狂言のお稽古はまず台詞でござる
和ろうてござるか〜
カルチャー教室での狂言お稽古を経て
島田洋海社中で素人弟子になり六年半が過ぎましてござる
いずれも継続してお稽古をつけてもろうてござるが
カルチャーのお稽古で習う狂言は舞台に立つことがないこともござって
台詞を覚えることを必要としてはござらぬ
このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって
狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
狂言社中のお稽古はまず覚えること
新しい狂言を習い初めのころは
おおかたの台詞を覚えておらずとも
師匠の発する台詞を鸚鵡返し🦜に発声し
その動きをよく観、真似てまいれば
お話の流れや決まった動きすなわち‘所作’が
少しずつ身についてまいりまする
お稽古を繰り返すうち、少しずつ自分で云える台詞が増え
師匠に台詞を補ってもらう頻度は減ってまいりまする
おおかたの台詞が頭に入り、
自身で動けるようになってまいりますれば
ようやく細かな指導をしてもらえるようになりまする
また、ある程度ことばが入らぬうちは
掛けあいや台詞のテンポ、台詞のタイミングなど
活きた間がとれぬものと存じてござる
狂言は対話が中心でござる
以前にも申してござる通り
狂言の芝居は登場人物の対話によって
お話が進みまする
概ね前半はゆっくり
後半には少しテンポが上がってござる
大事なところは声を張り
相手のことばに被せて云うこともあれば
たっぷりと溜めて(やや時間を掛けてしっかりと)間を空けて発声するなど
声の出し方は一本調子では面白うござらぬ
役の強い弱いによっても息の遣い方は異なりまする
役者によっても、間の遣い方や強弱は同じことはないと存ずる
玄人の間や強弱を好う観察し
いっそう伝わる狂言の舞台にしたいと思うてござる
こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋
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