千葉県館山発のSAASスタートアップ社長3年目の振り返り
ご挨拶
こんにちは。
(株)クルージズ・テクノロジーズ 代表取締役の牟田健登です。
弊社は千葉県館山市に本社を置き、
「“出来ない理由”という「錨」をあげ、“夢”や”情熱”という「帆」を張り出航しよう!」という理念のもと、全国のスタッフ50名以下の企業様に向けて、”クルージズ🄬”というツールを用いて、理念やビジョンの実現のための組織づくりを支援する会社です。
現在は特に医療介護業界の方に注力し、シンプル・スピーディー、そして価格を抑えた形で人事評価制度という仕組みの導入と活用をご提案しております。
起業をすることを決めたのが、2020年10月。そして新卒から約4年半お世話になった会社を退職したのが、2021年2月。会社が出来たのが、2021年4月。つまり、起業してもうすぐ丸3年です。
この3年間、めちゃくちゃ大変だったし、何度も自信を失ったことも、起業を後悔したこともありました。でも、振り返ると毎年毎年充実していて、本当に幸せだと思います。
全財産30万円という状況から始めた会社。
時には「来月に会社のお金が全部なくなる!」ということも経験しました。何なら今でも?(笑)
大クレームを起こしたこともありました。
色々ありましたが、なんとか色んな方のサポートのおかげで、ここまでやってこれました。
思い出ハイライト
まずはハイライト的に写真でこの3年間を振り返ります。
・クルージズ社の超強力な株主の皆様と館山合宿
・クルージズのメンバーみんなと館山で合宿
・超絶愛が溢れるお客様と
・たくさんご支援、ご紹介をいただいた福岡の熱い応援団のお2人と(シャッタータイミングが悪かったw)
・館山のマルシェのみなさんと!
・ZESTの伊藤会長と勉強会で大盛り上がり!
・超ハンサムPT 竹谷さんとw
・日本一のおしゃれ、江戸っ子の粋な喜助さんと。
・Twitterで出会った、介護福祉業界出身のエンジニアさんと
・初期のガンガンテレアポしてたテレアポチームと
・目標達成してくれたインターンをお客様でもある肉の大山さんで
・魔法の接客術🄬、モヒカン紳士こと生駒さんと
・館山家守舎のみんなと
・館山の同世代の熱い仲間たちと
・クルージズのブレーン、梅木さんと
・館山まで来てくださった愛ネットのお二人と
・起業前どころか中学時代から応援してくれた友達と
・クルージズ開発の初期メンバー、このチームのおかげでクルージズ生むことができました!
・大好きな肉の大山さんご夫婦と。
BBQの時、めっちゃおいしいお肉をありがとうございます!
・館山に移住してすぐに遊びに来てくれたみんなと
・「開かぬなら、開けて見せよう、シャッター街」でおなじみ、館山のマイクロデベロッパー うるさんと。館山TVのインタビュー、いまではデジタルタトゥーw
・前職の最終日。後ろのホワイトボードの文字がお客様の数。
3年間の振り返り
起業して3年。本当にたくさんのことがありました。
そこで、なぜそもそも起業したのかということから振り返り、文字にして遺しておきたいと思います。
なぜ起業したか?
「お金がなくても夢に挑戦でき、実現できることを証明したい」
小学校~高校時代、両親が離婚したりとトラブルが色々あり、お金が理由で諦めるということがたくさんありました。お金が理由で挑戦出来ない、ということをもうしたくない、お金がなくても挑戦し、やりたいことを実現できるということを証明したい、という思いが最初のきっかけでした。
「強い承認欲求」
奈良県で生まれ育ち、中学校2年生から東京へ転校。中学・高校でいじめに会いました。高校の友達はもう0人です…。バイト先や務めていた会社でも中々なじめず…。「自分には価値があると認めてもらいたい」、「多くの人から存在を認めてもらえる人になりたい」という気持ちが強くなりました。これも最初の起業、「社長になりたい」へのきっかけです。
「知識と技術を伝えることで人の夢や目標を応援したい」
大学生時代には、ファッション好きが高じて、オーダースーツ販売の事業で起業しましたが全然売れず、なんと大学卒業後に就職活動をすることに。「好き」だけでは夢の実現や目標達成は出来ず、実現や目標達成には「知識と技術」が必要ということを痛感しました。でも、諦めずに挑戦したからこその学びを得ることが出来ました。
「自分が思う方法で今ある常識を変えたい」
前職では「このサービス・この提案方法ではお客様が本当に求めているところまで手が届かない」、「お客様の課題を解決できない…」ということを経験しました。他社を含めて、人事コンサルは自社の理想論の押し付けで結果が出ないのに、高額なコンサルフィーをもらっているなんてことがあることも目の当たりにしました。
特に小規模の事業者には、新しいことをやりたくても価格が高くて何も出来ない、コンサルまで導入するとハードルが高いという課題がありました。まさに自分の起業理由とも似ているところで「やりたいけど、出来ない」という「出来ない理由」があったのです。
さらに働く従業員としては「やらされている感」があり、楽しくない、という課題もありました。
もっとシンプルで、楽しくワクワク出来るものがお金をかけずとも出来るはずと考え、自分が作ったサービスを世に広げ、常識を変えたいと考えるようになりました。
その中であるきっかけがあり、クルージズが生まれました。
サービス・事業への思いは?
経営理念は “出来ない理由”という「錨」をあげ、“夢”や”情熱”という「帆」を張り出航しよう!です。
少年時代は、めちゃくちゃお腹が減っていても、朝食がギリギリパン1枚とかということも経験しました。
「こうなりたい」、「こんなことしたい」という夢や目標があっても、「どうすればいいか」分からず、何も挑戦することなく、諦めていました。挑戦もしないし、引っ込み思案だったので、高校ではいじめられ、地獄の孤独を経験しました。(地獄の孤独って食べられない、よりもつらいものだと思います。)何度も死にたいと思ったのですが、「英語の先生になりたい」という夢があり、死ぬことはしませんでした。「こんな奴らのせいで、自分の夢を諦めるか」と…。高校生の時に出会った経営者や、Facebookなどを通じて知り合った海外の友達などから、「こうすればいいんだ」という学びと「こうやって生きればいいんだ」という考え方を得て、夢に向かって挑戦していけました。
そして、大学生になり、アルバイトで社会に出て、実際に夢を叶えました。塾の先生という仕事で、英語の先生になるという夢を叶えました。とっても嬉しかったです。しかも、たまたまですが自分が担当するのは。ちょっと変わり者ばかり。いわゆる学校にたくさん友達がいるタイプではない子たちでした。まさに、昔の自分と似てるな、というような子が多かったです。似た者同士だからか、先生を選り好みする生徒ともすぐに打ち解けました。
大学1年生の終わりには、受験生たちから志望校合格の連絡を聞いて、「生きててよかった」と涙を流しながら強く思いました。そして、「こうやってたくさんの人の力になることで、人の人生に関わりよい方向に導いたきっかけとなることで、最高の幸せが得られる」と思ったのです。
だからこそ、やりたいのは、過去の自分と同じように、夢や目標など「こうありたい」という想いはあるけど、「どうすればよいか」わからず、「出来ない理由」を挙げて諦めてしまっている、諦めかけているはたらく人の力になりたい。
そんな方々の「出来ない理由」を解決していくための「どうすれば出来るか」を提供し、辛い時も、上手くいかないときも、夢や目標達成に向けて、やり続ける、やり抜くことをサポートしたいと心から思います。
理念やビジョンというゴールまでの航海の羅針盤となり、ゴールまで導くような存在になりたいと考えております。
クルージズが提供したいこととは?
「ビジョン」とはありたい姿のことです。
“i / we will be …”つまり、「こうありたい」という夢やビジョンは持っているけど、忘れた、諦めた人や企業がたくさんいます…。
たくさんの成功された方を見たり、書籍を読んで、そして小さいながらも自身が目標達成したことなどを通じて「ありたい姿を実現するため」にはこの3が必要ということを導き出しました。
①「強い想い(想いを強くすること)」
②「新しい発想/知識を得ること」
③「新しい行動をすること」
でもこれらって、めんどくさいし、手間で目の前のことを優先して、後回しにしているのがほとんどです。
(ホントはそれらって大切だと思っているけど、簡単に出来る目の前の対処療法に惹かれてしまうんですよね。例えば360度評価とか、DXのツールとか。代行サービスとかです。)
では、クルージズは何をするか。
クルージズを使っていただくと「ありたい姿」を再確認し、そのありたい姿に基づいた、新しい発想と新しい知識が得られ、そして面倒で手間なことでも実行出来、継続出来る仕組みが手に入ります。
もちろん、これをすべてweb上、オンライン上でいきなりすべて出来るということはないので、ひとまず代表の私が一定のアナログでのサポートをいたします。
具体的な機能、提供する価値としては下記5点です
①想いを強く持ってもらうため、今の想いを強くするためのサポート
(経営者の想いである、ミッションビジョン・バリューの言語化とその文化づくりのサポート)
②「こうすればいいんだ」という、”一歩目”となる目標とその「やりかた」を提示
③一歩踏み出し、それをやり続けられるためのサポート
④その目標を達成した先にある、ワクワクするご褒美も提示
⑤1人でやるのではなく、チームで、みんなで、楽しく出来るような仕組みの提供
クルージズというサービスを提供する中での信念
そんなサービスを提供していく中で、私はこんな信念を持っております。
①人事評価はあくまで上記のような価値を発揮するためのツールであり、目的ではない。
そのため、クルージズでは360度評価など「評価のためだけの機能」は入れません。
②自社がはたらく人全てから目指される存在でいようという信念を持ち、行動する
※ミッション・ビジョン・バリューの詳細はこちらをご覧ください
[クルージズの"9 VALUES "]
[クルージズの会社紹介]
自社がはたらく人全てから目指される存在でいようという信念を持ち、行動します。お客様は多くの場合、自分たちよりも年齢も社会人としても、経営者としても先輩です。年齢が自分たちの方が低くても人として目指されるような働き方をします。
お客様のビジネスモデル及び、業務や求められるスキルを理解する。
コンサル会社の多くにおいて、お客様のビジネスモデルやビジネスの特徴、とくに医療介護業界については、ろくに保険制度も知らずにコンサルをしている人が多く存在します。過去の私もそうでした汗。
それはお客様に対して非常に失礼なことであり、恥ずかしいことだと考えます。だからこそ、お客様のビジネスモデルや業務、スキルについての勉強をし続けます。
なぜ館山か?
長く色々と書きましたが、以上がなぜ起業したかというところから、サービスに込めた思いについてのまとめでした。
ここで忘れてはいけないのが、「なぜ館山か」ということです。
なぜ館山に移住したか。館山で事業をしているか。
まとめます。
①「海が好き」
生まれ育ったのが「海なし県」の奈良県。奈良盆地ということで、360度見渡す限り、山しかないという土地で中学1年生まで育ちました。漫画『ONE PIECE』が好きだったり、父の影響で『釣りバカ日誌』が好きだったりで「海」というものにそもそも憧れがありました。
前職で、東京本社勤務していたとき、2017年に千葉支社への転勤(立ち上げ)のお達しがあり、そこから千葉県中、時には茨城まで車で走りながら、営業やコンサルのお仕事で走り回っていました。そんな中出会ったのが館山でした。シンプルに「このまちいいな、楽しそう。」と感じたところがスタートです。
「テレワーク可能・ワーケーション」
起業をすることを決めたのが、2020年の秋とコロナ禍が真っただ中のころ。テレワークやワーケーションが流行りだした頃です。当時のお客様ともオンラインで会議を、ということが出来てきて「これなら仕事が全部オンラインで、場所を選ばずに出来るな」と感じたこともきっかけです。
「他と違うことをしたい」
マーケティングにおいて、大事なことは「差別化」ですよね。IT系のスタートアップ・ベンチャーなら、東京での起業という一択の選択肢が常識だと思います。ですが、それだと「みんなと同じ」です。
確かに地方での活動は一定のデメリットはありますが、他と同じ選択をしていては埋もれるだけです。IT、しかもSAASやコンサルをしている会社が地方の、しかも千葉のほぼ最南端のまちに本社があるなんて、めちゃくちゃ面白くないですか?(笑)
普通じゃない。
これがまず1つ大きな差別化です。
実際、「館山から来ました、スタートアップで・・・」などと交流会で自己紹介するだけで、人から話しかけてもらえますし、覚えてもらえます。名刺交換も相手から来てもらえる、なんているマリオでいうとスターがついているみたいな状況になるわけです。
これが「渋谷でスタートアップで・・・」なんて言ったら「よくいる奴ね」となるわけです。
ちなみに、これは採用でもメリットになっています。こんな地方なので、勤務形態はリモートワークが基本です。特にインターンの採用ではこれが功を奏しており、今の大学生はリモートワークでのインターン先を探している人が多く、しかもそんな方というのは優秀な方が多いのです。優秀な方を採用出来やすいというのもメリットだと思います。
「お客様と同じ目線に立てる」
これは起業してから気づいたことですが挙げさせていただきます。クルージズのお客様は東京の大都会の方、というより地方の方が多いです。(多くは地方都市の方々です)大都会東京に住んでいる人の感覚では、地方の中小企業の方の感覚(例えば近くのコンビニまで車で10分かかるとか、車通勤が当たり前とか、若手採用の難易度が異次元であること)なんてわからないと思います。地方に移住したからこそ、お客様のことを理解できる幅、深さが違います。提案出来る内容も変わります。
「まちづくりに本気のまち」
これもすでに移住すること自体を決めたあとの話ですが、知り合いのツテで市役所の移住者相談や起業の担当の方に何のアポイントもなしにお伺いしたら、突然の訪問にもかかわらず市の職員さん約2時間、まちを案内してくださったのです。移住希望者1人のために本気になって大事にしてくださる市役所の職員さんがいらっしゃるのです。「こんなに本気でサポートをしてくれるなら、起業してからも安心だ」と強く思いました。
そして移住してすぐ、「リノベーションスクール」なる、まちのリノベーションについて2泊3日で学ぶ合宿が館山駅前であり参加いたしました。そこでは、地元の方々のまちづくりへの本気度を感じました。そして、移住者が多いことも知りました。
このスクールを通じて、このまちでこの事業をすることの意義を改めて考えました。「シャッター街となっているこの駅前で、クルージズがオフィスを構え、「東京などからたくさんの移住者を呼んで採用」したり、「地元の高校生を新卒で採用」したり、「市外・県外のお客様からお金をいただき(いわゆる外貨を稼ぎ)、地元のおいしいごはんをいただく」なんてことをして、しかも上場なんてしたら、とイメージするだけでワクワクが止まりませんでした。自分が会社だけでなく、その会社をきっかけに、街を変えられるかもしれないと。ワクワクするんです。
本当に。
これらが、クルージズの私にとっての「なぜ館山か」の回答です。
2024年以降の目標、お約束
さて、3年間いろんなことにチャレンジしてきました。特に2023年はお客様も一気に増え、受注金額も前年の倍以上になり、たくさんの応援者さんとのご縁もいただきました。
そして素敵なメンバーにも恵まれました。
とはいえ、課題や不安は山積み。来年は更なる成長をしていきます。というか成長をしないとなりません。
大きな目標やお約束としては下記5つです。
目標とお約束
①サービスの質向上、プロダクト(製品)の改善
②新規顧客の開拓
③正規代理店・アライアンスパートナーの構築
④認知拡大
⑤採用(特に、エンジニアと営業メンバーです)
最後に
本当に私事ですが、先日のクリスマスにはかねてよりお付き合いしている方にプロポーズし、結婚も決まりました。
それも、お世話になっておりますお客様、株主の皆様、スタッフの皆様、お客様のご紹介や情報提供してくださったりいただけパートナーの方々、皆様のおかげです。ありがとうございます。
たくさんの方にお祝いをいただいたこと、そして、お仕事ではたくさんの方に感謝をいただき、「生きててよかった」、「起業してよかった」、「クルージズを始めてかった」と心から思います。
本当に幸せです。ありがとうございます。
弊社のバリューの1つに
"Try to be perfect, but don't be perfect."
(完璧を目指すが、完璧になってはいけない。)
というものがあります。
完璧だと思うと成長、改善が止まるということです。
今、とっても幸せです。
しかし、こんな程度で満足せず、もっともっと高みを目指して、2024年も邁進してまいります。
2024年はサービスの質向上、サービス提供体制のブラッシュアップ、既存のお客様へのサポート強化、新規のお客様の拡大、知名度向上へと向かっていきます。
何卒、引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします!!
(株)クルージズ・テクノロジーズ
代表取締役 牟田健登