写真系オンラインサロンって何をする場所なの?参加者側、運営側両方の視点で考えてみた
「オンラインコミュニティって怪しくない?」
「どうせ金儲けのためなんでしょ?」
「宗教っぽくて胡散臭い」
数年前のオンラインコミュニティのイメージはこんな感じでした。実態が分からないオンラインコミュニティは敬遠(けいえん)されがちです。
今でこそ「オンラインコミュニティ(サロン)」という言葉は当たり前に使われるようになりましたが、サブスクモデルのオンラインコミュニティが広く世間に浸透していなかった2〜3年前まではネガティブなイメージの方が多かったように感じます。
私自身も自分でオンラインコミュニティに参加・運営するまでは、「どこか怪しい」というイメージが拭いきれませんでした。
しかし2022年現在では一般の方でもオンラインコミュニティに在籍するのが当たり前になり、一度は入会したことがあるという人も増えました。以前のようなネガティブなイメージはそれほどないように感じます。
写真系オンラインコミュニティの数も以前と比べてかなり増えました。
写真を撮る人の間でも間違いなくオンラインコミュニティが浸透してきたと言えます。
本記事は私が数年間オンラインコミュニティを運営してきた経験から、オンラインコミュニティとは何か?運営側、参加者側、両方の視点からご紹介したいと思います。
コミュニティはハードルが高い
「コミュニティに参加したいけどハードルが高い...」。
コミュニティに参加しようか迷っている人からの相談でよく聞きます。
ではなぜハードルが高く感じてしまうのでしょうか?理由は人によって異なると思いますが、相談者の悩みはだいたい下記の5つに集約されます。
①興味はあるけど活動内容が不透明
②コミュニティに馴染めるのか不安
③自分から積極的に交流するのが苦手
④仕事や学業が忙しくてなかなか時間がとれない
⑤有料なのが気になる
1つずつ見ていきます。
①興味はあるけど活動内容が不透明
どのオンラインコミュニティも必ずwebサイト等に活動内容が書いてあります。
活動内容を読めばなんとなくコミュニティの雰囲気や、何をしているのかが分かるのですが、感覚的に理解することは難しいです。
私も外部のオンラインコミュニティに参加するときに同じことを感じていました。
これは仕方ないことです。
実際に自分で体験してみるまではどういったコミュニティなのか肌で感じることができません。
なので入会する前に口コミを調べたり、既に入会しているコミュニティメンバーに話を聞くことをおすすめします。
それでも迷う場合は思い切って入会してみれば良いと思います。大抵のコミュニティは月額制なので、合わなかったら退会すればよいです。
②コミュニティに馴染めるのか不安
次に多い悩みが、「コミュニティに馴染めるのか不安」ということです。
あなたはコミュニティという言葉を聞いた時にどんな想像をしますか?
メンバー同士がワイワイ交流しているイメージが目に浮かぶかもしれません。
特に長い期間運営しているコミュニティでは古参メンバー同士が仲良くなっている可能性が高く、すでにグループが出来上がっている輪の中に入るのが不安かもしれません。
しかしどのコミュニティも大抵は新規入会者に対してとても優しいので、自然と輪の中に溶け込めるので安心してください。
運営の立場から言えば、コミュニティを潤滑に回すためには、新規参加者に優しくないメンバーにはこちら側から丁寧に事情を説明して態度を改めてもらう必要があります。
古参がどっしり構えて新規参加者が入りづらい雰囲気ではコミュニティはうまくいきません。運営がうまいコミュニティはこの辺のコントロールがしっかりできています。
もう一点、「そもそもコミュニティの雰囲気が合わない」。
この場合はどうしようもないので複数のコミュニティを比較し、別のコミュニティに移ることをおすすめします。
コミュニティによって特徴や雰囲気がガラッと変わります。中には居心地が悪く感じるところもあるかもしれません。
私も複数のコミュニティに所属した経験がありますが、自分にとって居心地が悪いコミュニティでは長続きしませんでした。
この場合は「自分に合うコミュニティに所属すること」を第一に考えて、合わなければ「辞める」という選択肢を選んでください。せっかくコミュニティに所属するのなら自分にとってプラスになるところに所属してもらいたいです。
もし自分には合わなくて辞めてしまった場合でも後悔する必要はありません。
「あいつはすぐ退会した」なんて後ろ指を刺されることはありませんし、この世界では「複数のコミュニティに所属する、別のコミュニティに移る、また戻ってくる」ことが当たり前なので、自分に合うコミュニティを地道に探してみてください。
③自分から積極的に交流するのが苦手
「コミュニティに入りたいけど、自分から積極的に話しかけるのが苦手。。。」
このような悩みも多いです。
多くのコミュニティではZoomなどを使ったオンライン交流会が行われています。
メンバー同士で会話を楽しみ、仲を深めることが目的とされていますが、人数が多いコミュニティではなかなか発言がしづらいという状況が必ず出てきてしまいます。
この時、「発言が少ない人や、なかなか会話に入って来れない人」には運営が話をふってあげることが重要になります。
実は私もZoomでの直接の会話は苦手です。なのでZoomを使ったオンライン交流会でもチャット機能を使って参加することの方が多いです。
「直接の会話は苦手だけど、テキストベースの参加なら可能」
全然構いません。チャットの発言も交流会の進行者がしっかり拾ってくれるので、ちゃんと交流している感覚が味わえます。
コミュニケーションが苦手な方はZoom交流会自体への参加はハードルが高いかもしれません。
まずは参加だけしてみて、聴くだけでも問題ありません。
実際に聴き専の方もたくさんいます。交流会はラジオ感覚で楽しめるので、ぜひ怖がらずに参加してみて欲しいです。
どうしてもzoomが合わない場合は、各コミュニティで専用のチャットツールを用意していますので、チャットでの交流をメインにしてください。
slackやFacebookグループ、discordなど様々なチャットツールを使っています。
④仕事や学業が忙しくてなかなか時間がとれない
「もっと参加したいけど仕事が忙しくてなかなか積極的に参加できない」
特に社会人に多い悩みかもしれませんね。
当たり前ですが、コミュニティ活動以外にも自分の生活がありますので、なかなか時間を割けない人が多い印象です。
忙しくてなかなか参加できない人には時間に縛られないコンテンツが用意されているコミュニティがおすすめです。
例えば私が運営しているコミュニティでは月に12本以上のメンバー限定コラムが配信されます。写真に関する様々な話題や、SNS運用などの内容が多いです。
一つのコラムを読むのに5分もかかりませんので、隙間時間に楽しむことができます。
他にはチャット交流が充実しているコミュニティがお勧めです。チャットなら毎日誰かしらいるので、自分の時間に合わせて交流することができます。
リアルタイムでの交流は難しいかもしれませんが、時間が経てばレスポンスが返ってくるのがチャットの良さです。
また、配信系コンテンツのアーカイブが用意されているか調べた方が良いでしょう。アーカイブがあればもし参加できなくても、自分の好きな時間に視聴することができます。
⑤有料というのが気になる
オンラインコミュニティが有料である理由は、「なぜ有料なのか?」よりも、「なぜ無料ではないのか?」を考えた方がわかりやすいです。
私はオンラインコミュニティを無料で運営し続けるのは難しいと思っています。理由は主に2つあります。
①治安が悪くなる
②モチベーションの低下
1つは治安の問題です。無料にすると不特定多数の人間が参加することになるのでどうしても治安が悪くなります。
情報を求めて参加する人、交流を求めて参加する人など、参加する目的はそれぞれですが、中にはコミュニティを荒らそうとする人、いわゆる運営者のアンチ的な人も参加してしまいます。他には情報商材の勧誘や、詐欺紛いの勧誘のために参加する人もいます。
特に酷いのが匿名okの無料コミュニティです。素性がわからないのをいいことにやりたい放題です。
私は実際にいくつかの無料コミュニティを運営したことがあります。しかし上記の理由で長く続くことはありませんでした。
一方で有料のコミュニティでは、アンチが暴れまくる、詐欺の勧誘に合う、暴力的な発言で参加者を困らせるなんてことはまあないです。少なくとも私たちが運営するコミュニティでは今のところ一度もありません。
2つ目の理由は運営者・参加者のモチベーションの低下です。
無料のコミュニティでは、運営者・参加者共にモチベーションが長く続くことが難しい傾向にあります。もちろん例外はありますが、ほとんどのコミュニティが最初の数週間だけ盛り上がって、その後衰退していきます。
また、コミュニティ運営があまりにもきつくて、途中で運営を放棄する運営者も多いです。運営費なしでコミュニティを回すには相当な覚悟が入ります。
オンラインコミュニティは儲かるは間違い
「オンラインコミュニティって儲かるんでしょ?」
よく聞かれます。
正直な話、オンラインコミュニティで儲けているコミュニティオーナーさんはごく一部だと思います。
理由は単純で、月額課金で得た収入のほとんどがコンテンツ制作費と運営費に消えていくからです。
しかも毎月必ず退会者が出ます。
毎月入会者が増えて右肩上がりで人数が増えていくかと思いきやそうではありません。
増えたり減ったりの繰り返しで、一定の会員数を維持することの方が難しいです。
もちろん会員の数が減っても今まで提供していたコンテンツのクオリティは落とせません。
月額収入がどんどん減っていくのを見ながら、それでも毎月コンテンツを提供し続けなければならないのが現実です。
コンテンツの提供が続けられずに辞めていったコミュニティオーナーはたくさんいます。
また、コミュニティを維持するためには新規入会者を獲得するよりも、退会率を下げることも大事です。そのために普段からコミュニティメンバーとコミュニケーションを密にとる必要があります。
そこまでしてやっと成り立つのがオンラインコミュニティです。けして楽して儲かるビジネスモデルではありません。
写真系オンラインコミュニティって結局何をする場所なの?
私はコミュニティの本質は「コミュニケーションだと思っています」。
コミュニティは人と人の繋がりで成り立っているので、意思疎通がしっかりできなければ簡単に崩れてしまいます。円滑なコミュニケーションを行うために、お互いのことを理解し、尊重することが大事です。
直接的な言葉を使ったコミュニケーションももちろん大事なのですが、私たちが特に大事にしているのは「写真を通して会話すること」です。
会話が苦手な人同士でも写真を通して会話が生まれ、信頼関係を築くことができます。
そんな特別な力が写真にはあると思っています。
私たちが運営するコミュニティでは、毎日のようにメンバーが写真を共有しています。
日常の写真や、家族の写真、旅先で撮った写真など、その人にとって大切な1枚が日々投稿されます。
私たちはそれを見ながらたわいもない会話を楽しみます。SNSのように渾身の写真を共有する必要はありません。肩の力を抜いてただただ好きな写真を共有するだけです。それが楽しいのです。
私たちと一緒にかけがえのない1枚を共有しませんか?
※現在Comodoは運営しておりません。
この度私たちのオンラインコミュニティをリニューアルしました。
「DopeZineLab」は「Comodo」として生まれ変わります。
日常の慌ただしい日々の中で、皆さんにとってホッと一息つける場所、心を落ち着かせる場所を目指して1から構想を練り直しました。
「コミュニティとはなんだろう?」「どんなコミュニティが理想なのだろう?」
今までとことんコミュニティについて考えてきた私たちだから作れる写真コミュニティを目指していきます。
オンラインコミュニティとはコミュニティの成長過程も含めて楽しめる場所です。
是非私たちと一緒に日々の思い出を共有していきませんか?
もし興味があれは下記のURLを覗いてみてください。