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IBJJF European 2024

今回で2回目の海外遠征をしての試合。
前回はアメリカロサンゼルスでの2023年のワールド。

そして今回はフランスパリでのヨーロピアン。

試合の事だけでなく、道中の事、体重の事、そして多くの人々との関わりの事などを書き残していきたい。

※つらつらと取り留めない事を書いている日記のようなものです


何故出場しようと決めたのか

それは"海外での試合経験を積みたかったから"です。

国内の実績も無いやつが何をほざいてるねん!

とどこからともなく聞こえて来そうですが、国内での試合経験はもちろんの事、今後ワールドなど海外での活躍を臨むのであれば海外遠征の経験はあればある程良い。

そう考えた結果今回出場を決めました。

パリまでの道中

大阪在中の自分は関西国際空港からの出発。
直行便が無かった為エティハド航空を使い、アブダビ空港で1度トランスファーしてからの現地入り。

1/22(月)17:15発でアブダビ空港まではおよそ11時間40分。

長い。

めちゃくちゃ長くて映画を2本見ました。

グランツーリスモ

とミッションインポッシブル(写真撮り忘れました)

機内食は2回。
エティハド航空だからなのか何だか中東の雰囲気を感じる食事でした。

チキンを頼むとなんとチキンカツ
朝ごはんからこの量はなかなかでした

日本時間では朝ですが、UAEとは5時間の時差がある為到着は少し遅れておよそ0:40。

次のフライトは2:40だった為アブダビ空港を楽しむまもなくあっという間でした。

空港内には無料のWiFiがあり、時間を潰すには安心でした。

アブダビ空港からフランスのシャルル・ド・ゴール空港まではおよそ7時間25分。

短い?

先程のおよそ12時間と比べるとかなり短く感じました。

ほとんど寝ていたからなのかも知れません。

ここでも機内食は2回。内1回は軽食でサンドイッチなどでした。

軽めにパンケーキを頼むとこの量で後悔しました。


無事シャルル・ド・ゴール空港へ到着。
地下鉄を使いパリ市内へ移動。

1日目

フランスの地下鉄路線は日本のものよりシンプルで、切符なども1日券など分かりやすく設定されています。

何書いてるか分からんけど何か谷町線っぽい?
地下鉄の切符。これで基本的な移動は出来ます。

フランス語が全く分からない私はGoogleマップ大先生を頼りに何とか移動することが出来ました。(地下鉄やら路面電車やらバスやらがあり四苦八苦しました。)

泊まる予定のホステルへのチェックインまではかなり時間があった為一旦会場まで行くことに。

シャルル・ド・ゴール空港から試合会場があるJean Moulinまではおよそ1時間程度。
交通網が発達している為迷わなければ早いです。(木村はもれなく迷いまくりました。)

今回の試合会場は
"INSTITUT DU JUDO (IJ)"
フランスでは屈指の大きさを持つ

"Dojo de Paris"

です。

ヨーロピアン!
日本へのリスペクトを感じます!
フランス柔道連盟

会場内のアップ会場へ入るとPato studioの皆さんがおられたので挨拶しました。

試合時間を考えて早くから練習されていました。

木村が到着した頃にはもう終わりの時間で、皆さんと少し話してから会場の雰囲気とレフェリングについてのチェックをしました。

その後解散してからもまだ時間に余裕があった為、ホステルの場所と近くのスーパーなどの確認をしに行きました。

ホステル近くのカフェ
クロワッサンがとにかく美味しい!
セーヌ川
天気が悪く感動は半減でした。
ここが今回の滞在場所!デカい!

確認し終わりましたがまだ少し時間があった為近くにあるという"ノートルダム大聖堂"へ

ノートルダム大聖堂は
2019年に火災により現在再建工事中でした。
2024年には工事が完了するとの事。
建設までの歴史を辿れる壁となっていました。

観光も程々にホステルへ入り準備を進めました。

2日目(試合当日)

朝は6:30頃起床。
シャワーをして朝ごはんを食べて出ました。
体重には余裕があった為しっかり食べました。

8:30過ぎに会場到着。
木村の試合は9:40頃の為すぐに着替えてウォームアップ。

案の定呼ばれるの早い。

IBJJFではおよそ5試合前くらい?からモニターに名前が表示され、各種のチェックを経て待機場所へ移動します。(大きい大会だけかも知れません。)

日本から行っている他の茶帯の皆さんも早い為一緒に移動。
皆で声を掛け合い励ます雰囲気最高です。

いざ、試合開始。

ボトムを取りさぁこれから!という所で飛びつき三角。

一旦耐えしのぎエスケープしようとした所腕十字にトランジションされ、思いっ切り肘が極まりタップアウト。

たしか18秒。

汗をかく間もなく、何も出来ずに終わってしまいました。

長い時間、高い移動費を使い、沢山の応援や期待を胸に臨みましたが、本当にあっという間に終わってしまいました。

胸にポッカリ穴が空いた感じがしました。

何をしてたんだろう、何しに来たんだろう、この場に相応しく無いんじゃないか、などネガティブな感情がどんどん大きなっていく感覚。

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。











でも、ここで諦めてられないよな、まだやれる。
まだまだやれる。
こんなもので終わってられない。
悔しさが心の底からふつふつと湧き上がって来ました。

と少し時間を置いて考え直す事が出来ました。

まだ5年5ヶ月しか積み上げて来ていない木村の柔術。

やりようによってまだまだ伸びると信じ、またそう決めて進んでいこうと決めました。


実際そんなにすぐ立ち直れた訳ではなく、木村でも3日ぐらい悩みました。
自分を信じ、気持ちを新たに前を向こうと決めました。

お決まりのアサイー
ここにメダルを添える🥇

そしてもう1つ、戦う為の理由として決めたことがあります。

以前いつも良くして頂いているレジェンドの先生から

「よく試合に出ていてすごいね」

とおっしゃって頂いたことがあります。
木村としては遠征は毎回刺激的で楽しいし、試合に出て経験を積み重ね、より強くなりたいとの思いで続けてきただけで、その気になれば誰でも出来ることだと考えていました。
でもそこで更に

「誰でも出来るけど誰もがやらない事を続けてるから凄いんじゃん」

ともおっしゃって頂き、衝撃を受けたのを今でもハッキリ覚えています。
そして同時に何気なく続けている事を少し認めて頂けた気がしてとても嬉しく感じました。

そう、この海外遠征すらも色帯であればハードルは高いですが一応誰でも挑戦出来ます。

遠征費用や有給、仕事や家庭との両立など本当に沢山の壁があります。

そういったことからも海外遠征のハードルは高いと思います。

木村は現在独身かつ沢山の方々に応援してもらえる環境があるからこそ実現出来ることでもあります。(何だか寂しくなって来ました…)

でも、どうにかすれば世界に挑戦出来る。基本的に出たい大会に出れる。

挑戦出来ることに、させてもらえる環境があることに感謝して、

「誰でも出来るけど誰もがやらない事」

をこれからもがむしゃらに続けていきます。



そしてここからは応援と観光です。

試合後

会場を出てからは気分転換に観光へ

エッフェル塔
近くで見ると更に大きく見えました。
凱旋門
存在感が凄いです。
シャンゼリゼ通り
広い、そしてものすごく長い
大阪で言う所の御堂筋のような感じ
ルーブル美術館
芸術にはあまり関心の無い木村でも感銘を受けました。
モナ・リザ
かの有名な絵です。やはり大人気でした。


パリの街を散策した後に宿に戻り早めの休息。

何も考えずゆっくり休もうと思いましたが、何だか居てもたってもいられずトライフォースオンラインで技術研究。

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基礎からカリキュラムを見直し研鑽を重ねようと改めて思いました。

3日目

7:00頃起床。

この日はPato studioの方々が試合の為応援に行きました。

パリの交通機関での移動ももう慣れたものです。←

西林さんや岩崎さんの活躍を目にして心が熱くなりました。

お昼頃に会場を後にしました。

この日はあまり体調が優れずずっと眠気がしていたので早めに戻り休息。

時差ボケの影響かと思います。
時差ボケは酷い方だと眠れないだけでなく、目眩や吐き気などで日々の活動に大きく影響を及ぼすとの事で、そちらも考慮して準備をしなければいけないと感じました。

4日目

この日はトライフォース池袋から鈴木和宏さんとリバーサルジム川口リディプスから毛利部慎佑さん、Carpe Diemから橋本さんが出場される為応援、サポートに。

朝からアップ会場にて鈴木さん、毛利部さんの受けをさせて頂きました。

少し受けただけでもお2人の強さをその身をもってヒシヒシと感じました。

少ししてから移動し観客席から応援。

会場の熱気と応援の声がものすごく本当に大きな声を出さなければ届かないぐらいでした。

残念ながらお2人は負けてしまい(橋本さんは勝利されていました。おめでとうございます!)世界のレベルの高さを改めて知りました…

ベスト8以上は2日目との事である程度の所で会場を後にしお2人と食事を御一緒させて頂きました。

普段滅多にお話する事の無いお2人と!
毛利部さんとは初めましてでした!
レストランでの食事
とにかく全部美味い!そしてでかい!
散歩がてらに少し散策
色んな話をさせて頂き贅沢な時間でした。
mont-bellお揃い!


夕方になり明日に備えようとのことで解散し宿へ帰り休息。

この日も教則を見ていると遅くなってしまいました。

5日目

2024年のヨーロピアンも最終日ということでアダルト黒帯の決勝戦まで行う為朝から会場へ。

日本から参戦された皆さんと挨拶を交わし全員で橋本さんの応援をしました。

残念ながら負けてしまいましたが本当に熱くなる試合でした。(お疲れ様でした!)

沢山の試合を観戦し、選手のみならずコーチ陣、応援や観客の方々の熱量を肌で感じ、柔術の盛り上がりを感じました。

鈴木さん、毛利部さんと昼食を御一緒させて頂き再び会場へ。

ラムチョップwithライス的なメニュー
最高でした!切りにくい事以外は←
クスミティー
飲みやすくて美味しかったです。
近くで素敵な壁絵を見つけ写真を撮られていました。

会場へ戻るとちょうど決勝戦が始まりました。

ライトアップやBGM、選手の名前をコールしてくれるなどプロ興行のような演出で、この舞台で、このレベルで戦いたい、いや戦う、とワクワクしました!

最終日の会場
中央にライトが寄せられ特別感があります。


試合を見た後は時間がかなり経っており、興奮冷めやらぬ感もありましたがすぐに帰って休息。

帰国の準備を進めました。

6日目(最終日)

シャルル・ド・ゴール空港を9:55発の為5:30に起床し準備をして宿を後にしました。

何だか寂しい気持ちと日本に帰って落ち着きたい気持ちが交差して複雑な気分。

パリは日が落ちるのが早く、上がるのが遅いです。

空港に到着しあれやこれやと手続きを済ませコーヒーを飲んで休憩。

どうしても最後にクロワッサンが食べたくて買っちゃいました。

本当に美味しいです、クロワッサン。
多分無限に食べれます。

そうこうしているうちに時間になったので搭乗。

再びアブダビ空港で乗り継ぎ、大阪へ。

マイ・インターン
何度も観ている大好きな映画の1つです。
ロバート・デ・ニーロさんの役柄が素晴らしい
あんなイケおじに木村もなりたい
機内食①
マッシュポテトがビビるぐらい美味い
機内食②
この麺の1本1本がめちゃくちゃ辛いです
機内食③
毎回デザートがめちゃくちゃ美味い
関西国際空港
日本語を聞いて帰ってきたんだと実感
関西空港駅
ここまで来るともう地元です



最後に

今回2度目の海外遠征でしたが、結論からして思い切って行って本当に良かったと思います。

結果は全く振るいませんでしが、色んなハードルをクリアして挑戦した事に変わりはありません。

何だか自分の中の壁を1つ乗り越えたような気さえします。

海外での試合はそれ以外にも沢山の壁を超えなければなりません。
・費用の問題
・移動の問題
・仕事、家庭の調整
・言語の壁
・体調管理
...etc

多分もっと多くあるでしょう。

これらをクリアする困難さといったら半端ないと思いますが、それでも挑戦するだけの価値はあるかと思います。

何より本当に刺激的です。
試合だけでなく準備、移動など国内とは似ているけど違うところが沢山あります。
それらも全て含めて楽しめるように、そして自分の糧として成長していきたいと思います。

木村はこれからも自分で自分の可能性を信じ、挑戦を続けていきます。


最後まで読んで頂きありがとうございました!

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