心の安全を確保する #991
おはようございます。
モノマネのレパートリーが花道軍団の高宮(魔人ブウ)しかない森下です。
その競技を楽しいと思えるかどうかは、指導者との関係やチームメイトとの関係が良好かどうかという部分も大きいわけで。良好であれば競技にも集中出来るし、何よりもっとやりたいと思えるようになりますよね。というお話です。
<長期的な幸福>
ハイパフォーマンスを継続するためには幸福感情が高まっていないと難しい
今まではどれだけ能力を伸ばしていけるか、セルフコントロールをして実力発揮できるかにフォーカスされてきた
でもでも結果を追い求めてそのためにしんどい練習を乗り越えていくことを継続すると心が疲弊してしまう
なのでハイパフォーマンスを継続していくためには幸福感情も同時に高めていくことを意識しないといけないわけです。
幸福感情を高めることについてはこちらの記事に詳しく書いてますのでチェケラしてください。
その中でも特に大切なのが「人間関係」の部分。スポーツで言うならばチームメイトとの関係やコーチや監督との関係です。
そのスポーツを「好きだ」「楽しい」と思えることは幸福感情の向上には欠かせません。
そう思えるためにも良い人間関係を築いていくことは大事だし、「楽しい」「好きだ」と思えればモチベーションも集中も勝手に高まるのでパフォーマンスも高くなるわけですね。
<心の安全>
心理的安全性というのは、自分の居場所はここにあると思えることだったり、安心できる、お互いが信頼し合えていることです。
みなさんの所属するチームではどうでしょうか。そう思える環境が整っていないとどうなってしまうと思いますか?
もしそういう関係性が築けていないと、誰かの顔色を伺いながら過ごしたりプレーをしなくてはいけなくなるし、言いたいこともなかなか言い出しにくい雰囲気になったりしてしまいます。
そんな状況ではチームのために頑張ろうという気持ちはだんだんなくなり、自分が良ければいいやというマインドになってしまうのも仕方ありません。
こうした状況をチームビルディングの権威である福富先生は「偽りの平和」と呼んだりしています。一見大きな争い事やケンカはないけれど、影では文句や悪口を言ったり、自分中心の考えや行動をする。
これでは「楽しい」「好きだ」と思えるわけもなく、むしろ「嫌だな」「辞めたいな」「もういいや」という気持ちが大きくなるの当然です。
まずはそうした偽りの平和状態を脱していかないと「心理的安全性」は確保できません。
心理的安全性が確保されていれば、自分が思ったことは安心して伝えることができるし、ミスをしても受け止めてくれると思えるので、ミスを恐れず何事もチャレンジしていける環境ができてきます。
チーム全体が心理的安全性を高めていくためにはどうしたらいいのかを考え、行動していけば「チームのために頑張ろう」という気持ちも大きくなってくるはずです。
<チームのために>
内発的なモチベーションを高めるためのキッカケとなるのは「誰かのために頑張ろう」と思える気持ちです。
「楽しい」と思える気持ちを高めていくためには「誰かのために頑張ろう」と思うことから始まり、自分のチャレンジや努力を積み重ねていくことで内発的なモチベーションはより大きくなっていきます。
この辺りが高まっていないと、どうしても自分優先でものごとを考えてしまったりします。
チームの目標はあるものの、ラクをしたいとかキツい苦しいが先に出てしまって、なかなかチームのために動けないなんてことが起きます。
チームのために意見をなかなか言わないのもそう。一見揉め事や争いごとをしたくないという平和主義のような見え方もしますが、それは自分が嫌われたくないとか面倒なことは避けたいという自分中心の考えに他なりません。
チームのためになるのであれば、本来は耳の痛いことも指摘しあって成長していくべきだとは思いませんか?
全て自分を犠牲にしてチームのために尽くせと言っているわけではありませんが、チームは船のようなものですから一人が勝手なことをしてしまって船が沈んでしまったら目的地には辿り着けません。
そうした意味でも個人よりもまずはチームのために何ができるのか、その上でチームとしても一人一人にフォーカスをしていくことが大切だと感じます。
心理的安全性が高まればチームスピリットも高まり、チャレンジ精神も高まる。そして何より楽しい、好きだというポジティブ感情が高まることでもっと上手くなりたい、チームのために頑張りたいという気持ちもさらに高まるのです。
<まとめ>
①そのスポーツを「好きだ」「楽しい」と思えることは幸福感情の向上には欠かせない。そう思えるためにも良い人間関係を築いていくことは大切。
②心理的安全性は、自分の居場所はここにあると思えることだったり、安心できる、お互いが信頼し合えていることで高まる。
③心理的安全性が確保されていれば、自分が思ったことは安心して伝えることができるし、ミスをしても受け止めてくれると思えるので、ミスを恐れず何事もチャレンジしていける環境ができる。
「楽しい」と思えていなければ、そもそも競技に集中できる環境ではありませんよね。指導者は能力を高めるためのアプローチも大切ですが根底として心理的安全性を高める環境づくりは必須だと感じます。
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(4歳)と娘(0歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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