離-イ-ほ】大名狂言『鬼瓦』ノ五
和ろうてござるか〜
今日は10月の晦日
西洋ではハロウィン🎃のお祭りではござるが
わたくしにとっては毎年親先祖に感謝する日でござる
このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて
皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
因幡堂の後堂の鬼瓦を観て泣き出した大名
太郎冠者に理由を訊かれますると
「あの鬼瓦のツラが
誰やらによう似た
似たと思うたれば
国許の女どものツラに
そのままじゃいヤイ」
それまで鬼瓦のような顔はないだろうと申していた太郎冠者も「よう似ましてござる」と即同意してござる
眼がクリクリっとして
鼻がイカっていて
口が耳までクァーっと裂けているところ
が似ているそうでござる
太郎冠者も
「誠に、生き写しでござる❗️」と激しく同意しまする
この鬼瓦に瓜二つの奥さんを思い出して
泣く大名に
これから国許へ帰れば
すぐに会えるから泣くことはない、と
成る程、と納得した大名
「あ、あー由ないことに落涙した!」
「由ないことにお嘆きなされました 」
愛でたく笑うて帰ろう‼️と
太郎冠者にも共に笑え!と前に出て笑えと申しまする
二人正先へ出て
大笑い
はーーー⤴︎はーーっぁ、はあはあはあはあはあ
ともかく笑うて
愛でたく仕舞う
“笑い留め”
狂言『鬼瓦』
ご機会あらば
ご覧くだされ😆
こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる
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