20代デザイナー、デザイン史を学ぶ⑦〜ヌーヴォー?〜
こんばんは、ヌーヴォーという単語を聞いて何を思い浮かべますか?おそらくボジョレーヌーヴォーが多いと思います。ボジョレーヌーヴォーはご存知の通り、フランス・ボジョレー地区でその年に収穫したぶどうを醸造した新酒ワインです。
今回は、ボジョレーヌーボーではなく、似た言葉のアール・ヌーヴォーについて書いていきたいと思います。
ヌーヴォーとは?
そもそもヌーヴォーとはどういう意味なのでしょうか。これはフランス語で、「新しい」という意味です。なのでボジョレーヌーヴォーは新しいワインとなります。では、アール・ヌーヴォーは新しいアールとなります。
アール・ヌーヴォーはフランス語でArt nouveau と書きます。こうすると意味がわかりやすいです。新しいartとなります。では、肝心のアール・ヌーヴォーとは何なのかというと、19世紀のヨーロッパを中心に生まれた芸術運動のことをいいます。
どのようなアール・ヌーヴォー時代の作品がどのようなものが多かったというと有機的な直線、細やかな模様、鉄やガラスなどの新素材が挙げられます。
上の画像は、エミール・ガレ「ひとよ茸」です。きのこの有機的なかたちが不思議ですが、何か気になってしまうデザインです。
アール・ヌーヴォーと混合しがちなのが、アール・デコです。こちらは、新しい装飾という意味で、幾何学的で近代都市を思わせるデザインが特徴となります。
ちなみにフランス以外の国では、ドイツではユーゲント・シュティール、イタリアではリバティ様式とも呼ばれています。
日本も影響していた!?
アール・ヌーヴォーの中で、日本の浮世絵に影響を受けたといわれているのはアルフォンス・ミュシャです。太い輪郭線や立体物を平面に描いたのが浮世絵の影響といわれています。
感想
今回は、アール・ヌーヴォーの回でした。有機的なフォルムは私が好きなフォルムなので、今回あげたもの以外でも見ていておもしろいものが多いです。そして、言葉的に混合しやすいアール・デコとの違いもアール・デコの回の時に書けたらと思います。
読んでいただきありがとうございました。