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ゼロポジションって何❓

 ゼロポジションとは、野球などのオーバーヘッドスポーツにおいて、障害の予防の観点から重要な考え方です。

 定義としては肩甲棘と上腕骨が、ほぼ一直線上になる肢位であり、肩甲棘と上腕骨の長軸が一致したポジションをいいます。

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 肩周辺の筋緊張が均等になり、関節周囲の筋肉や腱などにかかる負担が分散され、力が均等に発揮されるとされています

・インナーマッスルの張力が一定となり、肩関節が安定する

 ※ 棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の筋緊張のバランスがとれ、関節はもっとも安定した状態

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 個人差はありますがおよそ肩関節130°ー140°程度、挙上したところに存在するとされています


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 ゼロポジション近い位置でリリースすることが肩関節の負担が少ない、力の伝達効率も良いと考えられます

投球動作は全身の運動連鎖の結果であり、最終的に肩、肘、手と運動が伝達していきます

 肘関節による運動は伸展運動が主であることから、そのためにゼロポジションに近いポジションでの外旋位保持が必要となります。このポジションは肘伸展が可能となる準備ができているポジションであると考えられる

 肘伸展が可能となるポジションの準備ができないと、肩内旋運動が主となる(ダブルプレーンに近くなる)と考えられ、肩関節への負担が増大する

ダブルプレーンが気になる方は、前回の投稿にスローイングプレーンについての記載がありますのでご参照ください。


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