
狂言のお稽古は物真似からでござる
和ろうてござるか~
物まね芸を生業にしたる芸人を見るに
あれほど同じような声、表情、動きをするには
どれほどの鍛錬が必要でござろうか
どの程度天賦の才によるものなのでござろうか
などと感心しながら観てござる
このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが、
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”の名を借りて
皆さまを狂言の世界へご案内するつもりで描いてござる。
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜
これまでも申すことなれど
台詞のお稽古は書いたものを見るよりまず最初は口写しでござる
一度に言い切れそうな長さごと
師が発声する台詞を、ことばだけでなく
イントネーションをも同じようにオウム返しで発しまする
お傾古の様子は繰り返し自主稽古できるよう
撮影も録音もして好うござるによって
録音したものを後から聞いてみるのでござる
なぜか同じように語っているつもりが
普段の口語よりになっていることや、謡などは音が取れてないことが
ママござる
これも、初めのころは、ずれていることにも気づかず
なんど繰り返しても同じにならぬ場合もござるが
舞台に立つのが目的ではなく、また玄人のレベルを目ざすということでもなければそこまで細かい違いを訂正されることもございませぬ
とは申せ、わたくしは玄人の狂言に近づくことを要諦としてござるによって、直せるところはできる限り直し、そのうえで個性を出せればと思うてござる
島田師が常より仰せられまする通り、”楽しくお稽古する” ことが
第一でござって、狂言に興味をもって取り組み
少しづつでも理解が深まり、同時に観ることも楽しみ
より真似ることが楽しくなる好循環ができればなによりと存じまする
こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流 茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋