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水魚の交わり
水と魚との関係のように、切っても切れない間柄にあること。非常に親しく相互に依存関係にある場合に使う。
「三国志」の中で、関羽、張飛等の武将の大活躍や、その忠誠ぶりはなかなか面白く、かつ、ストーリーも豊富である。しかしなんといっても、主人公の劉備があれだけの実績を上げたのは、諸葛亮孔明との出会い、そして、その知略を信じて、十分に活用したことが大きかった。
劉備は人格者で、情に厚く、また「将に将たる器」を備えていたのは事実であり、普通であれば、反発をかうようなことをあっさり言ってのけた。
出典の言葉は、劉備が諸葛亮の才をあまりに評価し、従来からの忠臣である関羽たちが、「新参者を重用しすぎる」と不満をもらしたときの、劉備の返事として伝えられている。
「確かに、諸侯にとってみれば、偏重しているように思われるが、私と孔明は、もう魚と水の関係に近いのですよ」と言ったのである。