エッセイ「くよくよしないコツ。納得のいく決断をする。」
くよくよしたくない。
誰もがそう思うのではないだろうか?
僕もくよくよしがちだ。
くよくよする自分が情けなく、自分を責めたくなる。
それはとても辛い。
できればくよくよしたくないものだ。
では、くよくよするのはなぜなのだろうか?
考えてみた。
他に選択肢があるのでは?と思うからくよくよする
くよくよする理由は「他に選択肢があるのでは?」と考えるからである。
「もっとこうしておけばよかった」「もっとこういう方法があったのでは?」そうやってくよくよするのである。
しかし、人生において決断できるのは常に毎回一つだけである。
「もし」も「もっと」も正解の一つでしかない。
失敗しない限り、どんな決断も正解なのだ。
そして、失敗したら、そのフォローをし、リカバーしていくのだ。
実は、僕も今くよくよしていることがある。
昨日、彼女と電話してその後「ありがとう」のメールを送ったのだが、朝起きてメールボックスを見ると、彼女から僕が送る1分前にメールが入っていた。
要するに、メールの入れ違いだったのだ。
それに気づかず放置してしまったことに後悔してくよくよしていた。
だが、くよくよしていたのは過去の話だ。
朝7時になったら「メール入れ違いになっていたね」のメールを送ってフォロー、リカバーする。
このように、失敗したとしても時間は元に戻らないのだから、時間を元に戻して失敗をリカバーすることはできない。
だから、その後にその失敗をリカバーするしかない。
常に選択肢は複数、決断は一つである。
そして、元に戻すには後の修復でしかない。
起こったことはしょうがない、失敗したら後ですぐ修復すればいい。
では、くよくよしないコツは何なのか?
次の章で述べる。
納得のいく決断をすることでくよくよしなくなる
くよくよしないコツは納得のいく決断をすることである。
常に納得がいくまで考え、納得が行ってから決断するのだ。
これは「エッセンシャル思考」から学んだ。
決断はトレードオフだ。一つ決断して、行動に移したら、もう時間は先に進み、後戻りできないのだ。
決断にCtrl+Zつまり、やり直しは効かない。
僕自身、最もCtrl+Zつまりやり直しをしたいことがある。
それは2年前僕が会えないことに限界が来て彼女に「友達に戻ろう」といってしまったことだ。
幸い彼女が「連絡だけは取ろう」といってくれたので2年後の今も楽しく時に激しく連絡をとっている。
「友達に戻ろう」と2年前言っていなければ、今頃20年の恋愛を成就させて結婚していたであろう。
その関係への傷の修復を僕はし続けている。
彼女に誠実に付き合い、毎日のメールと一週間に一回の電話は欠かさない。
電話では彼女を尊重し、彼女に優しく寄り添うようにしている。
時に激しくぶつかることもあるが、それはそれで建設的である。
このように、コンピューターと違い、現実世界ではCtrl+Zつまりやり直しが効かないので決断をするときは納得がいくまで考えなければならない。
ここで言えることは、納得がいかない発言、選択、行動はしないことだ。
不本意な決断をしない、つまり、納得のいく決断をできたら他の選択肢を完全に捨てる。
その時にできる決断は常に一つしかない。
僕は2年前彼女に「友達に戻ろう」と言ったことは完全に不本意で後悔している。
しかし、ここで一つ注意したいことがある。
それは決断は一つだが、選択肢は多数用意した方がいいということだ。
選択肢を多数用意した方がいいというのは賢崇式行動デザインの考え方だ。
デザインの世界では試作品(プロトタイプ)をたくさん作る、作っては修正し、作っては修正し、の繰り返しだ。
そうやってたくさんの選択肢を用意し、それを整理し、一つの決断をする。
それが納得のいく決断の仕方だ。
何も優柔不断になれと言っているのではない。
決断したら他は全て捨てるという覚悟を持って決断せよということだ。
そうやって、納得の決断をし続けていたら、他の選択肢を捨てる、つまり思考から排除できるのでくよくよしなくなる。
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くよくよしないコツは納得のいく決断を常にして「他の選択肢を捨てる」ことだ。
そのためにたくさんの選択肢を用意して選ぶことが賢崇式行動デザインの考え方だ。
皆さんが納得のいく決断をできるよう願っている。