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05_自転車とけテぶれ

学年通信の裏にこっそりと書いているコラム。 うれしいことに好評なので、noteにもこっそり投稿してみます。 


最近、補助輪なしで自転車に乗れるようになったわが子。
もちろん、その過程ではうまくいかずにふてくされたりイライラしたりすることもあります。
(なんで、父ちゃんにやつ当たりするのよ・・・)と思うこともありますが、「できたー!」と満足そうな笑顔を見ると嬉しいものです。

家庭では、自転車の練習時間や、いつまでに乗らなければならないという期限はありません。
できなければ、マンツーマンで付き合えます(成績もつきません)。

一方で、学校では多くの人が一斉に学習するために、学習内容や学習計画があります。
比較的融通が利きにくいですが、限られた人数と施設で、効率的に「教える」にはやむを得ない部分あります。

近年、「個別最適な学び」という言葉を耳にするようになりました。
自分に合った学習内容を自分に合った学び方で学ぶというようなことです。
私たちも、まだまだ不十分ではありますが試行錯誤しながら取り組んでいるところです。

もう一つ耳にするのが「自ら学習を調整しようとする力」です。
「あなたに合った学習内容と学習方法はこれです」と、人から与えられたことをこなすのではなく、自分が何をできるようになりたくて、そのためにどうすればいいのかを、自分で考えて取り組む力です。このような学び方を自己調整学習といいます。(スポーツ、音楽、美術、料理、ゲーム、そして自転車・・・様々なことに当てはまりますね)

学習評価のあり方ハンドブック/国立教育政策研究所


そのため、1学年では家庭学習や試験勉強の際に「けテぶれ」というものを紹介しています(マンガでわかりやすく説明されていますので、ぜひご覧ください)。

 け 計画  … 自分の現状を踏まえ、取り組むことを決める
 テ テスト … 今の実力を知る
 ぶ 分析  … 良かったこと、悪かったことの理由を考える
 れ 練習  … 実力を高めるための練習をする


さて、結果(自転車に乗れた)ではなく、過程(諦めずに頑張った)を褒めようとする父。

父「保育園のうちに乗れるようになりたいって言ってたけど、諦めずによく頑張ったね!」
子「あのさー、おとうさん、さいきんふっきんしよらんよね?」
父「?」
子「(自分の名)みたいに、まいにちしよったら、できるようになるんやない?」

6歳児の的確な「分析」…。父は「計画」で止まっております。反面教師です。

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