異文化理解の問題地図_千葉祐大
【書籍情報】
異文化理解の問題地図
千葉祐大
2019/3/21初版
【全体所感】
外国人をチームに入れた時の対応方法がわかりやすい
新人にも一部通じるところがあると思う
とにかく全て具体的な指示・納期を提示すると良い
【ポイント】
①指示が正しく伝わらない
・伝わりにくい言葉を多用する
カタカナ言葉、あいまいなことば、専門的すぎる言葉
「できるだけ早く」「例の件」などは伝わりにくい。はっきり言う。
・伝わりにくい話し方をする
ボソボソ、無表情
・言わなくてもわかると思っている
・「相手に責任を押しつけられるコミュニケーションスタイル」が阻害する
・外国人にはくどいぐらいいう
・会話の量が根本的に少ない(日本人は3時間、外国人6時間)
・「目的」と「理由」を必ず伝える。ロジカルに話す。
②主張だらけ
・自分の評価に敏感:プライドが高い
・言ったもん勝ちの意識:主張は正義
・仕事のやり方に不満や疑問がある
・「自尊心の3大欲求」
1)自己重要感:大事な存在として認めてもらいたい欲求「特別」
2)自己有能感:有能と思われるような行動をとりたい欲求「他の人に負けてない」
3)自己好感:人から好かれたい欲求「必要な仲間だ」
・ほめ:叱責=5:1
1)結果をほめて「新企画のアイデアよかったよ」
2)プロセスをほめて「調査を綿密にしたのが良かったよね」
3)建設的に叱って「他のメンバーともう少し協力したらよかったかも」
4)励まして「能力が高いからきっとできるよ、徐々にがんばってね」
5)期待の言葉を述べる「次回も期待しているよ」
・理由を3つかさねる。できれば否定できない客観的データを出す
・「結論おうむ返し」
1)結論の肯定
2)受け入れられない理由
3)代替案
③チームワーク不全
・個人市場主義 契約にもとづいた報酬制度
・報連相の時間を強制的にとる「時間」「内容」
・仮想敵を作る ライバル、嫌な客、面倒な社内部署
・チームの成果が、自分の評価・成果になる仕組みを作る
④空気を読めない
・世界一「ハイコンテクスト」な日本:暗黙知、「空気」読みを要求する
・暗黙のルール、上司の思いを明文化する
⑤自信過剰
・評価を下げたくない
・相手をがっかりさせたくない(特にタイ)
・言葉の使い方がちがう「大丈夫」「できる」の意味が日本人と違う
・「すいません」「悪い報告をした」ことを評価する
⑥すぐやめる
・キャリアパス(発展空間)がみえない
・短期的・長期的な姿が見えない
・コミュニケーションが薄く、帰属意識がない