狂言を回すのが太郎冠者の大事な役目でござる
和ろうてござるか〜
わたくし大勢の集まりでは端に寄りがちなれど
少人数なれば、進んで幹事を引き受けがちなところがござる
とりわけ女子会を取り纏めるが好きでござる😆
このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
狂言を代表する登場人物太郎冠者
横着者で言い訳ばかり云う太郎冠者や
勝手に奉公を休んで遠出する太郎冠者
を紹介してまいりましたが
そんな中にも少しばかり
しっかり者の太郎冠者がござる
あまり太郎冠者がちゃんとしてござると
面白みに欠けるように思いまするが
そこは狂言
他にずいぶんと興味深い方が出られてござる
と申しまするも
しっかり太郎が出ましたならば
それは本来の役目すなわち
主人にお仕えする役回りなのでござる
聟と舅が対面いたす折には
聟入りの準備、対面の仲介、酒を出す注ぐ終うなどなど
新しい使用人を雇う折には
上下の街道へさがしに赴き
連れて帰って取り次ぎなどしてござる
主人の退屈しのぎに好い庭を案内したり
遊山に連れて行ったりと
つぶさに見れば
太郎冠者は要領良く
働きモノなのかもしれませぬ
思うてみれば、太郎冠者の役割には
まだまだ多様さがあるようでござる
こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流 茂山千五郎家の狂言を中心に学んだことや思うことを描いてござる
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