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キャリアにおける「プランド・ハップンスタンス」を具体例を交えて考える(スタートアップ×人材紹介)
こんにちは!S hireの加藤です。
先日投稿されていた、高木さんのXに非常に共感しました。(さらに表示を押すと、詳細の記載があります。)
【キャリアは逆算すると狭くなる】
— 高木新平 / NEWPEACE (@Shimpe1) November 22, 2024
最近、20代の進路相談に乗ることがあった。みんなとても優秀だが悩んでいる。僕が社外取締役を務めているワンキャリア社でも「人の数だけ、キャリアをつくる」と掲げているように、現代において人生の“正解”は消えつつある。…
またその中で、「プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)」→「キャリアというものは偶然の要素によって8割が左右される。偶然に対してポジティブなスタンスでいる方が未来が広がる」という理論(⇄キャリアアンカー理論)について触れています。
既知の理論ではありましたが、改めて過去ご支援した方や評価が高かった方、自身のキャリア、自身が身を置いているスタートアップ領域に当て嵌めて考えてみたいと思い今回のnoteを書きました。
過去の支援者の方で、複数内定を持っていた方のスタンス共通点
良いキャリアを歩んでいるというのは、当然他者の評価が高い。ということに通じる部分もあるかと思います。その例としてこれまでお会いしてきた方々で非常に良い評価をどの企業でも受けていた方を匿名でご紹介します。
#Aさん(法務):キャリアを歩む度に、国内外問わず大きく成長している企業のLegalのキーマンとして活躍。
常に大事にしている会社選びの基準は、
・Legal面が事業インパクトに大きく貢献できるビジネスモデルであること
・自身の言語力を活かす:中国語、英語を日常的に活用する必要性が高い環境であること
#Bさん(経理):4社内定獲得。大手メディア系企業にて、営業から経理職へ転じたキャリアを歩む。最終的にはグロース上場企業へ意思決定。
自身の経験を再現性高く活かし、その先に裁量が与えられる役割を求めていました。
・大手で培った「あるべき姿」に近づきたいと考えており、しっかりと事業進捗がある企業
・営業部門と管理部門の溝に課題がある環境
・管理部門の人員に不足感がある環境
#Cさん(PdM):5社内定獲得。SIからスタートアップに転じ、営業→カスタマーサクセス→PM→PdMとキャリアを歩む。
仕事を選ぶ基準として、以下の言語化を徹底しクリアにお話をしている印象でした。
・企業が向き合う課題に共感ができるか
・自身の貢献度:どういった点でバリューがしっかり出せるのか
・その先に自身のできることが拡張するのか
上記の方の共通項として、求められてポジションチェンジをしている過去があるというのも面白い点です。(Aさんも元々コンサル出身)
基本的に「〇〇になりたい」というお考えではなく、それぞれが可能な貢献や活躍を果たすことで新たなチャレンジが生まれる。その恩恵をしっかりと結果で回答し、更に成長していく。というキャリア構築を重ねています。
やはり他者貢献が全てであると実感できます。
結局それが再現性を生み出し、市場価値を上げていくという流れです。
自身にとってのキャリアの偶然は何か
私自身もまだまだチャレンジの途中であり、エージェントとしての介在価値を個人でも組織でも向上すべく日々試行錯誤している身ではありますが、これまでの話の流れから自身のケースに置き換えて考えてみました。
パイロットになれず、人材紹介のエージェントになった時
学生時代、私はパイロットになるという夢を抱いていました。さまざまな挑戦をしたものの、その夢は叶わず、まずは営業職に就くことを決意しました。その後の転職活動中にエージェント登録を行った際、全く想定していなかったJACの自社採用に声をかけていただき、そこでのキャリアをスタート。気づけば10年以上この道を歩んでいます。
スタートアップ領域へのチャレンジをした時
JAC時代、エージェントとしての介在価値を追求する中で、あまり注目されていなかったスタートアップ領域に自ら注力を宣言しました。新規開拓と企業訪問を繰り返す日々の中で、一社一社との出会いの面白さや、支援の難しさに魅了されていきました。その出会いをきっかけに、新たな企業をご紹介いただくなど、次々と取引が広がっていきました。
印象深いのは、現在プライム市場に上場している企業が、まだマンションカンパニーであった頃からお付き合いを始め、そこから目覚ましい成長を間近で見られたことは感慨深く、当時築いたご縁が今も続いていることに大きな喜びを感じています。
コーポレート部門の支援部隊へ異動となった時
その後、スタートアップ領域でビジネスサイドやプロダクトサイドの支援を立ち上げましたが、突然の異動で「管理部門もよろしく!」という話が持ち上がりました。当初は正直ネガティブな気持ちもありましたが、取り組む中でその面白さに気づき、今ではその経験を活かした支援を続けています。
前職での会社立ち上げ期に参画した時
たまたまのご縁で、前職のWARC創業期にジョインしたことは、自分にとって大きな経験となりました。この話を持ちかけてくれたのは、JAC時代に管理部門支援への異動直後、候補者の方へ必死に架電していた際に出会った、現NewMe社代表の篠原さんです。当時、美容院にいたにもかかわらず電話に出てくれた篠原さんとの出会いが、思いがけずつながっていきました。この出来事も、偶然の産物だったと思います。
前職では、ゼロから事業を立ち上げる経験を積むとともに、今のS hireで共にパートナーとして活動している相馬さんやカンナさんとも出会いました。
こうした偶然の出来事は他にもたくさんあり、振り返ると、必死に行動しながら楽しんでいた先に、何かしらのイベントが起こっていると感じます。これからも新たな出会いが生まれることを楽しみにしつつ、目の前のことに全力で取り組んでいます。
偶然の出来事には、どなたにも背景や要因があると思います。それを振り返り、分析してみるのも面白いかもしれません。
スタートアップ企業はプランド・ハップンスタンスを踏襲しやすい環境
では次に、自身の支援領域として向き合っているスタートアップ領域がその理論に基づいてのキャリア構築においてどうか?という点で考えてみます。
以下の解説を参考とします。
プランド・ハップンスタンスでは、偶発性を受け入れると同時に、自ら偶然の出来事を引き寄せるアプローチが重要としています。実践ポイントとして、次の五つの行動指針が挙げられています。
1.好奇心
興味関心のある分野にとどまらず、普段から視野を広げるよう努めること。アンテナを鋭敏にしておくことで、新しいことに挑戦したい意欲が湧くこともあります。
2.持続性
失敗してもあきらめず向き合うこと。困難を避けたり苦手意識を持ったりすると、その先にある可能性が閉ざされてしまうことがあります。
3.柔軟性
こだわりや理想にとらわれて、行動や思考を狭めないこと。常にフレキシブルな姿勢で臨機応変な対応を心がけます。
4.楽観性
失敗や困難もポジティブに捉えること。何が起きても良い方向に行くと信じる態度は、自分自身をプラスの方向に運びます。
5.冒険心
リスクを恐れず行動すること。不確実性の高い環境において失敗はつきものです。ある程度のリスクは引き受ける心構えが大切です。
※ここで注意をしなければいけないのは、上記の通りであれば何でも好きなことをやっても良さそう!と勘違いしてしまうことです。
決してそうではなく、あくまでキャリア・仕事の成果によって積み上げて自分の資産へしていく話、なので「成果ありき」が本質です。
「成果ありき」という考え方を基盤に、偶然を楽しみ受け入れる姿勢が、スタートアップの働き方に非常にマッチしていると考えます。日々変化を恐れず、新たなチャレンジを重ね、受け身ではなく自ら道を切り拓いていく姿勢は、スタートアップ文化と高い親和性を持っています。(アメリカ発のスタートアップ大国やキャリア論を背景とした理論に基づいています)
もちろん、失敗は避けられませんが、楽観的な姿勢で再び挑戦を続けることこそ、この働き方の核心と言えるでしょう。以下にその魅力をまとめています。
一方で、スタートアップ転職を目指す際、希望や転職軸が現実離れしているケースも見受けられます。そのような場合、「自分はどんな貢献ができ、どのように成果を出せるのか」「成果を出しやすい環境はどんな場所か」「その先に自分の軸を実現できそうか」といった視点でブレイクダウンしていくことが、より良いキャリアを考えるきっかけになるのではないでしょうか。
このプロセスに寄り添い、共に考えることこそ、エージェントとしての価値だと考えています。
最後に
色々と書きましたが、あくまで私の現段階の経験における考察でもありますし、更に精度を高めて、より良いサービス提供を心掛けていければと思っております。
また、S hireではこの様な議論を日々行っております。
面白そう!とご興味を持っていただいた方がいましたら、是非ともお話をさせていただければ嬉しいです。SNS経由でも何でも、ご連絡をお待ちしております!🙏🏻