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狂言の神も細部に宿ってござる

和ろうてござるか〜

少し前から
頻繁に狂言を披露する機会を得ましてござる
演目は決まっておりまするが
お相手も配役も流動的なのが面白うござる


できれば詳しゅう描き著して
足を運んでもらいとうはござれども
それが成らぬ事情もござる

さりながら
三月下旬より始まり
早くも十(掛ける二)回の舞台
毎回さまざまに氣づきや学びがござる

慣れたと思う頃が危ない

とりわき
装束の着け外し
小道具の準備など
出番前後にすることが多く
まだまだ手間取ることが多いのでござる

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみがもっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

そんな中
昨日の舞台では
装束はなんとか着付けられ
これまで手間取っていた
小刀(左脇に備える)も装着して
紐を袖に入れいざ舞台へ

シテを棒に縛ろうと
右袖の短い紐を出す段で
長い紐が手に触れる😰

右と左の袖口に分けて備えるはずの
短い紐と長い紐

いずれもを右の袖に入れてしまうと云うミス

左右を間違えたかと思って😨
焦って左袖をみても何も無し

再度右袖をよく探ると

奥にござった

この間数分にも感じられましたが
実際の所数秒の間
それでも間はずいぶんと伸びて
イタいロスでござる

そのあとは
何もなかったように話は進み
無事終演となってござる

災い転じて

楽屋に戻って共演の方には平謝り
お二人とも歳若なれど
キャリアはずっと先輩でござれば
そんなこともありますよ!
氣にしないで大丈夫!と

またあってはこまるが
紐なしでの対処法なども教えてもらい
以降に活用できるアイデアなども思いつき
これにて一つ二つ経験値が上がったと
喜ぶことにしてござる

神は細部に宿る

いちばんの反省は
紐を支度する際に
シテの話を聴いていて
紐の支度そのものに
注意が足りなかったことでござる

装束を着けて安心せず
最後までしっかりと準備しようと
心に刻んでござる


この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋

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