カールマルクスー千年に1度しか現れない思想家(吉本)ーについてー①

 「人間は類的存在である、というのは自分を現実に存在する生きた類として取り扱い、一つの普遍的な、したがって自由な存在としてふるまうから」とニーチェと同じくユダヤ系ドイツ人のマルクスは、人間と動物の意識の違いー人間は単に個人としての自分を意識するだけでなく、類としての人間、人間的本質を意識するーを説明した。

 19世紀、共産主義理論的支柱として西欧を一世風靡したマルクスの思想はなかなかむつかしいものがある。

 動物にも意識はある、しかしそれは単意識であり、人間もそれと同じ単意識を持つものであるが、さらに人間はそれに加えてそれから進化した類意識を持つ、上記に付け加えると、そういうことかもしれない。つまりまとめると人間だけは意識と類意識二重の重層的意識を持つ、ということになろうか。


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