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狂言の代表、太郎冠者は使用人でござる
和ろうてござるか〜
わたくしの母親の家は昔硝子を商ってござったそうで
何人もの使用人が住み込んでおられたそうで
なかんちゃん(次女)だった母にも”ねえや”だか”ばあや”だかが
付いておったそうでござるが、今は昔のお話と感じまする
このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
最も狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって
狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
前回、狂言らしさについて記事にしてござるが
狂言と申す和らぎの芝居、和らいの芝居には
もう一つ大事な要素があると考えてござる
狂言は赦しの劇
わたくしの観方ではござるが、狂言は赦される芝居ではないか
と思うてござる
和らい(笑い)が起きる要素として、失敗でござったり
不奉公やまた、横着、見栄張りなど人がごまかしたいこと、
知られたくないことなどを大勢の観る前にさらすのでござる
時には悪知恵を弄して言い訳し、いただきものを食べ尽くし、人の物をとってしまう
そんなことにも厳罰で応ずることなく、叱ってすます
幕の向こうに追い込んだとて、その先には同じように続く日常がある
そんな赦しの希望が感じられるのでござる
そんな横着者、悪知恵者、勝手者、愚鈍な者をいじる者
でも赦される愛嬌ある者、ときに狂言を回すしっかり者
それが、使用人・太郎冠者というキャラクターでござる
このいろんな側面を持ちながらも狂言の性格をすべて表してござる
この太郎冠者を、わたくしはもっとも狂言らしいと思うているのでござる
こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋