチェックインや道を尋ねたりという日常で必須となる場面の会話にフォーカスしているので、まさに海外旅行で使える英会話で、実は有意義なレッスンだと気付いた。
細かい機微も自分の言葉で伝えられるようになったら、もっともっと楽しいだろう。今回の体験は今後へのモチベーションになる。
お読み下さりありがとうございました!
次回はパリに移動します。こちらからどうぞ。